未解決事件
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社会 2020年01月04日 22時00分
半裸状態で殺害された25歳OL、事件当日に限って帰宅ルートを変えた理由とは【未解決事件ファイル】
年末年始シーズンは、忘年会・新年会などで酒を飲んで遅い時間に帰ってくる、ということもあるだろう。そんな際には、可能であればタクシーを利用するなどして夜道を出歩くことは避けた方が良い、ということを痛感する事件が過去に起きている。 1999年7月12日、東京都世田谷区にある工場現場内で当時25歳だった女性Aさんが半裸状態で死亡しているのが通行人によって発見された。現場は被害者の自宅と最寄り駅との中間地点にあったが、普段の帰宅コースからは外れていたという。一体彼女の身に何が起きたのか。 事件前日、Aさんは友人たちと一緒に渋谷のレストランで食事をした後、日をまたぎ午前0時過ぎまで池尻にあるバーで過ごしていたという。解散となった午前0時10分頃、池尻大橋駅にAさんが入っていくのが、最後に確認された姿となった。 当時は監視カメラが少なかったこともあり、Aさんがどの電車に乗り込んだのかは分かっていない。警察の捜査では、被害者宅の最寄り駅に午前0時24分着、もしくは終電の午前0時34分着の電車にAさんは乗車していたとみているそうだ。そして、これ以降現場までの足取りはつかめていない。 遺体が発見された工場現場は最寄り駅と住宅との中間地点に位置するものの、北に150メートルほどずれた住宅街だった。いつもなら繁華街のある直線ルートを通って帰宅しているはずだ、とAさんの友人たちは証言したという。 遺体発見現場近くでは、女子高生が変質者に首を絞められる事件が2度起きており、犯人は捕まっていない。さらに事件当日、黒っぽい服装の怪しい男を見かけたという周辺住民の証言が警察に寄せられたが、犯人逮捕につながることはなかった。女子高生を襲った変質者とAさんの事件には関係があったのだろうか? 現場からはAさんのサンダル、ショルダーバックがなくなっており、警察は通り魔的な犯行だったとみていたそうだ。 なぜAさんは事件当日に限って帰宅ルートを変えたのだろうか。遺体が発見された現場は住宅街の中だったが、路地が入り組んでいるため人気が少ない場所だったという。夜に出歩いたり酒に酔って足元がおぼつかなかったりしても、むやみに帰宅ルートを変えることはやめた方が良いだろう。
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社会 2020年01月01日 23時00分
喜納被告が別の女性変死事件にも関与か!?〜2013年「新潟・新発田連続女性変死事件」
新潟県新発田市で2013年、女性4人をわいせつ目的で襲い、1人を死なせたとして強姦致死罪などに問われ、一審、二審で無期懲役判決を受けていた喜納尚吾被告(35)に対し、最高裁第2小法廷は18年3月8日、被告の上告を棄却する決定を出した。 これで被告の無期懲役が確定し、「めでたし、めでたし」と言いたいところだが、そうはいかないのが喜納の事件である。この男にはまだ犯行が疑われる2件の女性変死事件があるのだ。 これは、いずれも新発田市内の20代の女性が変死していた事件で、13年9月の深夜に車が燃える火事があり、その中から当時24歳の女性の遺体が発見された。その事件の微物採取で、喜納と一致するDNA型が検出されているのだ。 また、その翌年4月には、白骨化した当時20歳の女性の遺体を市内の川で発見。近くにあったこの女性の軽自動車内を調べたところ、ここでも喜納と一致するDNA型が見つかったのだ。 しかし、喜納はいずれの事件についても「身に覚えがない」と関与を否定している。喜納を有罪にできるだけの証拠がなければ、一事不再理という法の規定があるし、「無罪」になってしまう公算もある。それだけに慎重を期さなければならないのだが、もしこれらの事件も喜納が関与していたとすれば、死刑になっていた可能性も高い。 ちなみに、喜納が死亡させたと認められた1人の被害者が見つかった現場は、この2つの未解決事件現場と、目と鼻の先だった。
