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社会 2018年12月03日 07時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★日産で起きたクーデター
11月19日に東京地検特捜部が、金融商品取引法違反の疑いで、日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏と同社代表取締役のグレッグ・ケリー氏の2人を逮捕した。ゴーン氏は、直近5年間の報酬を総額50億円と有価証券報告書に記載していたのに、実際は2倍の100億円を受け取っていた。 逮捕を受けて、20日の東京株式市場では、日産の株価が5%強下落。理由の一つは、ゴーン氏なきあとの経営への不安だ。ゴーン氏は、’99年の入社直後に日産リバイバルプランを発表し、当時2兆円以上あった有利子負債をたった4年でゼロにする奇跡を起こしたことで、その経営力が高く評価されている。ただ、ゴーン氏が行った経営改革は、工場の閉鎖・売却、2万人を超えるリストラ、そして下請けの半分を切り捨てるコストカットであり、取り立てて目新しい戦略ではなかった。だから、ゴーン氏がいなくても日産はやっていけるだろう。 もう一つの理由は、日産が上場廃止になる懸念だ。実際、’04年に西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載を理由として上場廃止になっている。上場廃止で、資金調達に行き詰まった西武鉄道は、ハゲタカファンドのサーベラスからの出資を仰ぐ羽目になり、一時は経営権を奪われかけた。ただ、日産が上場廃止になる可能性は低いだろう。今回の逮捕は、周到に準備されたクーデターとみられるからだ。 その証拠に、ゴーン会長に逮捕状が執行される前に、日産はゴーン氏解任のための取締役会を開くと発表している。同時に日産側は、ゴーン氏の犯罪を告発した内部通報者が罰せられないよう、検察当局と司法取引をしている可能性が高いのだ。そうした点を考えると、ゴーン氏にすべての責任を負わせて、日産は上場継続ということで、東証と話がついている可能性も高いのではないだろうか。 問題は、ゴーン氏がなぜ、こんな犯罪に手を染めたのかということだ。最大の理由は、彼の高額報酬に対する世間の批判が強いからだろう。ゴーン氏が会長を務めるフランスの自動車メーカー、ルノーの株主総会では、ゴーン会長の報酬が9億を超える高額であることが問題になり、54%の株主が報酬案に反対した。結果、ゴーン氏は報酬の一部削減に追い詰められたのだ。 ただ、ゴーン氏の直近の報酬は、日産7億円、三菱自動車3億円、ルノー9億円と、3社合計で20億円近くに達している。これまでの経歴を考えると、ゴーン氏の手元には100億円以上の資産が残っているだろう。そんな大金持ちが、なぜ犯罪に手を染めてでも、裏金のような形で報酬を増やそうとしたのか。 もちろん、最大の要因は、彼が長年権力を握り続けたこと。長期の権力は、必ず腐敗するのだ。ただ、もう一つ重要なことは、お金は持ちすぎると、“お金中毒”という病気にかかってしまうということ。100億円もお金があれば、孫の代まで全員が遊んで暮らせる。それでも、不正な形で、お金を増やそうとするのは、お金中毒になると、お金を増やすことでしか、幸福を感じられなくなってしまうからだ。 今後、中毒患者の発生を防ぐためにも、企業の役員に億単位の報酬を支払うアメリカ型経営は、そろそろ抜本的に見直した方がよいのではないだろうか。
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スポーツ 2018年12月03日 06時15分
『札幌大谷』が高校野球・神宮大会で優勝した当然の理由とは
