11月21日放送の第5話が3.0%(数字は以下、すべて関東地区)の視聴率を記録。「夫のカノジョ」は第4話(14日)で、今世紀にプライム帯(午後7時〜11時)で放送された民放の連続ドラマ(テレビ東京を除く)の最低視聴率記録3.1%に並んでいたが、今回これを更新し、不名誉な史上ワースト記録を樹立した。
ここまでの視聴率は初回(10月24日)=4.7%、第2話(31日)=4.8%、第3話(11月7日)=3.7%で、第5話までの平均視聴率は3.9%。00年以降のプライム帯の民放連続ドラマ(テレビ東京を除く)のワースト平均視聴率は、フジテレビ系「家族のうた」(12年4月期/オダギリジョー主演)の3.9%で、「夫のカノジョ」はこの記録も塗り替える可能性が十分。そうなると、これまでワースト2冠王だった「家族のうた」に取って代わることになる。
その「夫のカノジョ」は21日、12月12日放送の第8話で事実上打ち切られることが明らかになった。同局側は「当初の予定通り」と煙に巻いているが、あまりの低視聴率に終了予定を早めたものと思われる。
最低視聴率を記録した連ドラの主演を務めた川口は、今後ありがたくない“肩書き”が付いて回ることになる。裏番組には、昨年の民放連ドラの王者であるテレビ朝日系「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(米倉涼子主演)の続編があり、キャストとなる共演者の面子や格もはるかに、「ドクターX」に劣る。土台、「夫のカノジョ」に勝ち目はなかったのだ。
ましてや、川口はまだ18歳。ただいま、人気上昇中とはいえ、ゴールデン帯の連ドラで主役を張るほどの世間的な認知度もまだなく、時期尚早だった。プッシュした所属事務所、受け入れた同局にも、その責はありそうで、川口はある意味、犠牲者といえるかもしれない。
(坂本太郎)