11月14日に放送された第4話の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、3.1%と目を疑うような低い数字に終わってしまった。
同日朝、同ドラマの出演者である鈴木砂羽が、TBS系の生活情報番組「はなまるマーケット」にゲストで登場し、「ぶっちゃけ、今夜だけでも見ていただきたいです。ぶっちゃけ、言いますけど、お願いだから、今夜だけでも見ていただきたい」と猛アピールしたが、そのPR効果もなかった。
これまで、同ドラマは初回(10月24日)=4.7%でスタート。以降、第2話(31日)=4.8%、第3話(7日)=3.7%と低水準で推移。第4話までの平均視聴率は、4.1%という低さだ。
この日は、視聴率をアップさせるには絶好の機会だった。というのも、同ドラマのライバル番組のひとつである、日本テレビ系「秘密のケンミンSHOW」が休止だったからだ。同番組は10月31日には13.2%をマークするなど、常時10%を超える視聴率を挙げており、同ドラマにとっては厄介な敵なのだ。
案の定、代わりに放送された「★ダウンタウンDXDX★」2時間スペシャルは9.7%で、日テレは通常週より、視聴率を下げたが、その数字が同ドラマに回ることはなかった。
逆に、同ドラマの裏であるテレビ朝日系「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」第5話は23.7%で、前週の第4話(7日=21.3%)より、2.4ポイントアップさせ、今クールの民放連続ドラマの最高視聴率を更新した。
視聴率3.1%は、今世紀にプライム帯(午後7時〜11時)で放送された民放の連続ドラマ(テレビ東京を除く)では、日本テレビ系「メッセージ」(03年1月期/真中瞳主演)の第6話、日本テレビ系「ライオン先生」(03年10月期/竹中直人主演)最終回、フジテレビ系「家族のうた」(12年4月期/オダギリジョー主演)第4話と並び、ワーストタイ記録となった。
このままでは、単独での最低視聴率記録の更新のみならず、「家族のうた」(平均視聴率3.9%)がつくった00年以降のプライム帯(午後7時〜11時)の民放連続ドラマ(テレビ東京を除く)のワースト平均視聴率の更新も現実のものとなるかもしれない。
(坂本太郎)