24日は先発ローテーションの一角として期待されている4年目左腕・濱口遥大が、シートバッティングで打者と対戦。久々の横浜スタジアムのマウンドで感触を確かめながらピッチングしたと、球団を通じて報じられた。
シートバッティングの内容は、打者8人に対し、25球、被安打0、フォアボールは新外国人のタイラー・オースティンと中井大介に与えた2つ、奪三振は同じくオースティンと倉本寿彦から奪った2つで、ストレートの最速は146キロをマークした。
この内容に、濱口は「自主練習期間中にキャッチボール、ブルペンで意識していた身体の使い方を、ストレートに関してはしっかりと繋げることができました」と、10日のZOOMで取材に応じた際に明かしていた「なかやまきんに君”のYouTubeを見ながら体幹トレーニング」を続けた成果を口にし、「少し変化球の使い方も変えながら投げましたが、打者の反応を見ても思ったより良かったかなと思います」と、一定の満足感を示した。
今後の取り組みに関しては、「一つ一つのボールの感触は良かったので、試合勘をつり戻しつつ、配球として繋げていきたいです。また、チェンジアップの抜けがあまり良くなかったので、その辺も修正していけたら」と、より実戦に向かっての課題として、試合が空いているブランクの埋め方と、球団がスーパースローで公開し、話題となった“伝家の宝刀”チェンジアップの精度を上げていく方針のようだ。
先の見えなかった10日には「1日でも早く、何とか安心して試合が見られる環境が作れるように、僕らもそうですしみんながもう少し我慢してやらないといけないのかなと思います」と、コロナウイルス感染防止に共闘を呼びかけていたが、一応の開幕が見えてきた現状に「試合を早くしたい気持ちはありますが、しっかりと新型コロナウイルスの感染防止を徹底して、一日でも早くファンの皆さんの前でプレーすることができるように」と、開幕するためにも見えない敵に対し、慎重に対処していく姿勢の重要性を説いていた。
約1か月先の開幕に向けて、実戦形式の練習も増してきているベイスターズ。昨年は一年間守れなかったローテーションを今年は守り切るべく、濱口はピッチを上げて調整を続けていく。
写真・取材・文 / 萩原孝弘