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社会 2020年01月01日 22時30分
本当にあった恐怖の神隠し事件 1979〜1996年北関東連続幼女失踪事件
日本では数多の未解決事件が発生しているが、子どもを持つ人たちにとって、これほど関心を持たれる事件も少ないのではなかろうか。北関東で連続して起きている「連続幼女失踪事件」である。 狙われるのは皆、幼女ばかり。失踪、または殺害という悲惨な結末を迎える事件が、1979年から96年までの18年間で、栃木県と群馬県を中心に5件も続けて発生しているのだ。 最初の失踪事件が起きたのは79年8月。当時5歳の福島万弥ちゃんが栃木県足利市の神社で遊んでいるうちに行方不明となり、6日後になって渡良瀬川の河原で、リュックサックに詰められた遺体となって発見されたのである。 84年11月には栃木県足利市で、両親とパチンコ店に来ていた5歳の長谷部有美ちゃんが一人で遊んでいるうちに連れ去られ、その2年後、自宅近くの畑から白骨となって発見。さらにその3年後の87年9月、群馬県太田市に暮らしていた8歳の大沢朋子ちゃんが自宅近くの公園で目撃されたのを最後に行方不明となり、その翌年、利根川の河川敷で白骨死体の一部が発見されている。 悲劇はこれだけにとどまらない。90年5月には4件目にあたる事件が起こる。やはりパチンコ店から足利市に住む4歳の松田真実ちゃんが連れ去られ、渡良瀬川の河原で遺体が発見されたのだ。この「足利事件」ではそれから1年半後、当時、幼稚園のバス運転手をしていた菅家利和さんが逮捕されたが、のちにDNA鑑定によって無罪が証明され、2011年に釈放。警察の杜撰な捜査に批判が集まったのは記憶に新しい。★“作業服の男”は同一人物か? 松田真実ちゃんを殺害した真犯人は、今も社会のどこかに息を潜めているわけだが、実は事件発生前から真実ちゃんが連れ去られたパチンコ店の周囲で不審な男の姿が目撃されていた。事件発生の前日にも、パチンコ店に隣接する幼稚園の周りを身長165センチほど、丸顔、無精ひげを生やして作業ズボンをはいた男がうろついているのが目撃されている。この男は1年ほど前にも幼稚園を訪れて、園内を覗きこんでいたという。 真実ちゃんは殺害当日の午後6時半頃にパチンコ店を訪れ、父親がパチンコに興じているところを何者かによって連れ去られた。パチンコ店からほど近い渡良瀬川の河川敷で、40代の中年の男と幼女が歩いている姿を、ゴルフをしていた男性が目撃している。おそらく、この人物こそが真実ちゃんと犯人の男なのだろう。この男は、パチンコ店に現れた男と同一人物なのか。 足利事件から6年後の96年7月には、群馬県太田市内のパチンコ店から、横山ゆかりちゃん(当時4歳)が連れ去られた。ゆかりちゃんは現在も行方不明である。この事件でもパチンコ店の防犯カメラに、身長158センチ前後で、ニッカポッカをはいて、パチンコをするでもなく何かを物色するように歩く男の姿が防犯カメラに映っていた。他の角度から映された映像には、ゆかりちゃんと長椅子で話し込む姿が映っている。足利事件と横山ゆかりちゃん事件では、作業服姿の男が両事件の重要参考人である。 私は5件の事件が発生した現場のうち、4件の死体遺棄現場を歩いてみた。特に福島万弥ちゃん事件、長谷部有美ちゃん事件、松田真実ちゃん事件は、車で20分もあれば全て回れてしまうほど狭い範囲の中で発生している。しかも、そのうち福島万弥ちゃん、松田真実ちゃん事件は、渡良瀬川の川岸に死体が遺棄され、長谷部有美ちゃんの事件は、地元の人間でないと分からない畑に死体が埋められていた。 この3件は、同一犯による可能性が高いのではないか。★事件発生から40年__懸命の捜索は現在も続けられているが… 最初に起きた福島万弥ちゃん事件から40年の年月が経ち、最後にあたる横山ゆかりちゃん事件からも20年以上の年月が過ぎた。