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豊川市長、中国に送ったマスク4500枚を「返してほしい」と要請 危機感のない記者会見に批判も

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画像はイメージです

 愛知県豊川市の竹本幸夫市長が24日 、友好都市となっている中国の都市に送った4500枚のマスクを返すよう求める方針であることが判明。その判断に怒りの声が相次いでいる。

 これは竹本市長が記者会見で明らかにしたもので、豊川市は今年2月、友好都市提携している中国・江蘇省江蘇省無錫市新呉区に4500枚のマスク、防護服セット500点を送っていた。

 対岸の火事と考えていたと思われる豊川市だが、3月になり愛知県で新型コロナウイルス感染者が増加。同市でも感染者が確認された上、マスク不足が深刻となり、今年5月には豊川市が備蓄しているマスクも5月に底をつく見込みだという。竹本市長は記者会見でこの件について、「4500枚マスクを送ったんですね。もし在庫があれば返してくれないかっていうね、交渉をしている最中です」と笑いながら話す。

 そして、豊川市のマスクが不足する可能性がありながら中国に送ったことについて、「(新型コロナウイルスが)ガーンと来ちゃって、見通しが甘かった」「困っておれば助けてあげようということでしたけど、いざ店頭からマスクがなくなっていくという状況になってくると、見込みが甘かったのかな」などと釈明した。

 記者会見の模様はインターネットで全国へと拡散され、「無能すぎるし、記者会見に緊張がない。医療機関からマスクがなくなることを危機と感じていないのか?」「ストックがないのにマスクを送ったとすれば無能としか言いようがない。豊川市民より中国の人間が大事だったのか」と怒りの声が相次ぐ。

 また、「一度送ったものを返せというなんてかっこ悪すぎる」「4500枚なんてとっくに使い切っている。そんなものを返せというなんて信じられない」など、「返せ」と言い出した発想にも怒りの声が上がる。一方で、「中国が困っていたから助けただけ」「政府がなんとかするべき。安倍が悪い」「大した話ではない」という擁護もあった。

 様々な声があるが、日本や自治体で使用するマスクを中国に送り在庫不足に陥ったのなら、失政と言わざるを得ないとの声が多かった今回の事態。「一度送ったものを返してほしい」と話す姿も、「情けない」と批判されている。

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