原辰徳監督
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スポーツ 2020年10月14日 11時05分
巨人・原監督、上層部から前代未聞の評価?「明日のことで頭がいっぱい」本人はノーコメントも立場は安泰か
巨人・菅野智之の開幕戦からの連勝記録が「13」で止まった(10月13日)。前回登板の6日から「投球が全体的に高い」「フォークボールのキレが…」と“記録ストップ”を予想する声も出ていた。しかし、同日の敗戦は無駄ではなかったようだ。 同日の試合前、山口寿一オーナーが代表取材に応じ、原辰徳監督の続投を明言した。昨季から自身3度目の指揮を執ることが決まった時点で「3年契約」とも伝えられていた。まして、連覇目前の勝利監督を切るなんてことはあり得ないが、同オーナーはこんなことも話していた。 「一、二、三軍をまさに『ワンチーム』に束ねるマネジメント。コロナの特殊な状況の下でも、いい運営をやってもらっている。今年は想像していた以上に強くなった」 原監督は編成面でも“決定権”を持っている。ペナントレースが始まってから4件のトレードを成立させており、それらを指して、「場当たり的に戦力補強をしているのは違う」と、称賛していた。 >>巨人・原監督「来なくていいよ!」森野氏の挨拶に激怒?“塩対応”の裏に隠された真意は<< 「楽天から獲得したウィーラー、高梨が活躍していますからね。それ以上に評価されているのは、4件目のトレードで田中貴也を送り出したことです(金銭トレード)。『飼い殺しはしない』という考えを、多くのフロント職員が支持しています」(スポーツ紙記者) ウィーラーは敗戦濃厚だった9回裏、1点差まで追い上げるソロ本塁打を放ち、ファンを喜ばせた。一般論として、オーナーが監督を評価する時、「マネジメント」という言葉はあまり使われない。どんなタイプの選手を獲って、どう使っていくのか、原監督には明確なビジョンがあった。オーナーはそれを評価していた。 「同じく、途中加入の高梨も登板し、無失点に抑えました」(前出・同) 興味深かったのは、高梨も好投した同日の投手継投策だ。菅野を諦めた後、原監督と宮本和知投手チーフコーチが送り込んだリリーフピッチャーは、大江、高梨、ビエイラ。3点ビハインドで敗戦濃厚だったが、3人とも勝ち試合で使うリリーバーだ。チーム関係者がこう続ける。 「勝ち試合で使うリリーフ投手を送り続けたので、打線も『せめて菅野の負けを帳消しにしたい』と、最後まで諦めませんでした」 勝ちパターンの継投策が打線を奮起させたというわけだ。 澤村放出の交換要員で獲った香月も代打出場している。原監督は試合後、山口オーナーのコメントした内容を記者団に聞かされたが、「明日のことで頭がいっぱいだから分からない」とだけ返したそうだ。 連勝街道を突き進んでいたエースが負ければ、普通のチームなら、浮足立つところ。打線は「菅野のために」と最後まで奮闘した様子を見ると、原監督は負け試合にも意義を作ろうとしたのではないだろうか。そういう“ゲーム・マネジメント能力”はさすがとしか言いようがない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年09月02日 12時18分
マジック点灯間近! 巨人・原監督、“伝説超え”も時間の問題? 父譲りの信念も好調の原動力か
この13連戦の重要さを、本当に分かっているのだろうか。川上哲治さんの「生誕100年記念試合」として開催された9月1日のDeNA戦、巨人が今季2度目のサヨナラ勝ちを収めた。 >>巨人ファン「何が暗黙の了解だ」と激怒 元ヤクルト・笘篠氏「ヤクルトに刺激を与えない方がいい」解説に批判噴出<< チームは3連勝、先発・菅野智之には勝敗はつかず、開幕10連勝は次回まで持ち越しとなったが、シーズンの折り返しとなる60試合目で「貯金15」。2位・阪神、3位DeNAともに「貯金2」という状況を考えると、もうそろそろ、アノ心配をしなければならない。「セ・リーグ他球団の勝敗も影響してきますが、今月中旬にも巨人にマジックナンバーが点灯します。