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【週刊テレビ時評】好調の佐藤健主演「天皇の料理番」が過去最高視聴率をマーク! 「ようこそ、わが家へ」は有終の美

 堅調に推移している佐藤健主演「天皇の料理番」(TBS/日曜日午後9時〜)第8話が6月14日に放送され、視聴率は15.3%(数字は以下、すべて関東地区)で、初回以来の15%超えを果たし、過去最高をマークした。

 同ドラマは、初回=15.1%でスタート。第2話で11.4%と降下したが、第3話で12.0%と持ち直した。以降、第4話=12.7%、第5話=14.5%、第6話=14.1%、第7話=14.9%と推移。第8話ではついに初回を超える視聴率を記録した。ここ数週の好調ぶりからして、次回の視聴率も期待できそうな気配だ。

 同話では、フランス・パリに渡って3年が経過し、フランス料理の最高峰オテル・リッツで修行していた篤蔵(佐藤)のもとに明治天皇崩御の知らせが届いた。大使館に呼ばれた篤蔵は、粟野(郷ひろみ)から、「天皇陛下の料理番」の要請が来ていることを告げられる。パリでの生活を楽しんでいた篤蔵は、病床の兄・周太郎 (鈴木亮平) との約束を思い、葛藤した末、帰国する…という展開だった。

 終盤になって、ジリジリ上げていた池井戸潤原作の「ようこそ、わが家へ」(相葉雅紀主演/フジテレビ/月曜午後9時〜)最終回(第10話=同15日=15分拡大)は、過去最高の15.0%をマークし、有終の美を飾った。全話平均は12.5%で、池井戸原作ドラマとしては、いささか低かったものの、ドラマ自体の評価はかった。

 なかなか、伸び悩んでいた木村拓哉主演「アイムホーム」(テレビ朝日/木曜午後9時〜)第9話(同11日)は、前週より3.1ポイント上げ、16.5%の好視聴率をゲット。これは、初回の16.7%に次ぐ数字で、2度目の15%超え。ここ3週は13%台が続いていたが、一気に上がった。

 前番組の「キリンチャレンジカップ2015 日本×イラク」が15.8%の高い視聴率を弾き出しており、そのままチャンネルを替えなかったサッカーファンが視聴して、数字が急上昇した可能性もありそうで、次回に真価が問われそうだ。

 木村文乃主演「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」(TBS/火曜午後10時〜)第9話(同9日)は8.6%で、前週より0.4ポイントダウン。裏の「戦う!書店ガール」(渡辺麻友&稲森いずみ主演/フジテレビ/火曜午後10時〜)最終回(第9話=同9日)は4.7%で、前週より1.1ポイント上げたが、全話平均4.8%と低迷した。仲間由紀恵主演「美女と男子」(NHK総合/火曜午後10時〜)第9話(同9日)は6.0%で、前週より1.2ポイントアップ。

 堺雅人主演「Dr.倫太郎」(日本テレビ/水曜午後10時〜)第9話(同10日)は12.7%で、前週より1.7ポイントアップしたものの、ここ5週は13%未満が続いている。

 その裏の「心がポキッとね」(阿部サダヲ主演/水曜午後10時〜)最終回(第10話=同10日)は5.7%とふるわず、全話平均は6.7%だった。

 「アイムホーム」の裏番組である大島優子主演「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」(TBS/木曜午後9時〜)第9話(同11日)は6.2%で、前週より0.4ポイント微増。

 斎藤工主演「医師たちの恋愛事情」(フジテレビ/木曜午後10時〜)第10話(同11日)は8.2%で、前週より1.2ポイント上昇。

 山下智久主演「アルジャーノンに花束を」最終回(第10話=同12日)は7.2%で、前週より0.6ポイントダウンし、有終の美は飾れず。全話平均は8.6%で1ケタ台に終わった。

 多部未華子主演「ドS刑事」(日本テレビ/土曜午後9時〜)第10話(同13日)は8.4%で、前週より0.4ポイントダウンし、4週連続1ケタ台。

 TAKAHIRO主演「ワイルドヒーローズ」(日本テレビ/日曜午後10時30分〜)第9話(同14日)は8.2%で、前週より0.5ポイントダウン。

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(井上真央主演/日曜午後8時〜)第24話(同14日)は10.7%で、前週より0.3ポイント上げたが、7週連続11%台以下で、低迷が続いている。

 NHK連続テレビ小説「まれ」(土屋太鳳主演/月〜土曜午前8時〜)第11週(同8日〜13日)の平均視聴率は19.5%で、前週より0.4ポイント上げ、第7週から始まった「横浜編」では第8週(19.7%)に次ぐ視聴率となった。

(坂本太郎)

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