約1か月前の4月19日には「プレーのレベルが落ちないように、ウエイトトレーニングなどで身体を作り直し、さらにパワーアップ出来るようにしたい」と、開幕が見えない状況において、自らの肉体改造に着手したと明かしていた。13日の練習後には「自主トレ期間中の成果が出て、筋量も2キロ増えていました」と、思い通りの結果になっていたとのことで、青空の中、久し振りの屋外の横浜スタジアムのフリーバッティングでも、「ホームランも何球か入りました。本当に気持ち良かったです」と、白球をスタンドインさせながらいい汗を流したようだ。
パワーアップの秘訣は、インターバルトレーニングの「タイマー式タバタ式トレーニングで体幹」を、パワーリフティングからボディビルダーに転身し、現在トレーニング指導者の「山本義徳さんの動画を見つけて、ウエイトトレーニング」の2点で身体を鍛えた。いずれもYouTubeで探し、自宅で過ごす時間を有効活用した結果が表れたようだ。ルーキーイヤーは5本、昨年は6本とホームランをマーク。昨年の長打率は.407とセ・リーグ19位で、トップバッターとして優秀な数字を残している。今年は更なるパワーアップでスケールアップを図る。
12球団代表者会議での6月の中旬から後半の開幕を目指す方向性を、12日の臨時オーナー会議でも確認されたことで、感染状況を見極めながらの前提ではあるが、最短で6月19日の開幕がターゲットとされた。神里も「トレーニング、スイング、打つこと全てにおいて量を増やしている」とピッチを上げ、来たるべき日に向けフィジカルを仕上げていく。3年目を迎える3拍子揃ったイケメンスピードスターは、どのような進化を見せてくれるのか。楽しみに開幕を待ちたい。
文 ・ 写真/萩原孝弘