ネットの世界で飛躍を続けるグーグル、ユーチューブ、アマゾン。これらの企業に共通して言えることは、独占ではなく共有という考えだ。たとえば誰かが撮ったビデオを、ユーチューブで世界中の人が見られるように。英国人の著者は言う。
「20世紀において、人々は所有物で判断された。車や家などが判断基準だ。21世紀には、人々は同時にどのように共有するか、何をあげてしまうかによっても判断されるようになる。だからこそウェブが問題となってくる」
この「人々に公開して、人々と共有する」という考え方は政治、科学、福祉のあらゆる分野で始まるだろうと説く。(税別1800円)