早ければ、来週にも…」(TV局スポーツ部員) 今季のセ・リーグは、クライマックスシリーズ(以下=CS)がない。リーグ優勝が決定した時点で、残り試合は消化ゲームとなってしまうのだ。プロ野球解説者が巨人独走の勝因をこう説明する。「原辰徳監督の采配ですよ。そこは素直に認めるべき」 その一例がチーム打率だという。巨人は2割5分9厘でリーグ3位。主砲・岡本和真が本塁打、打点のトップに立っているが、打率10傑の中に一人も選手が入っていないのだ。投手陣にしても、そうだ。菅野、戸郷翔征は順調に勝ち星を積み重ねているが、3番手以降はイマイチ。「チーム力」「選手層」という点では、DeNA、阪神、広島の方が「上」と見ていい。それでも、独走態勢となった勝因は、原監督の試合展開を読む力と、控え選手を巧みに使う采配にあるというのだ。 「代走のスペシャリストともなりつつある増田大輝を試合中盤で出し、そこで勝負を決めたこともありました。クローザーの経験もある中川皓太も同様です。試合の流れを読む力と、選手の長所を引き出す采配はさすが」(前出・同) 監督の采配でチームを強化した例を挙げるとすれば、やはり、野村克也氏が思い出される。組織全体の力を高め、選手個々の成長させていく手腕は多くの著書として発表され、それは、ビジネスの分野でも好評を博している。 「基本的に、原監督は自著を出したくないと考えています。原監督を扱った書籍や、プロ野球解説者、OBが自著を出す際、自分の話が扱われるのなら、全面協力するという姿勢なんですが…」(球界関係者) 原監督の母校・東海大学の関係者によれば、その理由は父・貢氏にあるそうだ。氏は「自らペンを執って」ということをしなかった。かなり前の話になるが、原監督は断れずに自著を出している。第一次政権、二次政権初期のもので、以後、野村氏のように「積極的に」とはならなかった。 巨人史上、もっとも勝利数の多い指揮官は川上哲治氏の1066勝。そのメモリアル・ゲームを制し、原監督の通算勝利数は、1060勝となった。“伝説超え”は、時間の問題だ。原監督の「勝負どころを読む感性」には、やはり興味がある。セ5球団の監督には消化試合をなくすためにも奮起してもらいたいものだが、原野球への評価は高まるばかりだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月26日 11時40分
巨人・菅野、打撃開眼は原監督のおかげ? 昨オフの意味深な発言、他球団選手への影響もあるか
「ピッチャーに打たれすぎ」ではないか? 神宮球場で行われた東京ヤクルト対巨人の一戦は、ピッチャー・菅野智之のバットが僅差のゲーム展開に終止符を打った(8月25日)。そう言えば、同球場で行われた2日前の東京ヤクルト対阪神も、逆転の適時打を放ったのは、ピッチャーの小川泰弘だった。さらに遡れば、巨人対阪神の開幕カードで、西勇輝が先制本塁打を放っている。 指名打者制のないセ・リーグではピッチャーも打席に立つ。しかし、ピッチャーが打席に立った際は「主に送りバント」、2アウトの場合は“バットを振る気配ナシ”でそのまま三振し、次イニングのピッチングに専念するというのが、ファンの見慣れた光景だった。 「菅野は最初から打つ気満々でした。開幕戦で阪神・西に打たれたので、その時の悔しさをバットで晴らすつもりでした」(スポーツ紙記者) 7回表、二死満塁。逆転に成功し、菅野に打席が回ってきた。スタンド席から見た限りでは、ホームベースから少し離れたところに立っていたので、「打つ気満々」とは思えなかった。ヤクルト外野陣も前進守備を敷いていたが、菅野の打球はヤクルトの中堅・山崎の左側を抜け、走者一掃の適時打となってしまった。 「外野手が通常の守備位置に守っていたら、シングルヒットでした」(プロ野球解説者) ピッチャーにトドメの一撃を食らうと、打たれた側はガクンと来る。戦意喪失の感は守っている野手にも伝わり、「今日は、もう負けた」となってしまう。 >>巨人・原監督「お前もう一生料理するな!」 甥っ子・菅野への激怒に賛否、致命的な怪我を負った選手も?<< 今季、セ・リーグのピッチャーは真剣にバットを振ってくるケースが多い。