事件が発生したのは25日午前9時半頃。旭川市のスーパーでマスクを買うために列を作っていた79歳の男が、一度列を離れ、また同じ場所に戻り、並ぼうとした。それを見ていた35歳の女性が「割り込みになる」と指摘すると、男は逆上し、体当たりをする、腕を叩くなどの暴力を振るい、暴行容疑で現行犯逮捕された。当時スーパーには店舗内の薬局でマスクを買うための列ができており、その人数は100人にも及んでいたという。
マスクを買うための列を巡るトラブルに、「こういう事案ってほかでも起きていると思う」「ルールを守らない男。許せない」「どんな理由があるせよ、人に暴力を振るう行為は容認できない」と怒りの声が上がる。
また、マスクを求めて並んでいたことについても、「本当にマスクがなくて困っている人に買う機会を与えてほしい」「本当にこの人たちはマスクが必要だったのか」「早いもの勝ちでマスクを売るのではなく、国や地方自治体が平等に配布するべきだ」という声も出た。
自身もマスクを購入するために並んだというB氏はこう語る。
「通勤で満員電車に乗るので、どうしてもマスクが必要。仕方ないので会社を休んでドラッグストアの列に並んでいたら、高齢者の2、3人が『昨日は○○で買えた』などと、明らかに溜め込むために買っているような話しぶりだった。
転売も許せないけれど、趣味のように列に並んでいる人間は流通をストップさせるわけですから、もっと許せない。世界的にマスクが不足している中で、早く並べる人間がありつけるということになると、仕事を持っている社会人は圧倒的に不利だし、ずっと家に居られる人がマスクを持っているのはおかしい。本当に必要な人に行き渡るようなシステムを作って欲しい」
医療機関や、満員電車に乗らざるを得ない社会人など、「マスクをしなければならない」人が「優先的に」手に入れることのできるシステムが必要との声が広がり始めている。