少女たちが連れ去られた公園や神社は今も変わらずその場所にあったものの、松田真実ちゃんが連れ去られたパチンコ店は潰れ、長谷部有美ちゃんが消えたパチンコ店は食堂になっていた。 松田真美ちゃんが連れ去られた現場には、犯人と思しき男が中を覗いていたという幼稚園は今も変わらずその場所にあって、子どもたちの笑い声が響いてきた。事件発生から30年近い年月が経とうとしている。真実ちゃんが生きていれば、彼女も幼稚園に通う年頃の子どもを育てていても何ら不思議ではない。そう思うと何ともいたたまれない気持ちになってくる。 真実ちゃんの遺体が発見された渡良瀬川の河川敷へと向かった。川の流れは当時と変わらず、広々とした河川敷には、夕暮れ時ということもあり人の姿はなかった。 遺体発見現場は、葦などの雑草が生えているだけの茂みである。彼女は河原の茂みに頭を突っ込むように投げ捨てられていた。さらに彼女の赤いスカートやTシャツ、サンダルなどが遺体発見現場からほど近い場所で見つかっている。衣服には犯人のものと思われる精液が付着し、遺体の首には絞められた跡があった。 この現場を訪れる人は、ほとんどいないのだろう。当時と変わらず雑草が生えるがままとなっているが、一箇所だけ名知らずの派手な黄色い花が咲いていた。水面を渡った風に吹き付けられた花が、真実ちゃんの墓標となっていた。
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社会 2019年12月28日 22時30分
美人カリスマ美容師を襲った残忍な犯行、職場への不可解な電話と盗まれた手帳の謎とは【未解決事件ファイル】
2000年10月22日、埼玉県熊谷市の市道に停車していた車の中から当時35歳の女性Aさんの遺体が発見された。遺体の後頭部には鈍器で執拗に殴られた痕があり、車内には大量の血が残されていたという。警察はAさんに恨みを持っていた人物の犯行とみて捜査を進めたが、事件の手掛かりを見つけることは出来なかった。一体Aさんの身に何が起きたのか。 遺体が発見されたのは、10月22日の午前9時30分頃。路上に止まっていた車を不審に思った通行人が中を覗いてみたところ、後部座席で血を流して倒れているAさんを発見したという。すぐに通行人によって警察と救急車が呼ばれたが、駆けつけた時には既に死亡していた。 Aさんの姿が最後に確認されたのは、遺体が発見される前日の午後10時50分頃のこと。熊谷市にある美容室で勤務していたAさんが仕事を終えて、500メートル離れた駐車場に向かう姿を同僚が確認していた。それから約10分後、近隣住民が、駐車場近くからAさんと思われる女性の悲鳴を聞いていたことが警察の捜査で判明している。さらに悲鳴から約30分後、Aさんの車が遺体発見現場となった市道で停車しているのを別の近隣住民が確認していた。ちなみに、駐車場から遺体発見現場までは南に200メートルほど離れている。 一体、誰がAさんを襲ったのだろうか。Aさんの遺体には着衣の乱れはなく、財布なども盗まれていなかったが、唯一Aさんの勤務先の顧客リストや自身のスケジュール帳が盗まれていた。事件当時、捜査関係者は「後頭部を滅多打ちにするという殺意の高さや着衣に乱れが無かったことから、犯人は通り魔ではなく、Aさんに怨恨を持つ知人である可能性が高い」と推定したという。 美容師コンテストでの受賞歴も豊富で、美人カリスマ美容師としても有名だったAさん。さらに、語学が堪能で幅広い外国人と付き合いがあり、事件前には中国語のサークルにも通っていたという。警察はAさんの勤務先や知人を洗い出すことにしたが、あまりの交友関係の広さにより捜査は難航した。 事件前日、2年前に離婚したパキスタン人の元夫からAさんの家族に連絡があったという。元夫はパキスタン在住ながら、東京に複数の飲食店などを構える実業家。Aさんと元夫との間には二人の子供がおり、離婚時に元夫が引き取ってパキスタンで育てていた。Aさんは知人に「元夫とは会いたくない、よりを戻す考えは全くない」と話していたそうだ。事件当日、Aさんの職場に電話があり、珍しくAさんが長電話していたのを同僚が確認している。