その理由は昨秋の原辰徳監督にあるようだ。 「セ・リーグも指名打者制を導入すべきという持論を展開しました。交流戦、日本シリーズで『パ・リーグ優勢』が続いており、原監督の発言は関係者に一石を投じるものとなりました。でも、捉えようによっては、ピッチャーが『9番目の野手』の役目を果たしていないとも解釈できます」(前出・同) 原監督は指名打者を加えた打線がより攻撃的になること、そして、「ピッチング専念すること」による投手の成長を語っていた。ピッチャーのバッティングが不甲斐ないとはひと言も言っていない。 「指名打者の導入論を聞いて、ピッチャーの打撃力の不甲斐なさを痛感した関係者もいました。菅野は原監督の話を聞き、打撃力のアップも必要だと思ったのでは」(前出・同) 一般論として、投げる側の投手心理だが、ピッチャーが打席に立つと、「助かった。アウトカウント1つが自動的にもらえる」と解釈する。手抜きのできない場面でも、「長打はない。どうせ打ってもシングルヒット」とナメてかかる。そういった手抜きができないとなれば、セ・リーグの試合は緊張感に満ちたものとなり、「パ高セ低」の現状もいずれ変わっていくだろう。 菅野が走者一掃の適時打を放った後、二塁ベース上でガッツポーズを見せていた。いろいろな意味で菅野の連勝は、セ・リーグに波紋を呼びそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月16日 17時30分
巨人・原監督、“背番号シャッフル”は期待の表れ? 19番・24番・8番…ファンも驚く継承劇が続出するワケ
巨人・田中豊樹投手が育成から支配下登録を勝ち取ったのは、7月26日だった。ファンをビックリさせたのは、田中に与えられた背番号が「19番」だったこと。原辰徳監督の期待の大きさも分かるが、「19番」は上原浩治氏、菅野智之が付けてきた特別な番号でもある。 ファンを驚かせた背番号の継承劇はほかにもある。今季、捕手の大城卓三が46番から24番に昇格している。今春キャンプ中の紅白戦だった。大城が打席に向かう際、球場アナウンスで、「4×6で24番」と紹介された。24番は前監督で第66代巨人4番バッターの高橋由伸氏が、さらに遡れば、主砲・中畑清氏、投手では“元祖クローザー「8時半の男」”宮田征典氏が付けていた。 「原監督が現役時代に付けていた8番ですが、仁志敏久氏が移籍した後は、谷佳知氏、片岡治大(現コーチ)、現在の丸佳浩と継承されました。外様選手ばかり」(スポーツ紙記者) 栄光の背番号なのに、継承が軽すぎるのではないだろうか。 19、24、8番とは直接関係ないが、某スカウトが背番号の決め方を教えてくれた。 「ドラフトで指名した新人選手とは入団交渉を進めながら、背番号も決めていきます。空き番号表を見せて選ばせるのですが、球団から勧める時もあります。新人選手が希望した番号でも、こちらから『やめておけ』と言う場合もあります」 全ての番号にあてはまるわけではないが、「2代続けて大成しない」というジンクスも球界にはある。その場合、“厄落し”で一旦、外国人選手や移籍加入選手に付けさせることもあるそうだ。 また、巨人では「エースナンバー・18番」について、こんなエピソードも残っている。 「杉内俊哉(現コーチ)が巨人と移籍交渉を重ねていた時でした。杉内側の代理人が『誠意を見せてくれ』と言ったんです。金銭面、待遇ではなく、自分を本当に必要としてくれる球団で投げたいという意味でした」(球界関係者) そして、18番を誠意の証として提示するにあたって、かつて18番を背負った歴代エースたちに連絡し、承諾を取った。誰一人として反対しなかったが、「わざわざ電話してくるなんて…」と、歴代エースたちは驚いたそうだ。球団として、本当に大切にしている背番号なのだろう。 「原監督はオフの間に背番号をシャッフルさせ、活躍した若手に若い番号を与えます」(前出・スポーツ紙記者) 巨人の永久欠番は1989年、王貞治氏の退団以降、出ていない。06年より永久欠番の背番号を記したユニフォームのパネルが外野スタンド支柱に飾られているが、若いファンはピンと来ないという。若い選手たちだが、前任者が活躍した背番号をもらうと「嬉しい」と思うのと同時に重圧にも感じるそうだ。 長期連覇ができなくなったこの時代、伝統も大事だが、背番号の継承は「期待」という未来形に変わりつつあるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年08月07日 11時55分
