NPBは先月26日、予定されていた一軍オープン戦全72試合(2月29日~3月15日)、ファーム春季教育リーグ33試合(ウエスタン2月29日~3月11日/イースタン3月1日~12日)を無観客で開催すると決定。これ以降、各球場ではNPBの決定通りに無観客試合が行われている。
無観客試合について、聞き役の動画スタッフから「観客がいないとパフォーマンスは下がったりしますか?」と質問を受けた上原氏は、「『プロだから(大丈夫)』って意見は聞きます。でも、僕は間違いなく下がると思います」と断言。
続けて、「アドレナリンとかそういうもの(の出方)が全然違う。それはもう(現役を)やった身としてもはっきり分かることですから。やっぱり観られてる、観られていないっていうのは全然違う」と、自身の経験を踏まえて無観客の影響を語った。
一方、上原氏は「『打球音がすごい』っていうのはすごく感じると思う。あとは選手の声。どういう声を出してるのかは普段の試合では聞こえないから、『こういう声を(グラウンドの)中では出してるんだな』というふうに感じることはできると思います」と、無観客試合には普段とは違う楽しみ方もあると指摘。
ただ、「やってる側としてはやっぱり寂しいというか、物足りないのはちょっとあると思いますね」と、選手側は違和感を抱えたままプレーしているのではとも推察していた。
今回の動画を受け、ネット上のファンからは「『ファンの声援が力になる』っていうのはよく聞くけど、あれは全部が全部リップサービスって訳じゃないんだな」、「確かにどんなプレーしてもシーンとなってたらテンション上がらないだろうなあ」、「そもそもプロ野球は観客ありきの興行だから、無観客で行われることは現場もフロントも想定してないよな」、「興行が成り立ってない今の状態は一体どこまで続くのか…」といった反応が多数寄せられている。
「早く収まることを願うしかないですよね」と早期の新型コロナ終息、そして通常開催の再開を願った上原氏。感染拡大の影響が長引くことに心配を募らせているようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg