原辰徳監督
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スポーツ 2021年11月12日 11時20分
巨人・原監督が誤算続きのCSに激怒!「一度もベストメンバーを組めなかった」 菅野中4日起用も苦渋の決断だった?
6回裏の攻防が全てだった。クライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦で高津ヤクルトが勝利し(11月11日)、日本シリーズ進出に王手を掛けた。 試合後の巨人・原辰徳監督のコメントが興味深い。 「(試合の)流れが我が軍になかなか来ないところで、こっちが動いて、相手を動かして、好転させたいというのがあった」 動くこと、仕掛けることの難しさを語っていた。淡々とした口調だった。そういう風に語る時の原監督は、はらわたが煮えくり返るくらい怒っているのだ。よほど悔しかったのだろう。 >>巨人・原監督の試合後コメントにファン怒り「野手陣も叱れよ」 炎上の山口に苦言も沈黙打線にはお咎め無し?<< 6回裏のヤクルト攻撃中だった。二死二、三塁。8番・西浦を迎えたところで、原監督は自らマウンドへ行き、「申告敬遠」の作戦を通告した。満塁策を選択した理由は、次打者にある。この時点でのスコアは0対1。ヤクルトがリードしている。ヤクルト先発の高橋奎二は6回まで巨人打線をゼロに抑えていた。その高橋に打順を回らせ、 「追加点が欲しい場面ですよね? 高橋に代打を送らないんですか。高橋の後に出てくるリリーバーの調子は…」 と、ヤクルトベンチを揺さぶったのだ。 高津臣吾監督も決断し、代打を送った。結果は菅野智之が「四球、押し出し」という、巨人サイドにとっては最悪な結果となってしまった。 「当初、菅野は第3戦か、4戦目に先発する予定でした。ファイナルステージ初戦を落としたので、中4日の登板に繰り上げたんです」(スポーツ紙記者) 8番の西浦と勝負をしていたら…。野球に「もしも」の話はタブーだ。しかし、短期決戦において、「動かない」の選択をして勝利したシーズンもあった。1989年の日本シリーズだ。 近鉄バファローズに3連敗を喫し、当時の巨人首脳陣は慌てた。4連敗のストレート負けを喫する危険性もあり、エース・斎藤雅樹の登板を前倒しする進言もされた。しかし、藤田元司監督は予定通り、香田勲男をマウンドに送った。 89年の巨人が3連敗の後に4連勝し、日本一になったのは、藤田監督の名采配としてプロ野球史にも刻まれている。 「動く、動かない」の最終選択権は指揮官にある。成功する時もあれば、その反対もある。しかし、こんな指摘も聞かれた。 「今季は原監督が積極的に仕掛けて、辛うじて3位をキープできました。1人の打者に対し、カウントの途中で投手交代をした時もありました。故障者、不振選手の多いシーズンだったので、『仕掛けていく』の選択しかできなかったのでしょう」 複数のプロ野球解説者がそう語っていた。 「仕掛けていく」という意味で言えば、残されたカードは、主砲・岡本和真だ。左脇腹を痛めているとのことで、CSは出場登録からも外されている。ここまで出番がないところからして、一部で囁かれている重傷説にも真実味が帯びてきた。 「終盤戦、岡本は調子を落としていましたが、本当は痛めた箇所をかばっていたのでは? これからの選手なので無理をさせるべきではない」(前出・同) もう、一つも負けられない。最後までベストメンバーで戦うことができなかった。今季の敗因は戦力不足ではない。選手の体調管理について、改善しなければならないことがたくさんありそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年10月15日 11時10分
巨人・原監督が自軍の惨状に呆れ?「言葉が出てこない」 貯金消滅でBクラス危機も投打のテコ入れは困難か