巨人・高梨、活躍の原動力は“雑用”? 練習中の意味深な動作、不遇のアマチュア時代から這い上がれたワケは
移籍の高梨雄平が勝ちパターンの継投策の一人として、定着した。対戦したセ球団の各バッターたちは首を傾げながらベンチに下がっていく。変則フォームから取り出されるキレのあるストレート、スライダー、落差のあるカーブは、初見ではまず打てないだろう。 「高梨の放出を決めた楽天側も『絶対に巨人で活躍する』と太鼓判を押していました。楽天は先発ローテーションの一角を任せられそうな高田萌生を獲得できたので、“ウィンウィンのトレード”だったと話していました」(プロ野球解説者) 午後2時過ぎ、東京ドームでの試合前練習が始められる。移籍の高梨を遠くから見ていると、練習方法も“変則”だ。階段ダッシュをする時、他の巨人投手たちは黙々と駆け上がるのに対し、高梨は身長と同じくらいのバーを持ち、バンザイをした状態で駆け上がっていく。 「その状態で走ると、脇腹の周辺筋肉が意識できるんだそうです。その筋肉をピッチングの時に使っていると話していました」(球界関係者) 無名から這い上がって来た選手、あるいは、長期の不振から脱出した選手は、常に考えながら練習をしている。 >>元巨人・上原氏「絶好調やね」、巨人・高梨も「えげつない!」 楽天・涌井の“ノーノー未遂”に選手・OBから称賛相次ぐ<< 高梨は早稲田大時代、東京六大学史上3人目となる完全試合を達成している。同期には日本ハムのエース・有原航平もいたが、ドラフト上位での指名が有力視されていた左腕だった。 当時を知る在阪球団スカウトがこう言う。 「体の大きな有原と比べてしまうと(189センチ)、高梨は明らかに見劣りしていました(175センチ)。どの球団も左投手は貴重なので、好意的に見ようとしましたが、3年秋から3季連続で勝ち星ナシ。卒業後も野球を続けると聞いていたので、社会人野球で様子を見よう、と」 その社会人・JX-ENEOSでさらに「壁」にぶち当たった。2年目にスリークオーターの投球フォームを捨て、サイドスローに活路を見出そうとしたが、目立った成績は収めていない。ドラフト9位とは言え、高梨の才能を見抜いた楽天スカウトを褒めるしかない。 「ストレートはプロ入りしてから別人のようにキレ味が出てきました。趣味の一つに料理もあり、頭の良い人なんだと思います。スコアラーが上げてくるデータもすぐに覚えています」(前出・球界関係者) 社会人時代は試合登録からも外された。その悶々としていたころ、チームはバット引きなどの雑用や、ビデオ撮影などスコラアーのような仕事もさせていたという。そこで腐ってしまうのが大半だが、それを「勉強の機会」に変えた。学生野球でもそうだが、バット引きやボール拾いはタイミング良くベンチを出ていかないと、試合進行の妨げにもなってしまう。つまり、試合中、ボールから目を離さない集中力と、試合展開を読む力も必要だ。 「巨人は開幕前から他11球団に接触し、放出可能な選手を確認していました。同じく楽天から獲得したウィーラーもそうですが、補強リストのようなものが出来上がっています」(前出・プロ野球解説者) 腐らずに雑用も頑張り、その作業の中から「プラスになる要素」を探し、自分の成長に繋げる。巨人がこのまま独走態勢を構築するとすれば、高梨のトレードが分岐点の一つとされるだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月27日 11時40分
巨人・田中、戦力外から優勝の使者に? 背番号「19」の苦労人、「エース候補に継承してほしかった」と反発も
