今回注目なのが、ゲームの周辺機器の出展だ。SCE(ソニー・コンピューターエンタテインメント」が、ヴァーチャルリアリティーを体感できるヘッドマウントディスプレイを、16年に発売することを予定しており、同社ブースでは、その機能に対応したソフトの試作を試遊コーナーに設け、大きくアピールしていた。
また、最近のYoutubeやニコニコ動画での一般投稿者による「ゲーム実況」動画の人気の高まりを受け、実況動画用の録画機材などの展示もあった。個人向けのゲーム用キャプチャーデバイスを販売している「アバーメディアテクノロジーズ株式会社」では、新型の録画機材「GC550」を公開。この機種は、専用のキャプチャーボードを使用することで、編集なしで、投稿者の顔とゲーム画像を同時に録画できる機能が特徴で、顔出しで動画を収録するユーザーには、手間のかからない商品になっているとのこと。
担当者の話によると、他にも、録画中にタイムラグが発生しにくいという特徴があるとのことで、録画編集画面を見ながらのプレイも不可能ではないそうだ。さらに、それでも録画中のタイムラグが気になる人向けには、ゲームプレイ用と動画編集用のディスプレイを別々に分けて出力することで、2画面を使った作業をすることも可能だという。
ゲームの高画質化に伴い、最近では音響の方もこだわる人が多い。そういったことを反映してか、今回はヘッドホンの展示も目立った。
ゲーム用のヘッドホンを販売しているロジクールというメーカーのブースでは、「G633」というヘッドホンを展示。この商品の特徴は、ゲームの音の距離感をより正確に出せる点とのことで、特にFPS(一人称視点でのガンアクションゲーム)での銃声や爆発音の臨場感を高めることに役立つそうだ。
ゲームの進化や、ネットの発展に伴い、ゲームの楽しみ方が多様化しているようだ。(斎藤雅道)