勝率5割を切って、シーズンを終える“危険性”も出てきた。 10月15日、今季最後の阪神戦を巨人が落とした。これで、引き分けを挟んで8連敗。最大「15」を数えた貯金も、ついにゼロ。59勝59敗19分といった状況だ。また、阪神との対戦成績だが、最後は、6試合続けて勝ち星ナシ(4敗2分)となり、今季は9勝13敗3分。阪神戦に負け越すのは14年ぶりである。 終盤戦で大失速した敗因は、「打てない」の一言に尽きる。 >>巨人フロントに怒りの声「獲ったのが間違いだった」 FA戦士・梶谷の今季絶望が物議、移籍前の不安が早くも現実に?<< 「う~ん、何て言うか。言葉がなかなか出て来ないね」 試合後の原辰徳監督のコメントである。「う~ん」を3度も口にした。同日は僅か1安打、打線の不甲斐なさに怒りを通り越して「呆れている」といった雰囲気だった。 しかし、この日の日中、試合前の練習を見ていた記者団にもこんな情報が飛び込んできた。 「みやざきフェニックス・リーグ」に派遣された陽岱鋼外野手が絶好調だ、と。先頭打者アーチを含む2安打2打点と活躍し、第1クール4試合で打率4割、本塁打2、打点5と、“格の違い”を見せつけているそうだ。 「フェニックス・リーグは、若手育成のための教育リーグです。実績十分な陽からすれば、当然の結果なのかもしれません」(ベテラン記者) 陽は2016年オフ、FAで移籍してきた。今季が5年契約の最終年であり、出場試合数の少なさから来季の契約を危ぶまれていた。「教育リーグ」とは言え、そこに派遣されたということは、球団も「来季の戦力」と見ているのだろう。 不甲斐ない打線に喝を入れるためにも、一軍に緊急招集すべきだが、そんな簡単な話ではないようだ。 「優勝を逃した時点で若手に切り替え、出場のチャンスを与えてやりたいんですが、4位広島が猛追してきたのでそんな余裕はありません。クライマックスシリーズ進出(以下=CS)も念頭に入れ、現一軍の主力選手にも不振脱出の機会を与えてやらなければなりません」 複数のプロ野球解説者がそう話していた。ペナントレースは残り6試合、ここまで来た以上、選手を入れ換えるのは得策ではないというわけだ。 「フェニックス・リーグには他球団の二軍首脳陣もたくさんいます。陽は他球団に向けて『まだできる』とアピールしている部分もあると思います」(前出・ベテラン記者) また、他球団の二軍コーチが「堀田(賢慎)が良い」と話していた。堀田は2019年ドラフト1位指名の投手だ。ルーキーイヤーの昨年4月、トミー・ジョン手術を受ける事態となった。リハビリに専念させるため、支配下登録を外されたが、ファーム後半戦では実戦登板できるところまで復活していた。 三軍戦ではあるが、その堀田が常時150キロを超す直球で、無失点登板を続けていた。「支配下復帰はもちろん、一軍昇格も遠くない」と他球団コーチは評価していたが、こんな指摘も聞かれた。 「今オフのフリーエージェント補強に影響してきます。堀田を支配下に戻したら、人的補償の対象となります。堀田の復活はファームでは有名で、巨人がFA補強に乗り出して成功したら、相手球団に引き抜かれてしまいます」(球界関係者) その真偽はともかく、終盤戦の大失速からして、今オフの大型補強は必至。FA、トレード、外国人選手、巨人のオフは大賑わいとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年10月12日 11時00分
巨人、ドラフトの本命は1位ではなく2位だった? 指名当日の異例登板で実力を証明か
「弱点」を補強したということだろう。 10月11日、ドラフト会議。午後6時を少し過ぎた頃、原巨人が2位指名したJR東日本の山田龍聖投手(21=左投左打)に関する情報が各メディアにも広まった。 「今、神宮球場にいる。ひょっとしたら、投げるかもしれない」 都市対抗東京地区予選第3代表決定戦が行われていた。ドラフト会場の最寄り駅・品川から神宮球場の信濃町までなら、30分も掛からないはず。何人かの取材記者が神宮球場に移動した。 「左投手として評価は2番目。その選手を2位で獲れたのは非常に大きい」 原辰徳監督はそう評していた。 1番は1位入札した隅田知一郎(22=西日本工業大学/埼玉西武)だろう。 >>巨人、ドラフト1位の人選に不満の声「何を考えてるのか」 堀田・平内の二の舞に? 