「えっ、マジか?」田中将大投手の妻・里田まいの母校でもある『札幌大谷』が明治神宮野球大会・高校の部で優勝したから世間はビックリした。 11月9日から13日にかけて行われた明治神宮野球大会・高校の部で、一度も甲子園に出場したことがない創部10年の札幌大谷(北海道代表)が快挙を成し遂げた。同大会は来春のセンバツ甲子園の試金石と呼ばれ、優勝校は自動的にセンバツ内定となる。「北海道代表が神宮大会を制したのは、ヤンキースの田中将大投手のいた駒大苫小牧の'05年以来です」(取材記者) 奇妙な縁はさておき、同校の勝因には秘密があるという。「他の中高一貫校とは異なり、中学の野球部も硬式球を使っているんです。一般の中学野球部は軟式球を使いますが、同校は硬式球を導入し、実戦経験を積んできているのです」(同) 中高6年をかけての“硬式指導”が実を結んだというのだ。スポーツライターの美山和也氏が補足する。「甲子園強豪校には、中学野球部の軟式出身者よりも、硬式のクラブチーム出身者が多いんです。札幌大谷の野球部は“私設硬式クラブチーム組織”に所属し、大会にも出場してきました」 中学時代から硬式ボールを扱えば、軟式野球出身者より高校で有利になるのは当然のことだ。「“私設クラブチーム”ではなく“学校単位”での加盟となれば、学校の部活動を統括する連盟が問題視するかもしれません」(前出・取材記者) 高野連も、一部の一貫校のそうした活動を知らされている。中体連にも報告されていたが、その是非は棚上げにされているという。「私立中学が私設硬式クラブチーム組織に加盟することに問題はないはず。今後、中学でも硬式が主流になるのは必至で、高野連はどう考えるのか」(美山氏)硬式野球部を持つ私立中学は同校だけではないが、全国制覇した以上、「高校野球を見据えた中学野球部の在り方」について、今後の議論を呼びそうだ。
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社会 2018年12月03日 06時00分
多発する信じがたい状況での万引き 専門家に聞く「窃盗のための窃盗」とは
11月下旬、万引き事件の報道が相次いだ。まず、21日に、スーパーで食材23点を万引きしたとして、兵庫県警宝塚署は窃盗の疑いで、同県川西市に住む無職・48歳の女を逮捕した。逮捕容疑は同日午後0時半ごろ、宝塚市内のスーパーで、肉や野菜、豆腐など23点を盗んだ疑い。同署によると、女は代金約7千円を支払わずに、持参した3つのエコバッグに食材を入れて持ち出したとみられる。女は当時、約20万円を所持していた。調べに対し、女は「むしゃくしゃして取った」と容疑を認め、所持金については「いつもこれぐらいは持っている」と話したという。 20万円という所持金がありながら、7千円分の食材を万引きしてしまうというのは、理解しがたい。そこで、なぜ女が万引きをしてしまったのか、『万引き依存症』https://www.amazon.co.jp/dp/4781617050/ref=cm_sw_r_cp_apa_slO.Bb0X4QMM1の著者であり、大森榎本クリニック精神保健福祉部長斉藤 章佳(さいとう あきよし)氏に話を聞いた。「大量の食料品を万引きしている場合は、その背景に摂食障害がある可能性が高いです。摂食障害がある万引き依存症者は、盗みたいものを盗むというよりは、過食嘔吐するために盗むという、目的と手段が逆転した異常なケースが多いです。『むしゃくしゃして取った』というのは、盗品を過食嘔吐してそのむしゃくしゃした感情を解消しようとしていたのかもしれません」 今回の事件の女に摂食障害があったのかどうかは判明していないが、女が健康な精神状態だったとは確かに考えにくい。今月ほかに起きた万引き事件として、24日の午後6時ごろ、沖縄県警刑事部の警部・39歳の男が子どもと買い物中に、サングラスなど8点(約1万円相当)を万引きして現行犯逮捕されたというものがあった。また、27日、静岡県富士市内のスーパーマーケットで食料品12点(約2千円相当)を万引きしたとして、県立富士宮東高校の非常勤講師・53歳の男がこちらも現行犯逮捕されている。どちらも社会的に“お堅い”職業であり、警部の男に至っては、子どもとの買い物中という、信じがたい状況での万引きだ。この件に関しても、斉藤氏に話を聞いた。 「警察官や教員による万引きにしても、重大な法的リスクや職を失う可能性があったり、十分に商品を購入できるだけのお金を所持していたりするのに、万引きを繰り返すという、この状況でやってはいけないだろうという場面で万引きをしてしまう『不合理性』や『反復性』が、まさに万引き依存症(クレプトマニア)の特徴だといえます。万引き依存症の場合、ストレスの対処行動として万引きを繰り返すうちに常習化し、やがて特定の状況や条件下になるとそのスイッチ(トリガー)が入り、対象商品を欲しいわけでもないのに万引きしてしまうというケースが多々あります。この場合は、自己使用のためや、金銭的価値のために万引きをするということではなく、『窃盗のための窃盗』というスリルやリスクを求めて万引きを繰り返すという病的な状態に耽溺しています」 はたして、3つの事件の加害者たちは万引き依存症だったのだろうか。真相はわからないが、どの事件からも、万引き犯のイメージにありがちな「貧困から仕方なく」といった印象は受けない。「窃盗のための窃盗」が万引きを行った原因の可能性だというのは、まさに現代社会の闇を感じさせられる。他人事だと思わずに、万引きという社会問題に向き合っていくことが今の社会には求められているのかもしれない。
