展示会場では、大人の背丈ほどある「小谷城絵図」、出土品から複製した安土城の金箔鯱瓦、秀吉が着用したと伝えられている旗本木下家家宝の具足など、放映が3回目まで終わった大河ドラマの内容を彷彿させる展示物をはじめ、江の息子たちに関する展示品まで見ることができる。
大河ドラマで江の母・市役を演じている鈴木保奈美さんのナビゲートによる音声ガイドも、来場者を楽しませている。
鈴木保奈美さんのナビゲートは「本日はようこそ」「ワタクシたち女(おなご)が自分の意志で生きる道を切り開くなど、とうてい、かなわなかった時代でございます」などと始まり、浅井家への嫁入りを「いわば、政略結婚ではございましたが」としながらも、生涯で忘れられない時間となったことが語られる。
また、鈴木保奈美さんのナビゲートでは、織田信長のことは「兄上」と語り、浅井長政は「夫」、柴田勝家は「勝家様」などと呼ぶいっぽうで、豊臣秀吉は「秀吉」と呼び捨て。大河ドラマの雰囲気そのままに展示を見ることができる。
特別展会場が終わると、特設ミュージアムショップが出店している。絵葉書から、携帯ストラップ、マグネットまで、様々な、お江ちゃんグッズ・3姉妹(The Sengoku Sisters)グッズが並ぶ。販売員の方に尋ねると、お孫さんへのお土産や、修学旅行の記念として、特に好評を得ているという。
ユニークなお江ちゃんグッズ・3姉妹グッズとしては、「お江ちゃん・ちょこくらんち」がある。
「お江ちゃん・ちょこくらんち」の箱は六角形になっており、赤いはちまきをして長刀を構える茶々、尼僧の衣装を身につけ数珠を持つ初、天性爛漫な姫に見える江をイメージしたキャラクターが、それぞれの面に、2ポーズずつ、描かれている。
バレンタインデーの季節を迎え、チョコレート選びに迷っている女性は、「お江ちゃん・ちょこくらんち」の中の一人に思いを託し、意中の男性に贈ってみるというのはどうだろう。
気になる混雑状況だが、職員の方の話では、土日は盛況。可能な方は、平日に行くとよいかもしれない。(竹内みちまろ)