指名直後の酷評に苦言も<< 山田は試合中、自軍ベンチとブルペンを行ったり来たりしていた。そして、「まさか?」と思ったが、本当に投げてきた。 「普通なら、ドラフト当日に投げさせませんよ。今日、自分がどこかの球団に指名されるのは分かっていましたから、集中できないでしょう」(スポーツ紙記者) JR東日本のチーム関係者によれば、ドラフト会場で山田の名前がコールされた時は試合中。浜岡武明監督がブルペン待機していた山田をベンチに呼び寄せ、「巨人指名」を直接伝えたそうだ。 「球場入りの際は折り畳み式の椅子やドリンクホルダーなどの荷物運びをやらされていました(笑)」(前出・チーム関係者) あえて知らせたということは、試合に集中させるためであり、登板を予定していたのだろう。同点で迎えた9回にマウンドに上がり、10イニング目に力尽きて決勝のソロアーチを許したのは既報通りだが、9回3分の1を投げ、被安打3、失点1、奪三振数10は立派な数字である。 「ドラフト前、山田が大きく取り上げられなかったのは『巡り合わせ』だと思います。昨年までは伊藤将司(現阪神)の陰に隠れていました。高校時代(高岡商)も3年夏の甲子園大会に出場していますが、同年のスターは吉田輝星(現日本ハム)でした」(在京球団スカウト) 都市対抗戦の資料を見てみたが、山田は6月の日本選手権予選でも1イニングしか投げていない。「近年、巨人は1位指名した投手が出遅れています。高橋優貴はともかく、ほかに一軍戦力と言えるのは桜井俊貴だけ。鍬原、堀田、平内が一軍戦力になっていたら、今季のペナントレースの結果は違っていたと思います」(プロ野球解説者) 今年は支配下で7人を指名した。うち6人は投手で、大学・社会人は3人、将来性の高校生も同じく3人。右投げ3人、左投げ3人。“絶妙なバランス”である。 山田を始めとする社会人・大学の投手は即戦力として期待されており、投手不足の弱点を補うための指名だ。 昨季1位の平内は大学在学中にメスを入れており、それが即戦力の期待に応えられなかった一因とされている。今年1位の翁田大勢(22=関西国際大/右投右打)も右肘の故障で実戦復帰したのは、今年秋だった。来季のカギを握っているのは、神宮で好投したこの山田かもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月28日 11時00分
巨人・原監督、ドラ5・秋広の一軍抜擢は最後の大勝負? 決断の成否は今秋ドラフトにも影響か
最後の大勝負でもあり、今秋のドラフト会議にも影響してくるだろう。 9月28日からの中日3連戦に向け、秋広優人内野手が一軍登録されることが決まった。秋広と言えば、今春キャンプ途中から一軍帯同となり、オープン戦にも出場した。「62年ぶり、王貞治氏以来の高卒新人の開幕スタメンか?」と期待されたが、二軍スタートとなった。 >>巨人・原監督が下品な行動に激怒「そんなことするんじゃねえ馬鹿野郎!」 当事者が明かした“祝勝会尻出し事件”の裏話に驚きの声<< 「阿部慎之助二軍監督が4番で起用しています。打率は2割2分程度なので、『試練』ですよ。開幕一軍を争った頃の一塁ではなく、センターなどの守備に就いています」(スポーツ紙記者) 二軍80試合の成績は、本塁打8、打点24。「9月に入って調子を上げてきた」そうだが、この時期、ルーキーを昇格させるとなれば、将来のために経験を積ませるといったイメージが真っ先に浮かぶ。低迷する打線のテコ入れなら、故障で二軍調整中の梶谷隆幸もいる。また、代わって二軍降格となるのがスコット・ハイネマンだと聞かされると、「来季に向け、育成重視に切り換えたのか?」とも思ってしまう。 しかし、原辰徳監督は勝つことを強く意識していた。 「前政権の2007年、08年は自力優勝の可能性が消えた後、土壇場で逆転優勝しました。07年、ルーキーだった坂本勇人が勝利に貢献し、チームの雰囲気がガラリと変わったんです。新人が活躍すると、チームか明るくなりますからね」(前出・同) 「起爆剤」として期待しているだろう。