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社会 2018年12月03日 06時00分
田中角栄「名勝負物語」 第三番 石原慎太郎(2)
颯爽として国政の場に登場した石原慎太郎は、3年後の昭和46年(1971年)6月の総選挙に、それまでの参院議員を辞めてクラ替え出馬、衆院議員に転じた。参院議員では、将来、目指す首相の座は難しいことを知ったようである。いわゆる“タカ派集団”の「青嵐会」を結成したのは、衆院議員に転じたその翌年のことだった。 一方の首相の座についた田中角栄は、世論の「今太閤」「庶民宰相」の声のもと、早々と「日中国交正常化」に踏み切ると同時に、「日本列島改造論」を推し進めた。しかし、この改造計画は第4次中東戦争による原油価格の高騰などでかげりが生じ、金脈・女性問題を報じられたことから、約2年半で首相退陣を余儀なくされることになった。 その頃の石原は、「青嵐会」をバックに、自信満々、まさに怖いものなしの勢いであった。当時の自民党担当記者の弁が残っている。 「発言も誰はばからずの態で、田中角栄は『ポンチ絵(マンガ)の典型的な成り上がり』とこき下ろされていた。クソミソだった。同様、他の大物政治家も一刀両断だった。一方の田中といえば、内心は頭にきていただろうが、青嵐会もそのうち下火になるとにらんで、表向きは一切の反論はしなかった。『青嵐会の連中は、オレがオレがの奴ばかり。これでグループがもつわけがない』と言っていた。政権の座を降りた田中は、ひたすら派閥の引き締めと拡大に腐心。影響力温存に躍起だった」 その頃、石原は『文藝春秋』に「君 国売り給うことなかれ―金権の虚妄を排す―」と題する論文を発表、田中を評して「人間としても政治家としても、金権以外はない。彼はインプットの狂ったコンピューターつきのブルドーザーだ」(要約)とまで言い切っていた。その論文発表から約半年後、今度は衆院議員を辞職、東京都知事選出馬を決めることになるのである。 当時の現職都知事は革新系、無党派層から圧倒的支持の高かった“お茶の間の経済学者”美濃部亮吉であった。自民党が時に「3選」目となるこの美濃部の牙城を崩すのは、並みの候補ではとてもかないそうもなかった。首相だった三木武夫、幹事長の中曽根康弘は、同じ学者の一橋大学の都留重人学長などに打診したものの、“美濃部人気”にみな尻込み、候補は二転三転した。結局、白羽の矢が立ったのは知名度では群を抜く石原だった。前出の自民党担当記者の続きの弁。 「石原擁立に熱心だったのは、とくに気心が合っていた中曽根幹事長だった。万が一、敗退したときは、中曽根が責任を持って石原の国政復帰の道をつくるとの“密約”もあったとされた。石原が出馬を決断したのは、いくら田中角栄批判をしても、田中の党内影響力は落ちないことでのやんぬるかなの気持ちの一方、権力志向もうかがわせた人物だけに、大都市東京のトップの座も悪くないとの思いもあったのでは、とみる向きもあった」★石原、人生初の挫折 じつは、この石原の都知事選出馬に際し、田中との間に“微妙な話”が残っている。あれだけ田中を批判、嫌っていた石原が、出馬のあいさつに密かに田中のもとを訪れていたというのである。「一度は角さんにあいさつに行ったほうがいい」との、中曽根の助言によるものだったというのがもっぱらである。 大学卒業と同時に田中事務所に就職、以後、田中が病魔に倒れるまで秘書として務めた朝賀昭の言葉を借りた『角栄のお庭番 朝賀昭』(講談社・中澤雄大著)では、朝賀が鬱憤を交えて、次のように言っている。 「(石原は)当時、田中事務所のあった砂防会館の裏口からやってきた。あれほど『金権政治家』と批判していたにもかかわらず、背に腹は替えられないということか、オヤジ(田中)さんに人目につかないように支援を申し入れに来たのだった。