誰と電話していたのか同僚が聞くと、Aさんは母親からだと答えたが、警察の捜査により母親ではないことが確認された。事件前日には、元夫からAさんの家族に「日本に来た」という電話があったという。 なお、元夫と事件の関連は確認されておらず、Aさんと会う予定があったかどうかも分かっていない。 当初、警察は知人による怨恨の犯行を疑ったが、犯人像が絞り込めず、通り魔の可能性も含めた捜査に切り替えたそうだ。顧客リストを狙った同業者か、はたまた個人的恨みを持った知人か。事件は2019年12月現在も未解決のままである。
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社会 2019年12月21日 22時30分
現金には手を付けず占い師を惨殺した犯人、近所で1年前に起きた未解決事件との関連とは【未解決事件ファイル】
1998年3月5日、東京都豊島区にあるアパートの一室で、当時68歳の男性Aさんが何者かに殺害される事件が発生した。現場には大量の血痕が残されており、遺体は凄惨な状態だったという。近隣住民の間では、占い師をしていたAさんが客とトラブルを起こしてしまったのではないかという噂が流れた。一体、何が起きたのか。 事件現場となったアパートの一室は、占い師をしていたAさんが仕事場として3年前から利用していたという。事件当日も午前9時頃から現場で仕事をしており、午後3時頃には、女性客がAさんの仕事場に占いを依頼する電話を掛けたことが警察の調べで確認されている。 しかし、午後5時45分過ぎにAさんの長女が仕事場を訪ねたところ、玄関には大量の血痕が残されていたという。血の跡を長女が辿ると、首を切られ大量の血を流しているAさんを風呂場で発見。すぐに長女は警察に通報したが、警察官が駆け付けた時には既にAさんは死亡していた。 誰がAさんを襲ったのだろうか。警察の現場検証の結果、Aさんの仕事場からは現金などが奪われた形跡が見られなかったという。この事から警察は物取りによる犯行ではなく、怨恨による犯行と推定し、Aさんの人間関係の洗い出しが行われた。しかし、目ぼしい証拠は見つからず、容疑者像も浮かばないまま時間だけが過ぎていった。結局、2019年12月現在も犯人を捕まえることは出来ていない。 怨恨による犯行が疑われたこの事件。Aさんの職業柄、客とのトラブルを疑う声も上がったが、実はAさんが殺害される約1年前にも同じ商店街で殺人事件が発生していた。一部の地元住民の中には関連性を疑う声もあったという。 1997年6月21日、東京都豊島区で飲食店を営む当時70歳の女性Bさんが何者かに殺害される事件が発生した。現場には売上金、預金通帳が残されていたままの状態だったことから、警察は怨恨による犯行を疑ったそうだ。 しかし、Bさんの知人、客からも有力な手掛かりは掴めず、2019年12月現在も犯人は捕まっていない。 AさんとBさんの事件に関連性があるとすれば、犯人は単なる怨恨ではない可能性も考えられる。豊島区で客商売を営む二人を狙った殺人犯は、一体何が目的だったのだろうか。
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社会 2019年12月14日 22時30分
缶烏龍茶に致死量20人分の青酸化合物、スーパーの毒物混入事件の犯人像は【未解決事件ファイル】
1998年8月31日、長野県小布施町に住む当時58歳の男性Aさんが家にあった缶烏龍茶を飲み干した後意識を失い、その後死亡する事件が発生した。翌日には隣の須坂市内にあるスーパーから変形した缶烏龍茶が見つかり、警察は捜査を開始。長野県にある街で一体何が起きたのだろうか。 8月31日、缶入りの烏龍茶を飲んだ後に突如意識を失ったAさんはすぐに救急車で運ばれたものの、病院に到着した時には既に心肺停止状態だった。医師による治療も行われたが、午前9時12分には死亡が確認された。病院側は死因を心不全と診断したものの、念のために警察に検視を依頼。しかし、警察による検視でも異常は見られなかったため、そのまま心不全として処理されることとなった。 事態が動いたのは、翌日の9月1日午後1時過ぎ。Aさんも利用していた地元スーパーで不審な缶烏龍茶が発見されたのだ。店内の在庫管理をしていた店長が缶烏龍茶の変形を確認し、売り物にならないことから自ら飲むことにしたという。しかし、缶烏龍茶を一口飲んだ店長はすぐに中身の異変に気付く。普通の缶烏龍茶とは異なる異臭と苦みの強い味がしたそうだ。店長は警察に不審物として提出することにした。なお、店長は少量のみ口にしたため無事だったそうだ。 警察が缶烏龍茶を調べると、缶の底にキリで開けられたような直径5.6ミリの穴が見つかったという。穴は接着剤で塞がれていて、缶の製造番号が何者かによって消されている状態だった。警察は詳しい調査を実施するために科学警察研究所に問題の缶烏龍茶を輸送。すると調査の結果、致死量20人分に値する約5グラムの青酸化合物が缶烏龍茶から見つかったという。 9月3日には、毒入り缶烏龍茶の事件が新聞紙やテレビ局を通じて報道されるようになり、Aさんの家族も自宅にあった缶烏龍茶を警察で調べてもらうことにした。結果は、スーパーで発見された缶烏龍茶同様に、Aさんが飲んだ缶烏龍茶にも缶底に穴と接着剤の跡、さらに青酸化合物が発見されたという。科学警察研究所がAさんの遺体を調べると、やはり体内に残された血液から青酸の反応が確認された。 長野県警は無差別殺人事件として捜査を開始。捜査員を大量に動員し、県内全域を対象とした大掛かりな捜査を進めたが、有力な手掛かりを掴むことは出来なかった。 一体、誰が何の目的で缶烏龍茶に青酸化合物を混入させたのか?問題の缶烏龍が販売されていたスーパーは街なかに存在し、利用者のほとんどが地元の人だったという。また、スーパーの中でも、防犯カメラが設置されていない場所だった。以上のことから、警察は犯人が土地勘のある人物ではないかと想定したそうだ。さらに、昭和25年に施行された毒物及び劇物取締法により一般人が青酸化合物を簡単に入手できないため、化学分野に精通した人物の犯行ではないかとも見られている。 1977年には、東京で青酸コーラによる無差別殺人事件という類似事件が発生していた。この事件も未だ犯人は見つかっておらず、未解決事件のままだ。犯人は今もまた、人知れず犯行のタイミングを窺っているのかもしれない。
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社会 2019年11月30日 22時30分
冤罪により殺されてしまった高齢男性、発端となった子連れ女の不気味な挙動とは【未解決事件ファイル】
2004年2月17日、三重県四日市市にある大型ショッピングセンターにて、当時68歳の男性Aさんが誤認逮捕の末に死亡する事件が発生した。Aさんが誤って逮捕された理由は、現場に居合わせた女性の「泥棒!」という叫び声。後にAさんの無実が証明されたものの、泥棒扱いした女性の行方は2019年現在も分かっていない。 事件が起きたのは、ショッピングセンター内にあるATMコーナー。店内に設置された防犯カメラの映像には、AさんがATMを操作している最中に問題の女が近づいてきたことが確認されている。女は推定20〜30代で、2歳ぐらいの幼児を胸に抱きかかえていた。 何度か周囲の様子を確認した女は、いきなりAさんの肩にわざとらしく衝突。そのまま、女はAさんの身体をまさぐるような仕草を始め、Aさんの財布を盗み取ろうとした。それに気づいたAさんは必死に抵抗し、二人はつかみ合いの状況になる。 この時点でAさんの窃盗行為は確認されていないのだが、女が「泥棒」と大声で叫んだことにより、店員や買い物客らは状況を大きく勘違いしてしまう。大声で助けを求めた女のもとに駆け付けた客と店員ら3名は、「子連れの女性を襲う男性」という認識でAさんを取り押さえた。 そこに別の万引き事件の処理で居合わせた地元警察官2名が到着。取り押さえていた3名に代わり、Aさんを窃盗の容疑者として拘束した。Aさんは「違う」と無実を主張し立ち上がろうとするも、警察官はAさんの頭と上半身を力任せに押し付けて制圧。