秋広が打てば、イマイチ波に乗れない丸、中田らに及ぼす相乗効果も望めるからだ。 とは言え、こんな情報も交錯していた。今秋のドラフト会議だが、1位指名は投手になるという。エース・菅野智之が不本意なシーズンを送っているだけに当然の選択だが、将来のクリーンアップ候補も探しているそうだ。 「岡本和真が25歳。岡本に向こう10年、4番を務めてもらうとしても、将来、その前後を打つ大砲タイプがほしい、と。できれば、左打ちの外野手がいいんですが」(球界関係者) 阿部二軍監督が秋広に「外野の練習」をさせてきたのは、その一環かもしれない。 打率で3割台を狙えそうな若手はいるが、「大砲タイプが育っていない、少ない」と言うのが、巨人の見解だ。秋広が今回のチャンスをモノにし、レギュラー獲得までさほど時間が掛からないと判断されれば、今秋のドラフト会議では投手を大量指名するプランに切り換えるそうだ。 左打ちの外野手。昨秋のドラフト会議で佐藤輝明選手を阪神に奪われた後遺症とも言えるのではないだろうか。 「秋広が試合に出れば、07年の坂本、15年の岡本らに並ぶスピード出世なんですが」(前出・同) 原監督はどんなタイミングで秋広を使ってくるのだろうか。名古屋決戦では、高卒ルーキーに注目が集まりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月13日 11時35分
巨人・菅野、ローテ落ち回避もチームの士気に悪影響? 好投で勝利も悲壮感を漂わせたワケは
勝っても、笑顔はナシ。巨人・菅野智之投手がチームの連敗をストップさせたが、“モヤモヤ感”が消えないのはナゼだろうか。 9月12日の広島戦、中4日で先発した菅野が7回1失点と好投した。広島・鈴木誠也に一発を浴びたが、我慢強いピッチングでしのぎ、バッテリーを組む小林誠司捕手が左翼ポール際へ今季1号ソロを放って、ロースコアのゲームにピリオドを打った。 >>巨人・丸の涙に驚きの声「そんなに追い込まれてたのか」 敗戦危機を救った待望ヒットも原監督は不満足?<< 「エースが好投し、味方打線がそれに応えた」となると、フツーはチームが活気づくものである。しかし、同日の巨人にはそれがなかった。 「同日、首位阪神が負けたとは言え、ゲーム差は『3.0』。この先も厳しい試合が続くと分かっていたからでは」 そんな風に語る声も聞かれたが、それだけではないようだ。 「今回の先発で負けていたら、菅野をローテーションから外すつもりでいたようです。ファームで再調整させる余裕もないので、救援に回すと聞いて言いましたが」(球界関係者) プロ野球のロースコアのゲームには独特の緊張感がある。 そんな独特の緊張感がデッドラインを超えてしまいそうな時、「エース」にしかできない役目がある。味方を鼓舞することだ。 「ピッチングのテンポを早めたり、あえて三振を狙いに行くこともあります」(前出・同) 今の菅野は自分のことで精一杯だったようだ。悲壮感が漂っていた。 コーチ経験のあるプロ野球解説者がこう言う。 「内野アウト、凡フライでアウトを取っても、首を傾げる場面もありました。捕手の小林の方を指して、要求通りのコースにきちんと投げていたのかどうかを確認したり…。そういう仕草がずっと続いていました」 菅野自身の描くエース像は違うのかもしれないが、首を傾げる場面を見せられたら、マイナスのイメージが味方選手に広まっていく。同日の広島戦はそんな試合だった。 「菅野の性格も影響していると思います。ピッチングの理想、めざしている投球内容のレベルが高いんです。完璧主義なんでしょうね。だから、アウトを取っても首を傾げていたんだと思います」(前出・同) 興味深いデータも発表された。菅野からソロアーチを放った鈴木誠也だが、「同じ打者にシーズン中、5本以上のホームランを献上した投手」は、巨人史上7人目。2003年、上原浩治が緒方孝市にやられて以来だという。対広島に限って言うと、80年の江川卓も山本浩二に6本塁打を食らっている。 しかし、往年の大エースとは大きな違いもある。03年の上原は「完投数」「投球回数」「奪三振数」でリーグトップの成績を残しており、80年の江川も最多勝のタイトルを獲得している。特定の選手に集中してホームランを打たれたのは真っ向勝負の代償でもあったのだ。 12日の試合後、菅野はカメラマンの要望に応じ、笑顔を作ったが、心底から出たものではなかった。次回登板で味方野手を鼓舞できなければ、ペナントレースの行方も決まってしまいそうだ。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月07日 11時00分
