ユアン・マクレガー主演の同作は、ミルズ監督のプライベートストーリー。ゲイであるとカミングアウトした父親、そして38歳にして恋愛に真剣に向き合おうとする息子の姿を通して、人はいつでも新たな一歩を踏み出せるというメッセージのこもった希望の物語だ。ホンマ氏はミルズ監督と15年以上親交がある。
伊藤氏からミルズ監督と知り合ったきっかけについて聞かれたホンマ氏は「マイクとは1995年頃にソフィア・コッポラなどが参加した『Baby Generation』という写真集で一緒に仕事をして以来の付き合いです。好みの写真集とかが似ていたし、(監督は)日本的なテイストを持っているので、打ち解けやすかったです。それ以来、マイクが監督する作品の現場に、お金は出してくれないけど(笑)、『ちょっと撮りに来ない?』と誘われるようになりました」
さらに監督の家を訪ねた際には「2003年に、今回の映画の舞台になったサンタバーバラの家にも行きました。実際にストーリーのモデルになったマイクのお父さんや犬も一緒にいました。マイクが(カミングアウトをした)父親に対して、すごく気を使っていて、戸惑いながらも優しく接する様子が伺えました」とエピソードを明かした。
なお、父親役のクリストファー・プラマーが本年度ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされている。
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