背番号の重みとその後継者…。独走状態を固めつつある原巨人が“ダブルパンチ”に見舞われたのは4連休の後半、7月25、26日だった。25日は予告先発のサンチェスが右肩の痛みを訴え、登板を回避。翌26日に登録抹消された。ローテーション投手を喪失した影響からか、その日は今季初のサヨナラ負けも喫している。 「他の先発投手を挙げると、菅野、戸郷、メルセデス、桜井。ファームからは『故障で離れていた田口の復帰が近い』との情報も届いています。計算の立つピッチャーが5人もいるので、そんなに大きな影響はないと思う。でも、連戦が続くので、サンチェスの故障が長引くようなら、そのダメージは後々大きく広がっていくと思います」(プロ野球解説者) 首位の座をキープできるかどうかは、“サンチェスの代役”の活躍次第と言えそうだ。 この先発投手・サンチェスの離脱と前後して、こんな情報も飛び込んできた。近々に、育成枠にいる投手、田中豊樹を支配下登録する、と。 「田中はリリーフタイプ。サンチェスの代役を務めさせることはない」(スポーツ紙記者) 田中は昨年オフ、日本ハムを解雇された。12球団合同トライアウトで巨人に拾われたのだが、よほど巨人の水が合ったのか、それとも、戦力外を経験して「喝」が入ったのか、今季二軍戦で奪三振率16・39と驚異的な数字を誇っている。「一軍でもクローザーが務まるのではないか」の評価は聞こえていた。育成枠から支配下へ、その後、一軍戦力に成長した話は多い。しかし、戦力外選手を主力選手に底上げされたケースは、近年ではゼロに近い。 その田中の支配下登録の会見で発表された背番号は、「19」。上原浩治氏やかつて菅野智之が付けていた背番号だ。“エースナンバー”と言っていい。 「当初、クローザーを予定していたデラロサもすでに故障で離脱してしまいました。田中は支配下登録と同時に一軍昇格しています。原辰徳監督もかなり期待しているのだと思います」(スポーツ紙記者) 田中が19番のユニフォームに袖を通した26日、原監督は田中を一軍に加え、澤村とサンチェスの登録を抹消した。前日には不甲斐ない投球を見せた今村を落とし、外野手の松原を入れた。一軍登録は「31人」までだが、田中が昇格した時点では「30人」。あと一人、残っているが…。 サンチェスが右肩の違和感を訴えた同日、二軍では田口が調整マウンドに上がっている。先発投手の登板間隔は中6日。サンチェスの次回登板日に当たる8月1日に田口が昇格してくると見るのが妥当だろう。それまでの間、田中を加えることで救援投手陣のメンバーを増やし、各投手の負担を減らす作戦だろう。 田中が活躍すれば、巨人のファーム組織に対する評価はさらに高まるだろう。外部補強もやるが、戦力外選手も再生する。もっとも、背番号19を田中に付けさせたことに関しては、「生え抜きのエース候補に継承してほしかった」なるファンの声も出ていたが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月02日 11時50分
巨人、ウィーラーに続くトレードの可能性 コロナ禍で吹く追い風、ソフトBの年俸額も抜き返すか
これも、野球文化の違いだろうか。 ゼラス・ウィーラーがチーム合流2日目となる7月1日のDeNAとの試合前、守備練習でセカンドに入った。その後、ファーストミットを持って一塁の守備練習もこなしていた。原辰徳監督は「内野も外野も守れるのは大きい」(6月30日)と話していた。一塁の守備は分かる。しかし、巨漢のウィーラーがセカンドを練習していたのは、ちょっと衝撃的だった。 「原監督はプラス思考の指揮官です。ウィーラーをセカンドに入れて、外野に丸、パーラ、亀井を入れる重量級打線も考えているのかもしれません」(スポーツ紙記者) メジャーリーグを経験した外国人選手は特にそうだが、「複数のポジション」をこなすのは当然のことと思っている。新しいポジションをテストされることも「出場機会が増える」と前向きに捉えている。 >>巨人・澤村、原監督の“公開説教”で涙!「何年も同じ失敗してるくせに」進歩のない投球に呆れ声も<< 「セカンド・ウィーラー」の実現はともかく、同日のスタメン・オーダーを見て思った。巨人は年俸面でも“重量級打線”と言えそうだ。 