同番組は、オーディションで選ばれた一般視聴者や著名人ら100人が参加し、「チャレンジャー」として選ばれた1人が、残る99人に阻まれながら全問正解を目指す、これまでにはなかった方式のクイズ番組。
各スポーツ紙が報じたところによると、同局では「本来100人の出場者を集めて収録すべきところ、人数が不足した場合、解答権のないエキストラを番組に参加させていた」と説明。
18年8月の特番と、レギュラー化された同10月から昨年10月までの1年間、1回平均10人ほどがエキストラとして参加する事態が恒常化しており、多い時には20人あまりがエキストラだったとか。
今年2月中旬、エキストラの1人が放送倫理・番組向上機構(BPO)に連絡したことから明るみとなり、局内での調査を経て判明したというのだ。
同番組のMCを務める俳優の佐藤二朗は4日、自身のツイッターを更新。「残念だ。99人の壁と謳っているのに99人の解答者を揃え切れない回があったとの事。現在は改善されてると聞くが、お客様(視聴者の皆様)には心からお詫び申し上げる」と謝罪した。
「テレビ番組に関心が薄れているこの時代、ガチンコで毎回収録に出場者を集めるのは企画の段階で無理があった。BPOに話を持って行かれた時点でもう、フジは言い逃れができないが、エキストラへの対応に当たったスタッフの態度があまり良くなかったこともあり、それがBPOに駆け込まれる原因になってしまったようだ」(テレビ局関係者)
佐藤はツイッターで、「スタッフと話し合い、褌を締め直した彼らと今後も作品を創ると決めた。真剣勝負。これこそが、この作品の誠意でなければならない」と決意表明。佐藤の言葉が実践されればいいのだが…。