一方、オヤジさんは、『おお、よくぬけぬけと来たな』などということは絶対に言う人ではなかった。むしろ懇ろに応対し、気持ちよく帰ってもらうような気遣いの人だ」(要約) 石原との面談も、こうした中で行われたとしている。ここに出てくる「支援」が選挙資金の援助を意味するのか、また、それが現実にあったのかは当事者しか分からない。田中は誰に対しても、資金援助をしたことを口にする人物ではなかったし、石原もその辺は明らかにしていない。このときの「支援」が資金援助だったことは想像に難くないが、これは“藪の中”というよりほかはない。 さて、都知事選の結果は、30万票の大差をつけられて石原が敗北した。石原、時に42歳。人生の“黒星”を味わったことのない「スター」の初の挫折と言ってよかった。このときの心境を、石原は『青春の条理に殉す わが都知事選奮戦記』(『文藝春秋』昭和50年6月号)で、次のように記している。「かつて田中角栄氏と闘ってきたときに口にした、田中氏を倒すのも美濃部氏を倒すのももともと国のためという、極めて素朴な判断に還って私はこの選択を行なったのだ。その闘いを終えた今、成果は別にして、私は一人の政治家として、一人の男として、あるいは私個人の感傷かも知れぬが、ひとつの責任を果たし得た満足の感慨でいる」 自信家であっただけに、人生初の“黒星”の悔しさが滲み出ていた一文でもあったのだった。(文中敬称略/この項つづく)**********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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芸能 2018年12月02日 23時20分
お笑い界の世代交代!平成最後のM-1チャンピオンは史上最年少優勝・霜降り明星
2日、日本一の漫才師を決める「M-1グランプリ 2018」の決勝戦が行われた。司会は今田耕司、上戸彩。審査員を上沼恵美子、ダウンタウン・松本人志、サンドウィッチマン・富澤たけし、立川志らく、ナイツ・塙宣之、中川家・中川礼二、オール阪神巨人・オール巨人の7名が務めた。 M-1へのエントリーはプロ・アマは問わず。応募資格は、結成15年以内(2003年1月1日以降)のコンビであること、そして審査基準は“とにかく面白い漫才”だ。エントリー総数4640組の内、決勝のステージに立てるのは9組+敗者復活の1組、合わせて10組のみ。 エントリー総数4640組の内、和牛、霜降り明星、ゆにばーす、見取り図、かまいたち、スーパーマラドーナ、ジャルジャル、トム・ブラウン、ギャロップの9組に、敗者復活戦を勝ち上がったミキを加えた10組が決勝に進出。その10組の内、ファーストステージの得点数が高い3組がファイナルステージへと進む。その3組が2ネタ目を披露し、審査員による得票が多かったコンビが優勝となる。 今年ファイナルステージに進んだのは、霜降り明星、和牛、ジャルジャルの3組。霜降り明星は初の決勝進出、昨年準優勝の和牛、今年がM-1ラストイヤーのジャルジャルと、それぞれの状況を抱えたコンビが集結する形となった。 そして、ファイナルステージで4票を集めて優勝したのは史上最年少優勝の霜降り明星。せいやは26歳、粗品は25歳という若さでの優勝となった。 大会終了後、史上最年少優勝について聞かれた二人は、せいやが「26でM-1チャンピオンなれると思ってなかったです。霜降り明星の時代、次の世代を作っていきたいです。」、粗品が「お笑い界高齢化と言われてる中で20代のコンビが優勝できたのは気持ちが良かったです。」と、次世代を担う頼もしい返答。 優勝したことについては、会見中でもまだ実感がわかない様子で、せいやは相方の粗品とファイナルステージ後優勝者を予想して「これは和牛さんかもな」と話していたと言い、「まさか優勝だとは思ってなかったです。」としばらく言葉が出ない様子。粗品も、「1位を目指してやってたんですけど、まさか1位になるとは。」と力強い話しぶりながらも、戸惑いが大きい様子が見て取れた。 賞金1000万円の使い道については、粗品は「かあちゃんの欲しいもの10個買ってあげたい。あと、苦しんでいる後輩の借金を立て替えてあげたい。」と、家族や周囲の人に恩返しをする様子。せいやも「ネタでやった豪華客船にじいちゃんばあちゃんを乗せてあげようかな。」