「残念な投稿です」と切り出した上原氏は、「このようなことをされると、もうプレゼント企画とかをしたくなくなるので、止めていただきたいです」、「誰とか、人探しをしたくないので、皆さんの良心でお願いします」と悲痛な心境を吐露している。
上原氏のサイン入りスパイクを当該サイト上で検索すると、15日午後6時時点で検索結果には表示されず。そのため、今回出品されていたサイン入りスパイクは、上原氏がツイートした14日午後11時31分から15日午後6時までの間に出品が取り下げられたと思われる。
今回の上原氏に限らず、プロ野球選手・OBが自身のサイン・グッズを巡り、転売やトラブルに巻き込まれてしまう事例は今年もいくつか発生している。
元プロ野球選手の中村紀洋氏(元近鉄他)は、今年1月29日に更新した自身のツイッターの中で「サインのご要望にもお応えしてきましたが、ここ数年のデータより同じ人が住所を変え また、必要以上な枚数の増加に加え、この度サイン入りカードや、サインした物が販売されている事の報告を受けました」と転売被害に遭っていることを告白。
その上で、「純粋に応援して下さっている方々には大変申し訳ない気持ちでいっぱいですし、心が痛む思いですが、残念ながら今後一切 送付されてきたサイン依頼につきまして差控えさせて頂くことになりました事、お詫び申し上げます」と今後のサイン対応を取りやめると表明している。
また、今年1月20日には宮崎祐樹(当時オリックス)が自身のインスタで、共に自主トレを行っていた宮崎敏郎(DeNA)がサインを断られたファンの一部から「死ね」と暴言を吐かれたことや、当該ファンが宮崎敏のカードをビリビリに破いてその場に投げ捨てたことなどを告発。同時に、「もうこんな事しないで欲しい。みんなが来れなくなる。やめて欲しい」と強い憤りを表明している。
今年も複数の事例が頻発していることを考えると、サイン・グッズ転売の今すぐの撲滅は難しいというのが現状なのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
上原浩治氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/TeamUehara
中村紀洋氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/Nori_official99
宮崎祐樹の公式インスタグラムより
https://www.instagram.com/miyazaki.yuki.1