白髪の“オジイチャン”が何故、52日間走り続けたのか。そにこは知られざる不遇な過去と、マラソンを愛し続けた一人の男の人生があった。
「40代後半にいたって、順調な人生から失敗の連続が始まった。職を転々とし、自殺を考えたこともあった。そして、60歳をすぎ、やり直すことはできないが、これから何ができるかを考えた。65歳で新たな世界記録に挑戦。想いは少しずつ高まり、強くなっていった」
人生という名の長距離走、そのほとんどを走り続けてきた著者が、いま初めて立ち止まって自らの人生を振り返る。男の生き様に、ラストは思わず涙がポロリ。(税別1400円)