と、ファーストステージで披露して大爆笑をとったネタの舞台“豪華客船の旅”を、大好きな祖父母にプレゼントする約束をした。 また、今回M-1に同業者・長田悠幸とコンビを組んで出場していた漫画家・森田まさのり氏も会見に記者として参加しており、「お二人にとってM-1とは何ですか」と質問。せいやは、「M-1は好きすぎる。」とシンプルな答え。粗品は、「夢であり、青春という言葉が似あう大会だと思います。喧嘩したり、泣いたりいろいろなドラマがある、青春。」と、漫才師がM-1にかける熱い気持ちを語った。森田まさのり氏の漫才師を題材とする作品に、これらの想いも活かされることだろう。 ラストイヤーにかけるジャルジャル、3度目の準優勝となってしまった和牛を飛び越えての、最年少優勝となった霜降り明星。その経歴や若さが注目されるところだが、大会では文句なしに頭一つ抜けており、会場に文字通り笑いの渦がおこった。決勝大会ではしゃべくり漫才が多い中、一番体も言葉もフルパワーで使えたのが勝因の一つだろう。R-1ぐらんぷりでも健闘が期待される二人だが、平成最後のM-1チャンピオンとしても、大いに活躍の幅を広げていくことだろう。
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ミステリー 2018年12月02日 23時00分
関係者に不幸が連続した?高松塚古墳にまつわる噂
昭和47年3月21日、7世紀に作られた古墳が奈良県明日香村で発見された。壁画で有名な高松塚古墳である。 直径18メートルの巨大な円墳内部に施された壁画は、黄泉の国を描いたものとされ、その関係者が続々と死亡している。やはり、墓を暴くと次々と変死に見舞われるものだ。 昭和47年5月21日、高松塚古墳の発見で浮き足立っていた、明日香村の観光課長のM氏が死亡した。M氏は観光資源である高松塚古墳の発掘に熱心だったが、3月21日の発掘からちょうど2カ月後の5月21日に死亡した。 M氏の死因は肺がん。ただ、その日に突然苦しみ始め、死亡していた。亡くなったのが21日ということもあり、関係者は驚いた。 惨劇はまだ続く。同年8月21日の朝、古墳付近に住み、発掘を手伝っていたKさんも突然苦しみ始め、2日後に死亡した。これもまた21日の日付が絡んでいたのだ。 さらに翌年の8月21日、高松塚古墳のある上平田地区の総代・MSさんが交通事故で死亡した。4人目の犠牲者Nさんは、高松塚古墳に最初のひと鍬を入れた発掘の関係者だった。日頃から悪夢にうなされていたNさんは、物置小屋で農薬を飲んで自殺したのだ。 そして、昭和49年1月4日、壁画を修復しようと模写していた画家のWさんが交通事故で亡くなった。Wさんは壁画に描かれていた3人の貴婦人を模写している最中であった。 果たして、高松塚を暴いてたたられたのか、単なる偶然の連続だったのか。ちなみに高松塚古墳の住所は、明日香村上平田4444番地である。 解剖学の権威で大阪市立大学教授だった故島五郎氏は、昭和47年に発行された高松塚古墳・中間報告書の中で「埋葬された人物の頭蓋骨の破片すら、全く発見されていないのは甚だ不思議である」と報告している。 梅原猛は「黄泉の王」(新潮社)で「高松塚の封印されていた怨霊は、弓削皇子の怨霊に違いないと思う」と推理している。 つまり、高松塚古墳の被葬者は埋葬時、すでに白骨化しており、その怨霊の復活を阻止するため、遺体から頭蓋骨を抜き取り、刀身のない鞘(さや)を添えて埋葬したのだ、と梅原氏は推測しているのだ。(山口敏太郎)
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レジャー 2018年12月02日 22時30分
ジャニーズに愛された女? 怖すぎて哀れすぎる妄想女
主婦のNさんが十代の頃に知り合った女友達は、とんでもない“妄想女”だった。 「私は追っかけまではいかなくても、コンサートに足を運ぶぐらいにはジャニーズが好きだったんです。その女友達も、私と同じぐらいのジャニーズ好きだったので、話が合いました。話題が合うだけではなく、一緒にいて楽しい、いい女友達だと思っていたんです」 ところが、知り合ってから数か月後、女友達のとんでもない問題点をNさんは知ることになる。 「『今まで隠していたんだけれど…実は私、Sのメンバー全員と友達なの』と女友達が突然言い出して。Sは、今では解散した国民的アイドルグループ。