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書評「ぼくたちが考えるに、」チャールズ・レッドビーター著、エクスナレッジ

 日々進化するネットの世界。技術論を語られてもさっぱりだが、いまネットの世界で何が起ころうとしているのかを知りたいならこの一冊。

 ネットの世界で飛躍を続けるグーグル、ユーチューブ、アマゾン。これらの企業に共通して言えることは、独占ではなく共有という考えだ。たとえば誰かが撮ったビデオを、ユーチューブで世界中の人が見られるように。英国人の著者は言う。

 「20世紀において、人々は所有物で判断された。車や家などが判断基準だ。21世紀には、人々は同時にどのように共有するか、何をあげてしまうかによっても判断されるようになる。だからこそウェブが問題となってくる」
 この「人々に公開して、人々と共有する」という考え方は政治、科学、福祉のあらゆる分野で始まるだろうと説く。(税別1800円)

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