ウィーラー獲得のトレードが成立した直後の6月29日だった。プロ野球選手会が12球団の年俸総額を発表した。支配下登録選手を対象としたもので、ソフトバンクが平均7131万円(前年比593万円増)で、2年ぶりにトップに返り咲いた。※ 1位 ソフトバンク 7131万円2位 巨人 6107万円3位 楽天 5100万円4位 広島 4236万円(中略)12位ロッテ 3035万円※ ソフトバンク、巨人の“ワン・ツー”は昨年と同様だ。両球団とも、優勝、日本一を強く意識しているからだろう。「費用対効果」という点では、首位戦線を順調に突き進んでいる千葉ロッテとなる。12球団トップの福岡ソフトバンクは勝率5割を切るスロースタートとなったが、現時点では巨人は高い年俸に見合った成績となっている。 「第2のトレードを予想する声も少なくありません。『お金をかける』と言うと、悪いイメージを抱くファンもいますが、優勝戦線から早々に脱落してしまうと、営業面での打撃を受けます」(ベテラン記者) 無観客試合での開幕となったため、すでに営業面で打撃を受けている球団も多い。選手会が発表した年俸額を減らすため、「主力選手の放出を考え出したチームがある」(関係者)との情報も駆け巡っている。主力級投手の放出があれば、巨人も放っておかないだろう。 陽気なウィーラーの加入で、巨人ベンチは明るくなった。原監督が「水を得たフィッシュのごとくですね」(30日)と言って周囲を笑わせていた。未経験のセカンドでウィーラーは「アテにされている」と働き甲斐を感じ、巨人打線も厚みを増した。 ウィーラーを手放した東北楽天も左のリリーバー・池田駿に期待を寄せている。お互いがプラスになれるのなら、トレードは前向きに捉えるべきだ。もっとも、高額なウィーラーの年俸を払えるとした巨人の資金力がなければ成立しなかったが…。 プロ野球全体として、年俸は上昇傾向にある。しかし、今季の年俸、つまり、契約更改は新型コロナウイルス禍の始まる前に交わされたものだ。米国では選手会と経営陣が年俸の減額幅を巡って激しくぶつかったが、日本では「おカネ(年俸)でもめるのは、お互いに取ってマイナス」という発想だ。いずれにせよ、今季はカネについて考えさせられる場面も多く見られそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月01日 11時40分
巨人・原監督がウィーラーよりも熱視線を送る選手とは 坂本の後継者として期待? 他球団も獲得に興味か
ゼラス・ウィーラーがチーム合流と同時に「7番左翼」でスタメン出場した(6月30日/登録は内野手)。2打席目に三塁手の頭上を破るレフト前ヒットを放ったが、その瞬間、巨人ベンチは大いに盛り上がった。現打線の中で「本塁打を狙って打てるバッター」は、4番の岡本和真だけ。原巨人はチーム本塁打数が勝敗に影響する傾向が強いので、17年シーズンに30本塁打超えを果たしたウィーラーが準備万端と分かれば、今回のトレード補強は成功と見ていい。 「試合前の全体ミーティングで、改めて彼が紹介された時、『(ウィーラーに)何て呼べばいいか?』と聞かれました。さらに、原辰徳監督が『ハクションでいいか? 大魔王?』と突っ込みを入れました。ウィーラーは喜んでいました」(関係者) ウィーラーの風貌がアニメ・ハクション大魔王に似ているのは楽天時代から言われていた。実際にそのコラボ企画もされており、原監督はそのことを知っていたのだろう。「チームに合流したばかりの選手をいきなりスタメンで使うのも、原監督らしいと言うか…」(前出・同) 原監督は「動の指揮官」とも言われている。 その「動」だが、同日、グラウンド外でも原巨人は次の一手を打っていた。“遊撃手・坂本の後継者候補”、“内野陣の強化”で、意中のアマチュア内野手を調査していた。 「巨人三軍が社会人・JFE東日本と練習試合を行いました。スカウトも同行し、調査しています」(アマチュア野球担当記者) 巨人スカウトが熱視線を送っていたのは、平山快内野手。JFE東日本は昨夏の都市対抗野球で優勝しており、平山は攻守に渡ってそれに貢献している。