冗談を言っているのだろうと思って最初は笑い飛ばしましたが、『SのKに告白された』『Sのメンバーで私のことを取り合ってもめている』といった話を真剣にするようになってきて。この人ヤバいのかも、って思うようになりました」 女友達の妄想による言動・行動は、どんどんエスカレートしていく。 「私と遊んでいるときも、女友達は突然電話に出て『あっ、K?』と言うなど、Sのメンバーから連絡が来ている、といった素振りを見せるようになりました。女友達の携帯がチラッと見えたときに、連絡先はジャニーズのタレントの名前で埋めつくされていて。はっきり言って、ゾッとしましたね。女友達は、妄想癖があること以外はまともだったので、余計にその妄想癖が恐ろしかったです」 そんなある日、女友達に彼氏ができたのだという。これで妄想癖もなくなるだろうと、Nさんは安堵していた。しかし、それは甘かった。 「女友達が泣きながら電話をかけてきて。『彼氏がいることをSのメンバーに知られて、別れさせられた』って言い出したんです。女友達の彼氏は共通の友人だったので、男性のほうに事情を聞いたら、『Sのメンバーと親しいという話ばかりされて、うんざりして別れた』とのことでした。私やその男性だけでなく、ほかの人も女友達の妄想話に付き合わされることが耐えられなくなり、共通の友人全員がその女友達と縁を切りました。その後、彼女がどうしているのかは知りませんが、今でも妄想をしているのかなと思うと、哀れになります…」 芸能人と親しいという妄想をすること自体は楽しいことかもしれない。しかし、妄想と現実の区別がつかなくなってしまっては、確かに哀れである。文/浅利 水奈
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レジャー 2018年12月02日 22時00分
本当にあった怖い彼氏〜恋人が見ていた最悪のVR映像とは?〜
斉藤美波(仮名・28歳) 最近、有名歌手の息子がトイレ盗撮をしていたと『週刊文春』(文藝春秋)が報じ、話題となりましたが、私の彼氏も他人事ではないと思いました。彼は、付き合った当初から、私がトイレに行こうとすると、ついてこようとするのです。恥ずかしいのでいつも断るのですが、それでも毎回、「ついていっていい?」と聞かれます。なので、最初はそれほど私から離れたくないのかな? と嬉しい気持ちもありました。でも、さすがに用を足している姿は見られたくないので、許可したことはありません。 すると、今度は「おしっこしてるとこ撮らせてほしい! 顔は撮らないし、局部だけだから。もし撮らせてくれたらブランド物のバッグでもなんでも買ってあげる」と必死に頼まれたこともあります。もちろん断りましたが、その時から、女性の排泄に興味がある性癖なのだろうかと彼を疑いの目で見るようになりました。彼は普段の生活や、ベッドの上でも特に変態的な顔を見せたことがありませんし、ノーマルな人だと思っていたので、その発言には驚きましたね。 そして決定的だったのが、彼が見ていたVR映像です。私はフリーのイラストレーターをしていて、パソコンと機材さえあれば仕事はどこでもできます。なので、彼の家に泊まった際は、彼が先に仕事へ行き、私は合鍵を持っているので、自由に使っていいということになっています。また、彼の家にはゲーム機も一通り揃っているので、仕事が溜まっていない日は、そのまま1人でゲームすることもあります。 そしてその日は、VRゲーム機を立ち上げたのですが、大手アダルト系動画配信サイトに繋いだままでした。興味本位で彼の購入済み動画のページを見てみると、そこで女性の排泄姿を下から覗いている映像を見つけてしまったんです。ヤラセだとは思いますが、和式便所の底にカメラが仕掛けられており、M字姿の女性が次々と小便や大便をしていくという内容でした。それをVRでみると、まるで自分が排泄物を顔にかけられているような感覚となり、気持ち悪くなりましたね。この時、さすがに彼はちょっとおかしいのではないかと怖くなりました。女性の排泄姿を見て、何が楽しいのか全く理解できませんし、自分も勝手に盗撮されるかもしれないと考えると、恐怖です。写真・scottfeldstein
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芸能 2018年12月02日 21時30分
【有名人マジギレ事件簿】「想像力が足りないのかな?」TBS宇垣アナがホラン千秋とバトル!
