『銀魂』のコラボではオープニングから、『銀魂』のキャラクターの登場シーンが『SKET DANCE』のキャラクターに入れ替わるという凝った作りになっていた。ストーリーは『銀魂』原作者の空知英秋が描いた作品に基づいている。このコラボ企画ではコラボ企画と銘打ちながらも、二人の漫画家が共同して一つの作品を創るのではなく、二人が相手の作品のキャラクターを登場させるコラボ作品を別々に描いた。
そのためにコラボ作品に登場する『SKET DANCE』のキャラクターが空知の絵になっていた。アニメでも『SKET DANCE』そのものではなく、空知が描いた『SKET DANCE』のキャラクターの絵柄を再現した。たとえばスケット団の紅一点・ヒメコは強い女性の多い『銀魂』らしく厳しめのツッコミ役になっており、『SKET DANCE』で描かれた可愛らしさは乏しい。
ストーリーは原作に沿いつつも、アニメのオリジナル要素を随所に加えている。その中心が声優ネタであった。『銀魂』と『SKET DANCE』では以下のように声優が重なっている。
・杉田智和:『銀魂』の主人公・坂田銀時、『SKET DANCE』の主要キャラ・スイッチ
・吉野裕行:『銀魂』のタカチン、『SKET DANCE』の主人公・ボッスン
・白石涼子:『銀魂』のビチグソ丸、『SKET DANCE』の主要キャラ・ヒメコ
・阪口大助:『銀魂』の主要キャラ・志村新八、『SKET DANCE』の杉原哲平
これらの中の人が同じという声優ネタで盛り上がった。『銀魂』のビチグソ丸は8月に登場したキャラクターであるが、今回の声優ネタを行うために白石涼子がキャスティングされたと暴露された。
また、主要キャラの中で唯一の20代ながら、他の10代キャラ以上に子どもっぽくムキになっていた銀時と、両作品の主要キャラで随一の情報通のスイッチを演じた杉田智和は大活躍で、放送後にtwitter上で「杉田頑張り過ぎた」というハッシュタグが登場するほどであった。
29日には『SKET DANCE』の番組内で『銀魂』とのコラボ作品が放送される予定である。こちらは『SKET DANCE』の原作者・篠原健太が描いたコラボ作品をベースとする。今回のコラボ作品のレベルの高さから29日の内容にも期待が高まっている。
(林田力)