巨人・中田にベンチ幽閉の危機? 不振に加え迫るライバルの一軍合流、敵コーチが指摘した復調のカギは
新加入、復帰の選手に期待するのも良いが、「中田翔の起用法」を見直してみては? 長期遠征から帰京した巨人・原辰徳監督が、新加入のスコット・ハイネマン、故障離脱中だった梶谷隆幸の両外野手が9月7日からの二軍戦に出場すると伝えた。関係者によれば、「結果に関わらず、両選手とも近く一軍に合流させる」とのこと。丸佳浩外野手の打撃成績が下降気味だっただけに期待も大きそうだが、ここ数日、実際に対戦したチームからは“原監督とは異なる評価”も聞かれた。「一番コワイのは、中田翔」――。 >>巨人・中田が先輩相手に激怒「殺してみいオラァ!」 新たないざこざも時間の問題? 物議を醸した日本ハム時代の大騒動<< 中田は13試合に出場し、打率1割5分6厘。本塁打1、打点2。移籍前の不振がまだ続いているような印象だ。それでも、他球団が脅威に感じているのは、中田の打撃力だという。 パ・リーグ出身のプロ野球解説者がこう続ける。 「中田は集中力と言うか、期待に応えようとする時、ものスゴイ爆発力を発揮するタイプ。パ・リーグ時代の打点王3回の実績はもちろんですが、岡本やウィーラーの後に中田が続く打線は、対戦投手からすればやはりコワイ」 確かに、巨人戦を迎える前の阪神・井上一樹ヘッドコーチも同じようなことを言っていた。 「メンタル的なものもあると思います。あれだけの大ごとになってしまったんですから。あと、巨人に来て間もないので、遠慮している部分もあるのでは。コワオモテですが、けっこう繊細な一面もあるので」(前出・プロ野球解説者) 中田の繊細な一面は聞かされているが、「試合に出て打てない」という状況が続くと、メンタル的にさらに追い込んでしまうと思っているようだ。時折、スタメンから外すのは、原監督を始めとする首脳陣の配慮だろう。 また、近く一軍合流となるハイネマン、梶谷について、こんな情報も聞かれた。 「ハイネマンは(渉外担当からの)報告よりも肩が強いですね。打撃フォームも良い意味でクセがないというか、左右にコンスタントに打ち分けていました。梶谷は右手の故障中、走り込みをしっかりしていたので、動きも軽快でした」(球界関係者) 不振の丸をスタメンから外し、ハイネマンや梶谷を使うことも十分に考えられるが、ハイネマンは一塁も守れる。状況次第ではポジションが重なる中田の方が、出番がなくなってしまうかもしれない。 9月5日の阪神戦の試合前だった。先に練習を終えた阪神ナインがグラウンドに引き上げる際、藤浪晋太郎が中田を見つけた。 2人は大阪桐蔭高の先輩後輩である。藤浪はマスクをしていたので何を喋ったのか分からなかったが、中田の右手を両手で握り返し、何度も頭を下げた。中田も二言三言返したが、後輩の挨拶に恐縮していたように見受けられた。 前出のパ・リーグ出身のプロ野球解説者は「遠慮している」と言ったが、セ・リーグという新しい環境にまだ馴染めず、オロオロしていたのではないだろうか。巨人が反撃に転じるのは中田に遠慮がなくなった時だとすれば、さほど時間は残っていない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月06日 11時15分
巨人、首位浮上失敗の戦犯は原監督? 大量リードを潰した采配ミスは仇敵相手の次カードにも悪影響か