当然、他球団も指名候補に挙げているが、興味深いのは、この日、平山は「2番・遊撃手」でスタメン出場したこと。本来は、三塁か一塁を守っているのだが…。 「右打ちですが、一塁まで走り抜けるスピードが速いんです。でも、高校、大学時代はもちろん、JFE東日本でも4番を務めてきました」(前出・同) 東海大相模、東海大を経て、JFE東日本へ。原監督の後輩でもある。不慣れなショートの守備も無難にこなし、バットの方では3安打2打点と結果を残している。同試合は「関係者以外立ち入り禁止」となったため、詳細は分からないが、巨人以外の球団スカウトも来ていたという。 「原監督は今春のキャンプ前、一塁手と二塁手の力不足を口にしていました。要は、打てないと使ってもらえないということ。中島宏之が一塁のレギュラーを取り戻せたのは打撃が好調だからで、二塁手が日替わりなのは、吉川尚、増田大、山本、北村らが打撃面でまだ不安定だからです」(プロ野球解説者) 6月1日から社会人野球も活動を再開させている。巨人スカウト陣は「その日のうちに、JFE東日本に挨拶をした」という。トレードで獲得したウィーラー、三軍との練習試合を組んでお目当ての選手の力量を計るスカウト活動。色々な意味で、球界は“平常”を取り戻しつつあるようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月25日 11時50分
巨人、鍬原の一軍昇格が決まったワケ 直近の登板は大炎上、今後の投球に阿部二軍監督の手腕が試される?
原辰徳監督と阿部慎之助二軍監督の「師弟愛」が試される。 広島カープに敗戦した後(6月24日)、宮本和知投手チームコーチがリモート取材に応じ、鍬原拓也投手の一軍昇格を伝えた。代わって、二軍降格となるのは同日、広島・菊池涼介にソロ本塁打を食らった古川侑利投手だという。 「いきなり、二軍降格となるほどひどいピッチングではなかったと思う」(スポーツ紙記者) 古川に対し、そんな声も聞かれた。しかし、驚いたのは“鍬原の早期昇格”の方だ。 鍬原は6月10日の練習試合(対DeNA)で先発登板のチャンスをもらったが、3回6失点と炎上した。この時点で鍬原をかばう首脳陣のコメントも多く聞かれたが、以後、一軍での実戦登板はない。 「二軍で調子の良い投手は他にもいますよ。たとえば、24日の二軍戦で先発し、7回無失点と結果を出したルーキーの太田龍(ドラフト2位)、23日にリリーフ登板して4回無失点で切り抜けた畠世周とか」(関係者) それでも、鍬原が選ばれた理由だが、「事前決定だったのでは?」と予想する声も聞かれた。キャンプ、オープン戦で長く巨人を見たプロ野球解説者がこう言う。 「原監督の鍬原に対する期待は、本当に大きかった。練習試合で打ち込まれましたが、首脳陣の評価はむしろ高かった」 勝敗は結果論。「微調整すれば、一軍で通用する」と、首脳陣は6失点した練習試合後に確信したそうだ。 「鍬原には先発ローテーション入りを争わせてきました。昨秋キャンプで原監督自らが助言し、サイドスローに転向させました。その後、試行錯誤を重ねて、少し腕の位置を高く戻した現在の投げ方に落ち着きました。変化球、制球力アップなど色々と課題を持って取り組んでいました」(前出・プロ野球解説者) 鍬原は2017年ドラフト会議で1位指名された。「プロ通算21試合登板、1勝」はドライチに相応しくない数値。原監督は昨年、その鍬原に2年先輩にあたる15年1位の桜井俊貴を一人前に育て上げた。「次は鍬原の番」という雰囲気も昨秋キャンプからあったが、こんな指摘も聞かれた。 「補強が巧く行かないので、鍬原をなんとかしなければという状況でした。鍬原の決め球はシンカー。でも、打者二巡目からシンカーを中心とした配球だと通用しなくなる。どの先発投手もそうですが、打者一巡目、二巡目で配球パターンを代えています」(前出・同) 鍬原にはシンカーを決め球にした配球しかなかった。サイドスロー転向が決まったのと同じ頃からだが、二軍の杉内俊哉投手コーチが「小さく曲がるスライダー」を教えている。そのスライダーが試合でも決まり出せば、配球、ピッチングの幅も広がるはず。