11月25日に放送された情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)にて、TBSアナウンサー・宇垣美里が、最近身の回りで起きている不可解な現象を明かした。 今回番組では、宇垣アナが、東京の新大久保で話題となっている韓国グルメ「ハットグ」を取材。ハットグは韓国風アメリカンドッグとして若者から人気の一方、近隣ではゴミのポイ捨てや、他人の敷地内に無断で侵入し飲食する行為が問題となっており、地元住民の怒りの声を伝えた。そんな中、スタッフから「最近、許せなかったこと」について質問されると、宇垣アナは「許せないことというか、最近、友達が勝手に増えてるんですよね。私の知り合いとかに『宇垣さんと飲んだよ』って言っている人がいるらしいんですけど、大体私、知らない人なんですよね。誰なんだろう……?」と疑問を吐露。 そんな彼女は今年、バラエティ番組『有田哲平の夢なら醒めないで』(TBS系)でも、日々の不満を明かしている。同番組にて「世間に誤解されスネてる女」として登場した宇垣アナは、暇さえあればエゴサーチをしていると告白。しかし、ネットの書き込み内容が「ぶりっ子」「あざとそう」「男好きそう」「わがままそう」「性格悪そう」「キツそう」と辛辣な意見が多く飛び交っているだけでなく、趣味のアニメ鑑賞にまで「どうせ昔の彼氏に教えてもらったんだろ!」と文句を言われるため、宇垣アナは「いやいや、逆に全部君たちの趣味は女か男の趣味なんかと、彼氏か彼女からの影響受けとんかと。自分の好きなもんくらい自分で選ぶわ! と思うんですけどね」と怒りを滲ませた。 さらに、過去に出演したサッカー番組のラスト5秒で見せた「投げキッス」する瞬間のキャプチャー画像が紹介されると、宇垣アナは「前後の流れがあるのに、その瞬間だけを切り取る職人みたいな人がいらして、まとめにしてサイトにアップして、『はい、宇垣はぶりっ子です』って感じでまとめられるんですよね」「どの目線であそこを切り取るのというか、何様なの? って思うわけですよ」と激怒。また本人は、ディレクターの指示で期待に応えていると真意を明かした。 だが、この発言に、スタジオにいたホラン千秋は「ただ、唇の角度や顔の見え方とかを計算した投げキッスの写真を見ると、お仕事に応えるっていうのもあると思うんですけど、しっかり自分が可愛い角度を研究してきたなっていう風に女子は思っちゃいます!」と指摘した。これに宇垣アナは「だってあの5秒を頂いてるんですよ? そこで最大限のパフォーマンス、一番可愛いと思うように振る舞うのって、それがプロ根性ではないんでしょうか?」と反論すると、ホランは「それはそうだと思うんですけど、受け手側は『あ、すごい媚びてきてんな』って受け取っちゃうってことだと思います」と、2人は言い合いに。だが、最後は宇垣アナが「そっか、じゃあみなさん想像力がちょっと足りないのかな〜」と強気の発言をし、ホランは「想像力が足りないみたいです」と苦笑しながらバトルは終了となった。 とはいえ宇垣アナは現在、その美貌やスタイル、キャラクターなどが大ウケしており、男性支持はトップレベルの人気女子アナである。そんな彼女に夢中になる男性が多いことを察知し、世の女性は何かとネットで宇垣アナを叩きたくなってしまうのかもしれない。
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芸能 2018年12月02日 21時00分
芸能界イチの最強運と囁かれる内村光良の「NHK紅白」総合司会
今や、芸能界で最強の運の持ち主と評判になっているのが、昨年に続き、今年度も「NHK紅白歌合戦」の総合司会に決定した、『ウッチャンナンチャン』の内村光良(54)だ。 「本来は『世界の果てまでイッテQ!』の特番ロケのために、断る方向で調整をしていたらしいんです。ところが、妻でフリーアナの徳永有美や愛娘から、『紅白の司会を続けて欲しい』と懇願されてしまった。内村の泣き所は妻と子供。『イッテQ!』の仕事を結局、キャンセルしたそうです」(テレビ関係者) すべては、『週刊文春』が一連の『イッテQ!』ヤラセ疑惑を報じる直前の出来事だったというが、仮に内村が日テレを選択していたら、どうなっていたのか。 「まさに泥船ですよ。だって特番はまさに今、コーナー自粛が発表された“世界のお祭り企画”ですから。紅白を蹴った結果、企画がお蔵入りになるなんて前代未聞。かつ、NHKからは二度とお呼びが掛らなくなる二重のダメージ」(同) ちなみにギャラだけを単純比較した場合、日テレの方が断トツにいいという。 「日テレは通常の『イッテQ!』