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巨人・元木コーチ、モタのスタメン落ちを進言? 数試合沈黙が続く一方、原監督は他球団助っ人の粗探しに没頭か

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原辰徳監督

 セ・リーグの助っ人事情が見えてきた。甲子園球場で阪神と巨人のオープン戦が行われた(3月8日)。キャッチャーの捕球音、バットの芯でボールを弾き返す快音、時折聞こえる両ベンチからの野次…。好プレーが出ても盛り上がらない無観客試合の違和感は相変わらずだが、矢野阪神は“ペナントレース本番”を意識した豪華打順で臨んでいた。

 3番・サンズ、4番・ボーア、5番・マルテ。一軍戦に出場登録できるのは4人まで。エドワーズやオープン戦で好投したスアレスらの外国人投手もいるが、「一軍登録する外国人選手をこまめに入れ替えながら、3人とも使ってくる」というのが、巨人を始めとするセ対戦チームの見方だ。

 興味深いシーンが見られた。

 4回、4番・ボーアが打席に入るなり、原辰徳監督は予告通り、「ボーア・シフト」を実践した。遊撃手がセカンドベース後方へ、三塁手は左翼手前へ、左翼手がセンターの通常守備位置に行き、中堅手は右中間へ。守っている野手を極端に右に寄せたのだ。

 結果、ボーアの打球はセンターの通常守備位置にいる左翼手への凡フライ。記録上は左翼手が捕ったのでレフトフライだが、センターの守備範囲だから、「ここまで極端に寄せなくてもいいのでは?」と思えたが…。

 「心理的な揺さぶりを掛ける意味もあったようです。ボーアの弱点は内角球。ここまで極端な守備シフトを取られれば、“無人化”した三遊間に流してやろうと思いますよね? 外角の変化球、それもボール球を打ちに行かせてやろうという作戦でしょう」(プロ野球解説者)

 この時点で、巨人以外のセ球団も「ボーアの弱点は内角球」と見ていた。

 「苦手のインコースを捨てて、真ん中、外角に来るボールを打とうとしていました。外角のボール球に手を出させようとする巨人の心理作戦が効いたらしく、無理な態勢でスイングしていました」(前出・同)

 おそらく、ボーアはペナントレース突入と同時に他球団からも徹底したマークに合う。そのため、代役でサンズ、マルテが4番に入る試合も出てくるとも予想されている。

 原監督のボーアへの揺さぶりは効果的だったが、こんな声も聞かれた。

 「巨人のモタですよ。頑張って支配下登録を勝ち取ったのに、3日の日本ハム戦途中からノーヒット状態です」(スポーツ紙記者)

 育成出身だが、モタも他球団から“助っ人”として、徹底したマークに合い、苦しみ出した。「外角の変化球が打てない」という声もあり、彼の活躍を計算に入れていた原監督も頭の痛いところだ。関係者によれば、数日前から元木大介ヘッドコーチがモタのスタメン落ちを進言していたそうだ。相手球団の外国人選手のアラ探しよりも、自分の所の心配をした方が…。いよいよ、プロ野球も本番モードに入っていた。(スポーツライター・飯山満)

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