鍬原は二軍でその小さく曲がるスライダーの精度を高めていたという。 「阿部二軍監督もブルペン入りして見守っていました。細かな指導は杉内コーチらに任せていましたが、捕手出身の阿部二軍監督が見て、『鍬原は大丈夫-という報告が原監督にされたようです』(前出・関係者) 阿部二軍監督が送り出す鍬原がどこまで通用するのか…。昨季の桜井のように中継ぎでスタートし、先発ローテーション入りすることが理想だ。鍬原が打ち込まれるようなことになれば、阿部二軍監督の報告が一軍で疑われることにもなりかねない。選手を育てることだけではなく、再調整も重大な二軍監督の仕事だ。阿部二軍監督とその周りを固めている“チーム阿部”のお手並み拝見である。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月19日 11時50分
巨人・原監督、坂本に「自分で決めさせる」の真意は? 攻守で露呈する不安、新星・湯浅と明暗分かれるか
開幕戦前日、原辰徳監督が言った。「明日(6月19日)の14時59分くらいまでに決めてくれればいいと…」 新型コロナウイルスの感染が明らかになった坂本勇人と大城卓三がチームに合流した。開幕スタメン・遊撃手は、坂本か、それとも、3年目の湯浅大か…。その坂本の状態と開幕オーダーについて聞かれると、原監督は「坂本本人に決めさせる」と答えたのだ。取材記者の多くは「開幕・遊撃手は坂本になる」と予想した。坂本のキャリアを考えれば、当然である。しかし、原監督が通達するのではなく、坂本本人に決めさせるのは何故だろうか。 「本人に出ると決めさせれば、言い訳はできません。打てなかったら、かなり悔しい思いをするはず。そういう強い気持ちを持たせるためでは」(ベテラン記者) この原監督の「本人に決めさせる」発言が出るまでは、開幕2節目の広島戦からの復帰が予想されていた。理由は2つある。選手名鑑のデータ表を見れば分かるが、坂本は広島戦の打撃成績が3割4分と高いからだ。2つ目の理由は、「10日の入院生活による体力のダウン」だ。 「16日、楽天二軍との練習試合で坂本は『1番・指名打者』で出場しています。2打席目でクリーンヒットを放っていますが、問題は最初の打席ですよ。凡フライに終わりましたが、スイングした直後、坂本は『アッ!』と悔しそうな声を挙げました。本人は仕留めたと思ったんでしょう」(球界関係者) 守備には就いていない。“試運転”ということで無理をさせなかったと思われるが、翌17日、ジャイアンツ球場でのことだ。坂本は片岡治大・二軍内野守備走塁コーチのノックを受けたが、三塁方向の打球を捕り損ね、「ヤスさん(片岡コーチ)と(二遊間を)組んでいたころは捕れました~」と笑って誤魔化している。片岡コーチも「何年前の話だ?」と返したが、坂本自身、攻守ともにイメージ通りに動けていないと察したのではないだろうか。 「当然、そういう報告は原監督の元に届いています。勢いのある湯浅で開幕3連戦を乗り切ってという選択もあったんですが」(前出・同) これだけは、断言できる。坂本が合流した18日、チームの雰囲気が明るくなった。キャプテンシーを持っていて、チームをまとめていかなければならない唯一無二の選手なのだ。 開幕戦に勝利すれば、巨人は球団史上通算6000勝となる。そのメモリアルに坂本の名前をという、原監督の親心もあるのかもしれない。 「坂本が『出られない』と言ったら、チームの士気に影響します。でも、万全ではないので、途中交代で湯浅を守備に就けると思われます」(前出・ベテラン記者) マウンドの投手に声を掛け、他選手に守備の指示を出してきたのも坂本だ。その坂本をベンチに下げた後、走者を溜めるような場面になったら、チームが浮足立つかもしれない。かといって、無理をさせれば、大怪我につながってしまう。 対戦する阪神の開幕投手は、西勇輝と発表されている。エース菅野智之との投げ合いが予想されるが、試合前半に得点を挙げ、坂本を休ませてやる展開が理想的だが…。(スポーツライター・飯山満)
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