前半のB-YOSEは、1分組と2分組の二手に分かれた、セミプロとプロの混合バトル。観覧客によるアンケートで、34組中トップ3に選ばれたのは、反抗期フレーバー(3位)、かんがるー(2位)、ダシヨ(1位)。この上位3組は、来月のライブで後半のA-YOSEへ昇格する。
そのA-YOSEでは、ひとつの設定を多国籍の言語で操る漫才を見せたとりゅふ、広島弁の正統派漫才師・ヴェートーベン、高速展開がウリのコント師・シロハタら3組が、盤石の強さを堅持。シロハタは、3連覇を達成した。独自の空気感で笑いを創出する注目の兄弟コンビ・勝又にとっては厳しい結果となったが、今後の巻き返しが期待される。
後半に突入前に招かれたゲストは、キャプテン渡辺。『R-1ぐらんぷり 2011』のファイナリストは、年末の有馬記念で180万円を当てたまさかの実話を話し聞かせた。
公演終了後には、最年長(36歳)のTAIGAを直撃。新ネタや今年の『R-1』について聞いてみた。
−−最近はトレンディドラマを昔話とコラボさせるネタを推しているんですね。
TAIGA「そうなんです。オリジナルサウンドトラックを使うネタなんですが、物語とリンクしないという点で、苦労もあるんですけどね」
−−ここ数年でネタ番組が減少して、芸人さんにとって厳しい状況では?
TAIGA「元に戻った感じですね。『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)、『あらびき団』(TBS系)、『エンタの神様』(日本テレビ系)という3大番組に出たのに売れてないという僕は、奇跡の芸人なんです(笑)。そんな芸人、なかなかいないって、周りの芸人からよく言われます」
−−ズバリ敗因は…?
TAIGA「まじめに答えてしまうと、全部違うネタで出てしまったということですかね。レッドカーペットの人とあらびき団の人が一緒という印象に、なってないみたいで。ひとネタ・ワンキャラで当てたいタイプの人間じゃないので、たくさんジャブを打って、最後に点数を稼いでたいと思うのでね」
−−3月には、『R-1ぐらんぷり 2012』決勝戦が控えています。
TAIGA「あれに懸けすぎると、落ちたときの落胆がハンパじゃなくて。1年の最初にあるんで、落ちたらまた泥の1年がはじまるのかってなっちゃうので、懸けすぎるのもよくないんですが、毎年、ここに向かってネタを磨いてる自分がいます。去年は準決勝まで行けたので、今年は決勝を狙いたいんですが、正直、2回戦、3回戦は怖いです」
−−最後に、今年の豊富を教えてください。
TAIGA「2008年ぐらいから、今のトレンディドラマのネタをやりだして、去年1年で磨いてきて、『オンバト+』(NHK総合)さんでオンエアされんですが、今年はもう少しテレビに出たいなって。結果を出して、メディアに取り上げられるまでになりたいですね」
−−ちなみに、好きなトレンディ俳優とドラマは?
TAIGA「江口洋介さんはやっぱり、いいと思うんですよね。ドラマは、何回見ても名作だと思うのは、ベタですけど『101回目のプロポーズ』! 語り継がれるだけあると思います。今度時代劇で復活しますけど、そこに乗っかっちゃったって思われるのが、『R-1』を前にして、すごく不安な材料になっちゃいました」
【今月のトップ】
B-YOSE
第1位:ダシヨ
第2位:かんがるー
第3位:反抗期フレーバー
A-YOSE
第1位:シロハタ
第2位:ヴェートーベン
第3位:とりゅふ
【次回のオスカープロお笑いライブ】
日時:2012年2月17日(金)
場所:関交協ハーモニックホール
住所:東京都新宿区西新宿7-21-20関交協ビル
開場:18:00
開演:18:15 *A-YOSEは19:30から
チケット:前売り1300円、当日1500円(A-YOSE・B-YOSE通し)
(伊藤雅奈子)