そんな加護ちゃんがテレビに出る際にセットになってついてくるネタといえば、共演者からタバコを勧められたり(「さんまのまんま」「ラジかるッ」で披露)、喫煙現場をフライデーされた時の様子を語ったり、というもので、その姿は痛々しくて、見るに忍びない…ということを指摘するつもりは毛頭ない。
そんなことよりも、ここで指摘しておきたいのは加護ちゃんの“変節”についてである。
どういうことか説明しよう。温泉旅行が発覚した時、一緒に行った年上男性のことを加護ちゃんは「相談相手」とか「応援団みたいな存在」とか「お兄ちゃん的な人」と説明していたのをご記憶の読者もいるだろう。彼氏なんかじゃなくて、そこに恋愛感情はありませんよということをしきりにアピールしていた。
まあ、そんな説明を真に受ける人はこの世にだれ一人としていないと思われるが、そう説明しないといけない立場だったこともわからないではない。少なくとも、アイドルだったその時点では。
ところが、だ。ここにきて、その説明に変化が生じている。今月6日放送の「バニラ気分!」(フジテレビ)にゲスト出演した加護ちゃんの言葉に耳を傾けてみよう。
「あれはまあ、彼氏っちゃあ彼氏だったですね。いまは仲良い友達ですけど」
あれ、あっさり認めちゃうの!? どうだろう、この変節。16歳年上男性を彼氏と認めたのだ(実はこれ以前に他の番組でも一度認めているが)。
そんなもん最初っから認めればいいじゃん、とお思いの方もおられようが、なかなかそうもいかないのがアイドル産業の実情。
“そこ”だけはファンが許さないからだ。彼氏の存在が明るみになった瞬間、一斉に離反し、ビジネスが成立しなくなるのだ。加護ちゃん的には、徐々に説明を変えていき、いきなり「彼氏です」と高らかに宣言するよりは“軟着陸”を選択したのだろう。
もし、加護ちゃんにインタビューする機会があるならば、ぜひ聞いてみたいことが2つある。
「アイドルは恋愛しちゃいけないと思いますか?」、そして「熱愛が発覚して、離れていくファンをどう思いますか?」という2点だ。