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「道頓堀角座閉館は“オモロイ大阪”の始まりや」吉本が手を差し伸べる“浪花魂”

 7月22日、松竹芸能が運営する劇場「道頓堀角座」(大阪市中央区)がついに閉館した。最終日の公演には、松竹芸能の若手芸人を中心に総勢40組以上が出演し、約3時間にわたってネタを繰り広げた。ここに来て、ホームグラウンドを失った芸人たちを吉本興業が面倒を見、劇場を提供するという異例のプランが浮上している。

 角座は江戸時代の道頓堀5座(角座、浪花座、朝日座、中座、弁天座)を起源とする劇場で、大阪ミナミでは吉本の『なんばグランド花月』と並ぶ演芸場の名門。全盛期の1960年から'70年代には、かしまし娘などを輩出し、笑福亭鶴瓶もその舞台を踏んで東京進出を果たした。しかし、'80年代の漫才ブームで吉本の劇場に客が流れ、'85年に閉館。2004年に『ライブスペースB1角座』として再開したが、これも不調に終わり'08年に閉館。5年後の'13年に再び『道頓堀角座』として復活していた。
 「松竹芸能は今回の閉館の理由の一つを、“土地所有者サイドとの契約期間満了”としている。その背景には、外国人観光客の増加による土地の高騰がある。所有者サイドが、演芸場より外国人向けの箱モノを作った方が儲かると判断したようなのです。劇場の敷地内にある屋台などの飲食店も立ち退きが決定しており、時代の流れとしか言いようがない」(在版テレビ関係者)

 しかし、それでは済まされないのが松竹芸能の芸人たちだ。松竹では3月に説明を済ませ、大阪市内で常設劇場の選定に入ったが、条件が折り合わずに断念。当面は“間借り興行”することになった。

 一方の吉本興業については、事情がかなり違う。
 「以前から、お笑いの中心が東京になり、大阪が次第に廃れ始めていることを危惧していた吉本の大崎洋社長は、大阪万博の誘致を目指す中、吉本を中心とした“オモロイ大阪”を復権させるために劇場を増やすと語っている」

 こう話すのは、お笑い関係者。さらに、こんな話も持ち上がっているという。
 「吉本は映画配給を通じ、多少ではあるが松竹芸能の親会社の松竹とつながりがある。そうした中で、松竹芸能の芸人に吉本の劇場を提供して、お笑いを競い合わせるんです。それこそ、大崎社長が目指す“オモロイ大阪”の復権につながるのではないか」

 松竹芸能の芸人が、ライバルである吉本の常設劇場に登場するプランが実現すれば、大阪のお笑い界、日本のお笑い界が盛り上がることは間違いない。
 今後、松竹芸能は常設劇場を持たず、各地の会場で公演をおこなうという。もちろん、吉本興業の強力なバックアップ体制もあってのことだ。「吉本+松竹」のこれからがオモロイ!

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