クイズ番組のやらせに関しては、過去にはタレント自身から暴露されたこともある。ピエール瀧は、2017年にラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)において、自身が出演したあるクイズ番組でやらせがあったと告発したのだ。映画の番宣で登場したある番組で、レギュラーチームと番宣チームで対決となった。番宣チームが勝ったかと思ったら、ADからストップが掛かり、「あと3問行きます」と言われたようだ。ただ、MCの伊東四朗が止めたため、実際にやらせは行われなかった。それでも、このシチュエーションは、やらせが行われたも同然と言えるだろう。番組名は『IQサプリ』(フジテレビ系)と見られ、『99人の壁』と同じ放送局である。
ナインティナインの岡村隆史も、ラジオ番組『オールナイトニッポン』(ニッポン放送系)で、クイズ番組の収録時に起きたハプニングを話している。若手時代の90年代に出演した人気番組『マジカル頭脳パワー!!』(日本テレビ系)の連想ゲーム「マジカルバナナ」において、「マッチといったら放火!」と発言し、収録を止められてしまった。岡村の発言はクイズのルール的に間違いではないが、名物プロデューサーである五味一男氏から注意を受け、別の回答が放送された。
こうしたエピソードからわかるのは、クイズ番組は演出上の理由で収録が止められることがたびたびある点だろう。やはり、クイズ番組とやらせは切っても切れない関係にあるのかもしれない。
記事内の引用について
佐藤二朗のツイッターより https://twitter.com/actor_satojiro