レギュラーで、1本400万円〜。特番で海外ロケの手当が1000万円〜。これに別途スタジオMC代が発生する。日テレはケチで有名ですが、視聴率が取れる確実な芸能人にはしっかりと払うんです」(芸能プロ関係者) 一方のNHKだが…。「今はさすがに数百万円という時代ではない。内村クラスともなれば1000万円〜という額です。一瞬、“おっ”と思うかもしれませんが、リハーサル込みの1週間ですから、拘束時間は1日8〜12時間にもなるんです」(テレビ事情通)『イッテQ!』の打ち切り説が浮上している今、紅白出場の選択は正しかったことになる。 「打ち切りとなれば、内村が被るイメージダウンは半端じゃない。今回、ギャラは安く、拘束時間の長いNHKを選択して最終的には損をしたように思いますが、長い目で見れば圧倒的に得なんです」(放送作家) 感謝すべきは、妻と子供ということか。
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その他
1枚の布団に数万から数十万匹… 秋に増えるダニの死骸や糞が及ぼす病気(1)
2012年11月06日 12時00分
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芸能
周囲が手を焼くロンブー・淳がテレビでやりたいこと
2012年11月06日 11時45分
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芸能
田丸麻紀が結婚相手を語る「ドキドキさはないけど、穏やかな感じ」
2012年11月06日 11時45分
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芸能
高岡早紀が意味深なコメント「家族を大切にしています」
2012年11月06日 11時45分
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芸能
2夜連続で清張ドラマ 田村正和、米倉涼子が主演
2012年11月06日 11時45分
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芸能
ギャル曽根が男児を出産「ステキな家庭を築いていきたい」
2012年11月06日 11時45分
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芸能
中田喜子が2007年に離婚していた
2012年11月06日 11時45分
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芸能
AKB48 女性グループ歴代1位の快挙
2012年11月06日 11時45分
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レジャー
ハッシーの地方競馬セレクション(11/7)「第23回ロジータ記念(SI)」(川崎)
2012年11月06日 11時45分
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社会
釣りざお使って下着盗んだ男が御用
2012年11月06日 11時45分
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社会
ビール出荷は過去最低… 業界覇権への思惑が交錯する中 清涼飲料水ウォーズ勃発の号砲が鳴った!(2)
2012年11月06日 11時00分
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スポーツ
鹿島、20年の歴史で初めてサポーターと掲げたナビスコカップ
2012年11月05日 18時55分
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社会
2度も痴漢を撃退した 大阪府警おとり美人警察官の評判
2012年11月05日 16時00分
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芸能
ヒミツの薔薇園(36) ジャニーズのステージ記録・前編
2012年11月05日 15時30分
特集
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
芸能
2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分