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桑田氏の巨人コーチ就任、原監督との因縁が原因? 他コーチとの配置転換はグラウンド外にも好影響か

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桑田真澄氏

 巨人・原辰徳監督と桑田真澄氏がオンライン会見に臨み、リーグ3連覇と日本一奪還の熱い思いを語った。会見で注目されたのは、桑田氏のコーチとしての肩書とその役割。「投手チーフコーチ補佐」。つまり、宮本和知投手チーフコーチのサポート役である。立場的には“投手部門のナンバー2”ということだろうか。

 「桑田コーチの入閣によって、本当に強化されたのはスカウト部門ですよ」(球界関係者)

 どういうことかというと、宮本コーチのサポート役は水野雄仁巡回投手コーチだった。一、二軍はもちろん、三軍やリハビリ組の様子を確認し、二軍スタッフとの連絡係を務め、時には投手の直接指導も行っていた。しかし、昨季途中から「スカウト」としての視察業務も加わり、多忙を極めていた。

 「水野コーチはスカウトとしての眼力がありました。宮本コーチのサポート役には後任として桑田氏がコーチに迎えられました」(前出・同)

 各方面の話を総合すると、原監督は昨年12月28日、山口寿一オーナーに連絡を入れ、桑田招聘の意向を伝えた。この日は球団事務所の仕事納めでもあり、「誰かと会った」という情報は聞かれなかった。電話会談で原監督の提案を了承したのだろう。

 「桑田氏の元に連絡を入れたのは、年明けの1月5日。二つ返事で快諾したようです」(同)

 >>巨人コーチに桑田氏就任で「ピッチャー陣が変わるかも」上原氏ら球界人も期待 本人は早くも闘志「指導者としてもエースに」<<

 原監督と桑田コーチの関係で思い出されるのが、第一期政権下の02年6月18日(対横浜)での「代打起用」だ。同点で迎えた延長11回表、原監督は先頭打者が四球を選ぶと、桑田氏の代打起用を告げた。交代させられたのは途中出場のリリーフ投手であり、ベンチにはまだ何人かの野手が待機していた。

 その桑田氏がバスターを決め、勝利したことは有名だが、この話には後日談がある。

 「翌朝のスポーツ新聞は『原マジック』と称賛しました。でも、原監督は父・貢氏に電話をし、あの采配が正しかったのかどうかを相談しています。投手を代打起用させた後、他の野手の気持ちを思ったからです。代打登場した翌日の桑田氏ですが、メディアが代打成功したことを質問しても、露骨にイヤそうな顔を返していました。代打の準備をしていた野手のことを思ったからです」(前出・同)

 原監督はこうした桑田氏の言動を聞かされ、「同じことを心配している」と親近感を持ったそうだ。4番だった原監督、エースを張った桑田コーチ。立場が異なるが、チーム論という点ではすでに意気投合していたのかもしれない。(スポーツライター・飯山満)

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