「夫のカノジョ」は昨年の民放地上波の連続ドラマで、平均視聴率19.1%をマークし、年間トップとなったテレビ朝日系「ドクターX外科医・大門未知子〜」(米倉涼子主演)の続編の裏で、苦戦が予想されていたが、初回は想像をはるかに下回る低視聴率だった。
第2話が放送された31日午後9時台は、「ドクターX」のみならず、日本テレビ系では「プロ野球日本シリーズ第5戦〜巨人対楽天」が生中継されただけに、どこまで低い数字が出るかと思われたのだが、終わってみれば、「夫のカノジョ」は4.8%で初回より、0.1ポイントながら、アップさせたのだ。
日本シリーズが23.6%の高い視聴率を挙げたため、初回から2話連続で20%超えを果たしていた「ドクターX」は18.4%まで下落した。むろん、4.8%は厳しい数字であることに違いはないが、強力な両番組を裏に回して、視聴率を落とさなかった点は評価に値する。
初回で記録的な低視聴率を残してしまった主演の川口は、26日、主演映画「マダム・マーマレードの異常な謎【出題編】」の公開記念舞台あいさつで、「数字が怖くって…。何でも数字で判断されるのは怖くて悔しい。でも、いい作品を作っていると心から思っています。『夫のカノジョ』はすごくおもしろいです」と、場違いなドラマの宣伝をするなど、数字に敏感になっている。
第2話で4%を切ろうものなら、それこそ、打ち切りの危機も浮上しただけに、予想外の大健闘!? で命拾いしたといったところか…。
(坂本太郎)