ミキティが演じていたのは両親の離婚問題に揺れる娘役。不倫を告白した父親を激しくなじったり、父親の再婚相手と格闘して階段から突き落としたりと、ドラマの中とはいえやりたい放題! こんなミキティが見たかったんですよ!
そして、ミキティの演技がまたうまいのだ、これが。モーニング娘。時代は、後輩メンバーを罵倒する音声が流出したり、フットサルでは完全に体格で負けている相手と競っても当たり負けするどころか吹っ飛ばすのがお得意のムーブだったりしたミキティ。また、コンサート中に踊っているとどうしても食い込んでしまうパンティーを客前で平然と直す人でもある。
そんなキャラが下敷きとして機能しているから、暴力シーンには説得力が出てくる。さらに、イメージに近い役柄が舞い込んだ時、ミキティの魅力は爆発するというわけだ。
そもそもミキティは演技に関して定評がある人だ。だから、モー娘。を卒業したら女優路線なんだろうなとぼんやり考えていたのだが、いつまで経ってもその気配はなし! どっちかといえば、バラエティーで見掛けることが多い。いや、バラエティーでの立ち居振る舞いも決して悪くない、どころか安心して見ていられるのだが、ミキティの魅力を堪能するなら、やはり「強く見える女」なのだ。
交際中と目される品川庄司の庄司智春(33)との関係をツッコまれて赤面…みたいな件はもういいから!
それにしても、元モーニング娘。からどうして女優が誕生しないのだろう? ミキティを女優としての成功させることは大人たちの責任だし、後輩たちにとっては「ああ、グループを卒業してもこんな感じでちゃんと活動できるんだ」と安心することができる。中澤裕子(35)がなぜか出演している「てっちり」のCMを見て、後輩たちは何を感じるだろう? ミキティの高い演技力を見ながら、そう思うのであった。
※編集部注
本稿校了後まもなく、藤本美貴がお笑いコンビ「品川庄司」の庄司智春(33)との婚約を発表。7月ごろに婚姻届けを提出することが分かりました。結婚後も芸能活動を続けるそうです。おめでとうございます。タイミングどんぴしゃりの記事となり、堀越氏の霊感を感じました。