尾辻議員は自身のツイッターで、一般ネットユーザーが2019年1月、平成30年に日本維新の会が公表した政治資金収支報告書を添付し、「手取りは少し少ないとしても維新からの支払は216万円/回」とコメントした投稿を引用。
「橋下氏がテレビで公務員の給料をゼロにとか、妬みを煽ることばかり言っていますが、彼の1講演のギャラは200万円です。90分で200万円稼げる人が、普通に暮らす人々の代弁者なのでしょうか」と問題提起した。
国会議員の歳費削減を主張する橋下徹氏に、「一言物申す」発言をしたかったものと思われる尾辻議員だが、評判は最悪。元小説家の百田尚樹氏が「へー、金を稼いでいる人間は、普通の人のことを考えてものを言うな、と。すごい理屈だな。それ言うなら、国会議員もサラリーマンの平均所得と同じ額にてからにしろよ」とリプライを飛ばす。
さらに、松井一郎大阪市長も「この方は公人と私人の立場を解っていないようです。普段は人権だプライバシーだと騒ぎ立てるのに、国会議員が民間人の報酬を晒して批判するって感覚がズレすぎてます。ご自身報酬や特権をバラされて平常心を失ってるんでしょうね」と皮肉る。
そして、一般ユーザーからも「国会議員が民間人にそういうことを言っていいのか」「橋下氏の収入は税金ではないし公職についていない。収入の高い人間は黙っていろとは酷すぎる」「仕事をして収入を得なければ生きられない。公人が私人に金の稼ぎ方を指南するとは失礼千万」「国会議員が私人を口撃して良いのか」と怒りの声が尾辻議員に寄せられている。
また、立憲民主党の支持者からも「今個人を攻撃している場合ではない」「橋下さんは好きじゃないけどこの発言はおかしい」「野党議員として国を思う発言をしてもらいたい」と苦言が。ただし、「言ってることは間違ってない」「気持ちはわかる」など擁護する声も少数ながら出た。
4月に発表された産経新聞・FNNの政党別支持率調査で支持率が急落し、日本維新の会の後塵を拝することになった立憲民主党。緊急事態宣言下で風俗店に通っていた高井崇志議員(除名処分)や、たびたび発言がブレるとの声がある蓮舫副代表などに批判が集まる中で、今回の尾辻議員の投稿に波紋が広がっている。
記事の引用について
尾辻かな子のTwitterより https://twitter.com/otsujikanako
松井一郎のTwitterより https://twitter.com/gogoichiro
百田尚樹のTwitterより https://twitter.com/hyakutanaoki