同番組は、1人のチャレンジャーが99人の解答者に阻まれながら全問正解を目指すクイズ番組。同局は4月3日、公式サイトで「本来100人の出場者を集めて収録すべきところ、人数が不足した場合、解答権のないエキストラを番組に参加させていた」と不適切な制作手法をとっていたと説明し、謝罪していた。
今回、審議の対象となったのは、2017年12月31日から今年3月7日の放送分。BPO下部組織の放送倫理検証委員会は、フジテレビに報告書と同録DVDの提出を求めた上で討議。委員からは、「意欲的な番組であるが、もともと無理があったのではないか」などの意見が出され、放送倫理違反の疑いがあるとして審議入りを決めたというのだ。
「3回の特番放送を経てレギュラー化された同番組。特番の際は“人集め”に苦労しなかったはずだが、毎週放送となれば集めるスタッフにとってかなりの“難題”だったはず。その証拠に、レギュラー化後の18年10月から昨年10月までの1年間、1回平均10人ほどがエキストラとして参加する事態が恒常化。多い時には20人あまりがエキストラだったとことが発覚したが、さらにさかのぼって調査されることになってしまったようだ」(テレビ局関係者)
4月に事態が発覚した際、MCを務める俳優の佐藤二朗は自身のツイッターを更新。佐藤は「残念だ。99人の壁と謳っているのに99人の解答者を揃え切れない回があったとの事。現在は改善されてると聞くが、お客様(視聴者の皆様)には心からお詫び申し上げる」と謝罪。その上で、「スタッフと話し合い、褌を締め直した彼らと今後も作品を創ると決めた」と決意表明していた。
「企画自体に無理があることが発覚。調査が長引くことになるようなら、番組自体が打ち切られることになるかもしれない」(芸能記者)
コロナ禍にフジは厄介な案件を抱えてしまったようだ。