応援の警察官が駆け付けるまでの20分間に渡り警察によるAさんの拘束は続けられたという。 この時、Aさんは拘束により過度のストレスを受けて嘔吐、失神をしていたが対応した警察官は気づいていなかった。 20分後、応援に駆け付けた警察官がAさんの異変を確認。あわてて救急車を要請するも既にAさんは心停止状態だった。搬送先の病院で治療が施されたが、翌18日にAさんは死亡した。 そして、Aさんが握っていた財布は女の所有物であるという警察の判断により、被疑者死亡のままAさんは窃盗容疑で書類送検されてしまう。 後に警察は、防犯カメラの映像などから証拠を集め、女を虚偽告訴罪・窃盗未遂の容疑者として捜査する方針に切り替えるも、一向に女の消息を掴むことは出来ず。2011年2月17日には女の窃盗未遂事件における公訴時効が成立し未解決事件となった。 ちなみに、時効が成立した3か月後になってようやく財布の所有者がAさんであることが地方検察庁に認定される。事件から7年、既に女の時効が確定した段階になってAさんの無実が証明されることになった。 白昼のショッピングセンター内で堂々と窃盗行為を働く女。警察が公開した顔写真は不鮮明なためか非常に不気味な顔つきをしている。一体、彼女は何者だったのだろうか。
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社会 2019年11月23日 22時30分
便器の中から発見の男性遺体、選挙絡みの深い闇が地元で噂される?【未解決事件ファイル】
1989年2月28日、福島県田村郡都路村(現田村市)にある教員住宅で一人の成人男性の遺体が発見された。男性が見つかったのはトイレの奥底にある便槽の中。警察は覗き目的で侵入した末の事故死と発表したが、地元住人は殺人事件ではないかと疑っていたという。小さな田舎の村で一体何が起きたのか。 遺体で見つかったのは、同村に住む当時26歳の会社員Aさん。2月24日から行方が分からなくなっており、家族から地元警察署に捜索願が出ていた最中の事件だった。 部屋の住人は当時23歳の小学校女性教諭のBさん。2月28日、家に帰宅したBさんが汲み取り式トイレで用を足そうとしたところ、便器の中に靴のようなものを発見し事件が発覚した。汲み取り式は便器内に開いた穴に排泄物を流し、下にある便槽に溜まるという仕組み。Aさんの靴は便器に開いた穴から見えたことになる。地元警察官と村の消防団員では便器の中の人物を引っ張り出すことは出来ず、最終的に重機で周りを掘り起こすことになったという。 便槽から取り出された時にはAさんは既に死亡しており、真冬だというのに上半身は裸の状態だったそうだ。 すぐに医師による検案が行われ、死因は凍え兼胸部循環障害であると判明した。死亡日時は死後硬直の状況から26日頃だと推察。身体には軽い擦り傷があるだけで争った形跡も見られなかったことから、警察はAさんが覗き目的で侵入し、出られなくなって凍死したと断定した。 こうして事件は解決を迎えることになったのだが、地元住民はこの警察の発表に猛反発。「覗きをするために便槽に入り込む男じゃない」と多くの村人はマスコミの取材で話したという。なお、Bさんの証言については確認されていない。 また、地元住民の間では奇妙な噂も流れていた。事件が起こる直前、村では村長選挙が行われていたのだが、これが事件に関係しているのではないかという。地元の青年会の部長を務めていたAさん。村長選挙の応援演説なども任されていたのだが、ある日を境に急にAさんが選挙の場に姿を現さなくなってしまう。「何か知ってはいけない情報をAさんが掴んでしまったから消されたのでは」と住民は話したという。別の話では、Bさんのストーカーに殺されたのではないかという噂もあったそうだ。実はAさんとBさんは、Bさんの恋人を通じて知人の間柄。以前、Bさんが悪戯電話に悩まされていた時にBさんの恋人と一緒になって証拠を集め、警察に通報したのがAさんだという。「通報されたのを逆恨みしたストーカーがAさんを殺害」したのだろうか。 事件後、Aさんが勤めていた会社では、遺体が見つかった便槽と同じものを作り現場の状況を再現したそうだ。便槽の直径は約36㎝に対し、20代後半男性の平均肩幅は約40㎝。遺体発見時のAさんの姿勢を再現することは最後まで不可能だったという。 Aさんが勤めていた会社が原発関連だったことからも噂はさらに広がり、最終的には地元住民が4000人を超える署名を集めて警察に再捜査の依頼をした。しかし、事件性はないという警察の判断は覆らず、2019年も事故死のまま事件に動きは見られない。
