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『イッテQ』、没落のきっかけはヤラセ騒動より前? 問題相次ぎ、人気回復の可能性は

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宮川大輔

 バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の人気が下降の一途をたどっている。07年にスタートし、10年2月21日には最高視聴率22.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。その後も平均視聴率20%前後を獲得することも少なくなかった本番組だが、今では裏番組の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)の猛追に勝てず、視聴率10%前半で苦しんでいる。

 お笑いタレントのイモトアヤコやみやぞんが頭角を現し、準レギュラーの出川哲郎の再ブレイクのきっかけともなった『イッテQ!』。世界各地でさまざまなロケに挑むタレントたちを番組側がイジって面白くするという独特の演出で人気を集めていたが――。

 「まず視聴者からの疑問の声が上がったのは、番組レギュラーの手越祐也の存在。手越といえば、17年に金塊窃盗事件の容疑者と写真を撮っていたことが発覚したり、18年に未成年者とともに飲酒していたことが報じられたりと、たびたびスキャンダルを起こしてきましたが、いまだ降板なし。それどころか、番組内で手越のスキャンダルをいじる場面までありました。16年2月に当時レギュラーだったベッキーが不倫騒動で降板したことを考えると、あまりに甘い対処。第一に手越問題が視聴者からの不信感を買ったようです」(芸能ライター)

 それに追い打ちをかけるようにして発覚したのが、「祭り」企画でのやらせ問題。

 「番組では企画『世界で一番盛り上がるのは何祭り?』で宮川大輔が世界の祭りに参加し、祭りの企画に挑戦して人気を博していましたが、18年11月『週刊文春』の指摘で、同年5月に放送された『橋祭り』と17年2月に放送された『タイ・カリフラワー祭り』が実際には存在しない祭りであると判明。番組内で謝罪がありましたが、今年7月にBPO(放送倫理・番組向上機構)が放送倫理違反と判断しました。『橋祭り』についてはラオス政府も問題視するなど、あわや国際問題に発展するということで批判の声が相次ぐことになりました。かつては人気番組だっただけに番組ファンからは『子どもと一緒に楽しめる数少ない番組だからこれからも続けてほしい』『異国文化も知れるし、いい番組だから打ち切りはやめて』などの声が出ているが、『これを機に全てクリーンにしてやり直すしか信頼を取り戻す道はない』といった指摘も上がっている」(同)

 5月にはみやぞんがロケ中に怪我したり、翌6月にも準レギュラーのバービーが『女芸人一芸合宿』の収録中、宴会で踊っている最中に怪我をするなど不幸が続いている同番組。果たしてこの先『イッテQ』が再起することはあるのだろうか――。

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