阪神との首位攻防戦で“勝ち星ナシ”だった原巨人に新たな刺客だ。 9月7日から始まる次節・DeNA3連戦に、宮國椋丞投手が先発する。宮國と言えば、昨年オフ、巨人から戦力外を通告され、育成契約でDeNAに拾われた。それも、「打倒ジャイアンツでやっていきたい」と入団会見で語っていただけに、DeNA戦も連敗なんてことになるかもしれない。「宮國は巨人を解雇された20年も一軍で20試合以上投げています。10年も在籍したチームでもあるので、巨人打線のクセ、攻撃面での作戦の傾向も熟知しています」(ベテラン記者) 巨人からすれば、チームの状態が悪い時に手の内を知り尽くした元同僚とは対戦したくないはず。こんな指摘も聞かれた。 「5日の阪神戦は、勝てる試合を落としたとも解釈できます。途中交代で入った選手がミスをし、それが失点につながりました」 複数のプロ野球解説者が指摘していた。 >>巨人・中田が先輩相手に激怒「殺してみいオラァ!」 新たないざこざも時間の問題? 物議を醸した日本ハム時代の大騒動<< 実際、原辰徳監督も采配ミスを認めていたが、「6対0」と大量リードしていた6回裏、坂本勇人を交代させた。代わりにショートの守備に就いた若林、廣岡が失策を重ね、それが失点につながり、同点に追いつかれてしまった。 「あのまま試合が進んでいけば、坂本に打席が回ってくるのは、あと1回。2回目があるかどうかでした。その1打席のために『坂本を疲れさせたくない』と思ったのでしょう。五輪から試合に出続けていたので」(前出・同) 原監督は積極的に仕掛けていくタイプだ。 それが功を奏し、矢野阪神の猛追にも成功したのだが、宮國は原監督のそういった采配のこと、考え方も熟知している。その「宮國の読み」をDeNA側が共有すれば、たとえ、先に失点するようなことがあっても、コワイとは思わないだろう。 そもそも、戦力外を通告され、トライアウトでもオファーのなかった宮國に救いの手を差し伸べたのは、元巨人コーチの小谷正勝氏だった。76歳を迎えた小谷氏は現役時代を過ごした大洋ホエールズで指導者人生をスタートさせ、その後、ヤクルト、巨人、ロッテなどでも多くのピッチャーを育ててきた。 DeNA・三浦大輔監督も教え子の一人であり、巨人コーチ時代に目を掛けていた宮國を結びつけたという。 「宮國はプロ2年目に一軍登板しています。キャンプ、オープン戦で一軍帯同だった宮國をペナントレースでも使いたいと主張したのが原監督で、前年まで巨人コーチだった小谷氏は、『もう1年、下(二軍)で鍛えるべき』と心配していました」 当時を知る関係者の証言だ。 同年の宮國は先発投手として、6勝を挙げたが、その後は伸び悩んだ。しかし、二軍再調整、中継ぎ、代理先発と色々な経験もしてきた。そのせいだろう。まだ20代だが、試合展開を読むことに長けたピッチャーでもある。 巨人ファンも宮國の復活を見たいと思っているはず。しかし、今季のペナントレースを振り返る時、元同僚投手との対戦が重要なポイントともなっているのではないだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月01日 11時00分
巨人・中田の怠慢走塁に原監督が激怒? 好機を潰した凡ミスを一喝、直後のヘッスラは反省の表れか
球団社長の謝罪コメントよりも響いたのではないだろうか。 8月31日、セ・リーグ首位攻防戦の舞台となった岐阜・長良川球場で巨人が快勝し、岐阜県出身の吉川尚輝内野手がお立ち台に呼ばれた。しかし、中田翔内野手にとっても、忘れられない一戦となったようだ。 >>巨人、中田を外さないと優勝争いは厳しい?「さっさと二軍に落とせ」打率0割目前の不振に降格待望論が浮上<< 移籍後初のマルチを決めたからではない。原辰徳監督に一喝されてしまった。 1点を追う4回裏、ウィーラーがレフト前ヒットを放った。二塁走者の中田は三塁ベースを回ったところでストップし、帰塁した。その瞬間だった。原監督が怒鳴った。マスクをしていたせいか、言葉は聞き取れなかったが、中田の方を見ながら右腕を右から左に大きく動かしていた。「ホームイン、できただろ?」のアクションだ。 「次打者がレフト後方に犠牲フライを上げ、中田はヘッドスライディングでホームインしました。