この企画に関しては、2018年11月に『週刊文春』(文藝春秋)が、ラオスで行われた祭りが実在しない「やらせ」であると暴露する「文春砲」を放った。また続報として、タイで行われた祭りにおいても同様のねつ造疑惑が報じられた。これを受け、日テレ側は調査と体制を整えるまでは企画の放送を見合わせると明言していた。ただ、今回しれっと復活したことに、ネット上では「なんかほとぼりが冷めたらOKみたいな感じがしてイヤ」「人気番組だから打ち切られないのかね」といった声が聞かれる。
さらに、同じ海外ロケ系番組では、『クレイジージャーニー』(TBS系)が、珍しい生物を捕獲する企画で、あらかじめ用意していたものを、その場で捕まえたかのように撮影したやらせ問題を受けて、昨年9月に打ち切られている。ネット上では「祭りねつ造するするのと、生き物用意するのなら、前者の方が罪深いのでは」「『イッテQ』が残って『クレイジージャーニー』が打ち切りなのは何か理不尽」といった声が聞かれる。この番組を巡っては、ダウンタウンの松本人志が16日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、テレビ朝日の番組のやらせ疑惑問題をマクラに、打ち切りを残念がるように取れるコメントを残している。両番組の扱いの差はどこでついているのだろうか。
「『イッテQ!』の場合は、現地のコーディネート会社に丸投げする形で祭りが作られて、日テレ側は知らなかったといったスタンスを貫きました。ただ、『クレイジージャーニー』の場合は、番組ディレクターが直接加担していた点が問題視されたと言えるでしょう。さらに、同時期に同じ放送局で『消えた天才』のやらせ問題も生じたので、タイミングの悪さも影響したと言えます」(芸能ライター)
人気企画が復活と言えば聞こえはいいものの、今後、視聴者やマスコミの目は厳しくなると見られる。ただでさえ、最近の『イッテQ!』は、裏番組の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)に視聴率で負けている。視聴率を求めすぎるあまり、新たな問題が生じないことを願うばかりだ。