事件が発生したのは名古屋市中区。14日夜から15日朝にかけ、マンションの駐車場に止められていた車の中に保管されていたマスク20枚を、何者かが窓ガラスを破壊し盗んだ。警察によると、被害を受けた女性は14日午後7時に帰宅し、15日朝の出勤時に被害を発見したそうで、この間に盗まれたものと見られている。17日現在、犯人は逮捕されていない。
警察によると、事件の発生した名古屋市中区付近で同様の犯罪は発生していないが、マスクが品薄状態になっているだけに、同様の犯罪が起こる可能性があるとして、マスクの保管場所を変えるなど厳重な管理を呼びかけている。
マスクが品薄になる中で遂に発生した「マスク泥棒」に、ネットユーザーからは「マスクは今や貴重品。お金同様、人目に触れない所に管理すべき」「コロナ騒動で人間がおかしくなっている。ともかく、マスクもお金と考えるしかない」「マスクなんて1月くらいには60枚入りで700円程度だった。こんなことになるなんて信じられない」「世の中がおかしくなっている」と驚きの声が上がった。
マスクについては、品薄状態になった2月から3月上旬にかけ、フリーマーケットアプリなどで高額転売を行うネットユーザーが続出。これを受けた政府は、3月15日にマスクの転売を禁止する政令を出し、違反者には一年以下の懲役若しくは百万円以下の罰金、又はその双方が科されることになった。
これにより、フリーマーケットアプリからマスクが消えることになったが、それでも品薄状態は相変わらず。そんな状況下で「マスク泥棒」が現れたことは、驚きだ。犯人の目的は不明だが、事業者の犯行や海外転売の可能性も指摘されている今回の事件。一刻も早い逮捕を願いたい。
参考資料 経済産業省ウェブサイト
マスク転売規制についてのQ&A
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/tenbaikisei_qa.pdf