男は14日午後8時頃、札幌市厚別区の障害者自立支援施設内で、20代の男性入居者に対し、抱きかかえて投げ飛ばすなどして暴行。被害を受けた男性は頭部から出血する怪我を負った。男は傷害の現行犯で逮捕された。
なぜこのような行動に出たのか。その理由は新型コロナウイルス感染拡大に伴う「布マスク」だった。施設では布マスクを配布しており、2人はこの布マスクを「洗う、洗わない」で口論に。49歳の男が激昂し、抱えて投げ飛ばすなどの暴行に及んだというわけだ。布マスクは本来洗っても問題のないマスクで、繰り返し使えることが大きな利点である。
この事件に、「コロナ以降マスク関連の事件が多すぎる。ウイルスの広がりで治安が悪化していると感じている」「くだらない事件。でも、切羽詰まった人生だとこうなってしまうのかも」「怒ったからと言って抱え投げは酷すぎる。殺人未遂でもいいのではないか」と怒りの声が上がった。
また、今後政府から布マスクが全国の世帯に配布される予定だけに、「同じような事件が起こるかもしれない」「布マスクを発端とした事件がこれから起こるかもしれない」と危機感を滲ませる声も出た。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マスク関連の犯罪は増加傾向にある。治療法のわからないウイルスが蔓延し、娯楽を奪われる暗い世の中が続く中で、人々のストレスが溜まり、些細なことでも怒りを感じてしまうのかもしれないが、他人への暴言や暴力は犯罪である。