主力クラスの選手が必死なプレーを見せたので、ベンチは盛り上がりましたが」(スポーツ紙記者) 原監督に怒鳴られ、中田も「ホームインすべきだった」と後悔したのだろう。ヘッドスライディングは、その反省を態度で示したものだ。 中田の“走塁ミス”について確認してみたら、こんな声も聞かれた。 「三塁コーチャーの後藤孝志野手チーフコーチが『ストップ』の指示を出してきました。だから、中田はホームインしようとせず、三塁に帰塁したんです」(球界関係者) しかし、原監督の怒声はやはり中田に向けられていたようだ。 「いや、中田は全力疾走していませんでした。後藤コーチはそのスピードでは間に合わないと思ったから、止めたんです」(プロ野球解説者) ベテランと呼ばれる年齢になると、走塁で手抜きをすることも多くなる。「怪我防止」ということで首脳陣も黙認しているが、中田はまだその年齢ではない。気がつかないうちに手抜きを覚えてしまったのだろう。 試合後、原監督は4打数2安打と活躍した中田の打撃と、本塁へのヘッドスライディングについて質問を受けた。 「まあ、気持ちの出ている人だから。走塁も含めて、良いと思います」 ヘッドスライディングの前の「三塁帰塁」については言葉を濁した。しかし、手抜きは許さないとする気持ちは中田本人に伝わったはずだ。 「移籍してきた直後、全力疾走しなかったことがありました。その時は何も言われませんでしたが、2度目は許さないと決めていたのでは。だから、試合中にも関わらず、原監督は大きな声を上げたんだと思う」(前出・同) 奇しくも、同日の試合前、古巣・日本ハムの川村浩二球団社長が中田の一連の暴力行為を改めて謝罪し、球団の対応も適切ではなかったとして頭を下げている。 原監督のように凡ミスには一喝し、それを取り戻そうとした次の全力プレーについては称賛する。それで良いのではないだろうか。セ・リーグは混戦が続いている。覚醒した中田がキーマンになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年08月06日 11時30分
巨人・原監督がセンター・丸の定位置を剥奪? 無名助っ人獲得が急浮上、MLBを唸らせた守備力に期待か
「新外国人選手を獲る」ということで間違いなさそうだ。ハマれば、センター・丸佳浩外野手をコンバートすることになるだろう。 去る8月5日午後、巨人がシンシナティ・レッズ傘下のルイビル・バッツ所属のスコット・ハインマン外野手(右投右打)を獲得するとの一報が流れた。しかし、ライバル球団関係者やメディア陣の第一声は「まさか?」だった。 >>巨人・原監督が選手に「二流のピッチャー」発言でファン激怒 試合後の酷評が物議、「ホークス相手に投げさせる方も悪い」と指摘も<< 「巨人が補強を諦めていないとの情報は聞いていました。外国人選手と新たに契約する場合、新型コロナウイルスの関係で就労ビザの手続きができるのかどうか不透明な部分もあり、『補強するとしたら国内トレード』と予想されていました」(球界関係者) 「まさか?」の声が出た理由は、国内トレードという予想に反したからではない。 巨人は外国人選手を獲得する際、ネームバリューやキャリアにこだわる傾向も強かった。 メジャーリーガーとして出場した試合数は3季68試合、キャリアのほとんどをマイナーリーグで過ごした“無名選手”との契約は、これまでの補強とは全く違う。 「巨人の主な外野手と言うと、丸、梶谷、松原、亀井など。右バッターは、石川、陽といったところ。『右打ちの外野手』は補強ポイントでしたが」(前出・同) ハインマン側からの売り込みもあったようだが、“新体制”も少なからず影響していたようだ。「米国OBスカウト部」だ。 今年6月、米球界に関係を持つOBたちに声を掛け、外国人選手に関する情報提供を求めていくことにした。 その新役職に就いたのは、岡島秀樹、スコット・マシソン、ギャレット・ジョーンズ、ジョージ・アリアス、ケーシー・マギーの5氏。従来の駐米スカウトではカバーできなかったマイナーリーグの若手などの情報提供はもちろんだが、「日本球界に適応できるかどうか」のアドバイスも求められるという。 