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社会 2019年11月16日 22時30分
千本のビデオテープと二千人の顧客名簿が握りつぶされたプチエンジェル事件、容疑者の不可解な自殺方法とは【未解決事件ファイル】
2003年7月中旬、東京都赤坂にあるマンションの一室で当時小学6年生だった少女4人が誘拐・監禁される事件が発生した。逃げ出した少女の証言をもとに警察が捜査を行った結果、渋谷を中心に活動していた児童買春グループの存在が明らかになる。しかし、顧客名簿が明らかになるや、捜査は打ち切られてしまい真相は闇の中に消えていった。 事の発端は2003年7月上旬、監禁された少女の一人が渋谷で事件の犯人である当時29歳のAと出会うことから始まる。Aは非合法の未成年デートクラブ「プチエンジェル」の経営者で、渋谷や新宿を中心に少女を勧誘し、「カラオケ5,000円、下着提供10,000円、裸体撮影10,000円」といった行為を斡旋していた。 Aと何度か携帯電話を通じ連絡を取った少女は、7月13日に赤坂にあるマンションの清掃を依頼される。この時、他に3人の少女も同時にマンションの清掃を依頼されており、渋谷駅で待ち合わせた後に車で現地に向かったという。そしてAによって監禁されてしまった。 すぐに少女らの家族によって捜索願が提出され、警察による捜索が開始。警察は早々に犯人がAであることを掴み、別件の児童売春容疑でAの逮捕状を請求した。しかし、7月16日午前9時頃、Aは赤坂のマンションのリビングで練炭自殺を図り死亡。物音がしなくなったのを確認し逃げ出した少女が花屋に助けを求めたことで、残りの少女達も警察に保護されることになった。 こうして事件は解決したかのように思えたが、問題はここからである。 その後の警察の捜査によって、埼玉県久喜市にあるAのアパートから、1,000本以上の児童買春ビデオテープと2,000名にも及ぶ顧客リストが発見されたのだ。顧客リストには医者、弁護士、政治家の名前が多数あったと当時のマスコミは報道した。 さらに、監禁された少女たちの証言では、A以外にも運転手、赤坂のマンションを借りていた名義人、客引きの3人の共犯者がいたという。大きな組織的犯罪が絡んでいるのではないかとネット上では噂された。しかし、警察は単独犯であると断定し、顧客リストについても偽名が大半であるとして捜査を打ち切ってしまう。 ちなみにAの自殺だが、一部マスコミでは他殺説も疑われていた。自殺はビニールを被った状態で練炭自殺を図ったというのだが、普通ならビニールが溶けてしまうのだという。一部報道では、顧客リストに並んだ人物による他殺ではないかという噂も流れた。 警察によるずさんな捜査のせいか、釈然としない終結を迎えているこの事件。事件を受け、渋谷・新宿では一斉補導が行われ、1,500人以上の少年少女が補導されたという。なお、補導された少年少女たちがAと関係していたかは判明していない。監禁された少女が通っていた小学校では、「渋谷に行けばお金を貰える」という噂が流れていたそうだ。プチエンジェルが関係しているのか、それとは別の組織が存在していたのか、謎は深まるばかりだ。
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芸能 2019年11月11日 15時30分
『時効警察』出演の中島美嘉に「誰かわからなかった」の声 主演女優賞受賞の過去も演技が“棒”?