「米球界の中地区を担当しているのは、アリアス氏とマギー氏。今回のハインマン獲得にあたって、彼らもサポートしたようですね」(前出・同) ハインマンがレンジャーズに在籍した2019年から20年の話だが、外野守備範囲の広さではメジャーでもトップレベルにあり、打球に追いつく速さ、捕球から送球までの俊敏さ、スローイングの正確さでクリス・ウッドワード監督を唸らせていたという。 「でも、バッティングはマイナー。マーリンズ、SFジャイアンツの控え捕手だったタイラー・ハインマン(現マイナー)の弟ですよ」(米国人ライター) 打撃に関しては不安要素が残る。だが、外野守備センスの高さは、当然、原辰徳監督にも伝わっているはず。OBスカウト部のお手並み拝見といったところだが、本当に日本球界向きの選手だった場合、「左翼・丸、中堅・ハインマン」のコンバートも見られるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年08月02日 11時30分
巨人、後半戦ローテに隠し球を投入? エース菅野の代役に意外な投手が浮上、不安要素も既に払拭か
「第六のオトコ」、後半戦の原巨人の先発ローテーションに意外なピッチャーが登場するかもしれない。 エキシビションマッチ初戦(7月31日)の迎える前日、投手陣を預かる宮本和知投手チーフコーチが「(後半戦の)1戦目は(日数を)逆算してくるので」と、後半戦の開幕投手が戸郷翔征投手であることを示唆した。 同29日になるが、その宮本コーチは不振に喘ぐエース・菅野智之投手について、こうも語っていた。 「ファームで1試合か、2試合投げてから…」 首位阪神を追撃するには、先発投手陣を建て直さなければならない。 >>新庄氏、原監督に巨人入り打診されていた? 電撃オファーを断ったワケに驚きの声「なかなか熱い男だ」<< 通常、先発ローテーションは6人で回す。戸郷、山口俊、高橋優貴、五輪野球で好投したメルセデスの4人は当確だろう。5人は、侍ジャパンとの壮行試合とエキシビションマッチ初戦で好投した直江大輔ではないだろうか。 しかし、6人目は流動的だ。 「菅野は不振で二軍降格し、再調整して一軍で打ち込まれ、二軍調整という流れを繰り返しています。二軍戦での実戦調整もしっかりやって、次に昇格する時は万全でという意味でしょう」 宮本コーチの発言をそう解釈するメディアも多かった。 菅野が間に合わなかった場合、サンチェス、今村信貴らが6人目を争うことになるとも予想されていたが、“次世代のエース候補”が間に合うかもしれないのだ。 2020年ドラフト2位、山崎伊織投手(東海大/右投左打)である。 山崎は同年6月にトミー・ジョン手術を受けている。個人差はあるが、復帰までそれ相応の時間も要するため、ルーキーイヤーの今季はリハビリに専念すると思われていた。だが、すでにブルペン入りしており、「試合でもイケそう」の声も囁かれている。 他球団で、山崎を知るプロ野球スカウトがこう言う。 「肘の手術がなければ、間違いなくドラフト1位で指名されていました。球速は150キロ台、持ち球はカットボール、チェンジアップ、縦に変化するスライダー。特にスライダーは打者の手元で鋭く曲がっていく感じ」 2月キャンプでのことだ。山崎は他選手に混じって普通にキャッチボールを行っていた。素人判断だが、それなりの距離も投げていたので、「実戦デビューは報道されている時期よりも早いのではないか?」と思えた。 巨人は復帰後のパフォーマンスに期待して指名したわけだが、他球団がアッサリ手を引いた理由は、「社会人野球に進んでリハビリする」と伝えられたからだ。 当然、山崎も二軍での試運転を経て、一軍昇格となる。後半戦の先発枠を菅野ではなく、山崎が獲ったら…。リリーフ登板も十分にあり得る。二軍戦は菅野よりも山崎に注目が集まりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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