オダギリジョー主演の金曜ナイトドラマ『時効警察はじめました』(テレビ朝日系、夜11:15〜放送)の第4話が8日に放送され、平均視聴率が4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)であることが報道された。第3話の視聴率5.9%からは1.0%のポイントダウンである。 本作は三木聡監督が手掛ける人気刑事ドラマシリーズの3作目であり、未解決のまま時効が成立した事件を“趣味”で調べている警察官・霧山修一朗(オダギリジョー)が交通課の女警察官・三日月しずか(麻生久美子)や仲間と共に、独特のノリで事件を解決に導くというコメディミステリーだ。 第4話は、人気ゾンビ映画『ロマンティックを止めるな』の映画監督が殺されるという未解決事件に乗り出した霧山たちが、主演女優の折原千香子(中島美嘉)を容疑者候補として捜査を進めていく――という展開となった。 2017年公開の映画『カメラを止めるな』のオマージュをふんだんに盛り込んだ内容が話題を呼ぶ中、視聴者からは、ゲストキャストである中島美嘉の演技に関する批判の声が集まっている。 ツートーンヘアという大物女優らしくないパンクな風貌に、抑揚のない言い回しを披露した中島に対し、視聴者からは「中島美嘉、演技がズレているというか、わざとらしくて不自然な感じが気になる。演技が上手い素人レベル?」「中島美嘉のセリフの言い回しが気になる…。THE・セリフって感じの一本調子だし、髪型と衣装が割とファンキーだから、上品なしゃべり方とちぐはぐな印象になる」という批判の声が挙がっている。 また、少々派手目なファッションではあったものの、比較的に薄いメイクでの登場した中島に「中島美嘉はメイク濃いイメージだったから、誰かわからなかった」「高島礼子かと思った」という印象を抱く視聴者も多かった。 中島と言えば、2001年に歌手デビューを果たし、「STARS」や「雪の華」などのヒット曲を数々生み出した人気歌手である。歌手デビューと同じ年に、ドラマ『傷だらけのラブソング』(フジテレビ系)でヒロインの島崎未来を演じ、女優としてもデビューした中島は、2010年公開のハリウッド映画『バイオハザードIV アフターライフ』にゾンビ役として出演するなど、女優としても華々しいキャリアを誇っている。 しかし、人気少女漫画が原作の2005年公開の映画『NANA』で宮崎あおいとW主演を務めた際は、大きな批判を受けていた。主人公の一人であるロックバンドのボーカリスト・大崎ナナを演じた中島は第29回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞や新人俳優賞を受賞したものの、棒読みと滑舌の悪さ、表情の乏しさによって原作ファンから「アカデミー賞レベルの演技とは到底思えない」「原作のイメージを壊した」という不満が相次いだ。また、2010年放送のドラマ『うぬぼれ刑事』(TBS系)では、主人公・小暮己(長瀬智也)の元婚約者・日暮里恵を演じるが、長瀬や生田斗真、要潤との演技力の差を指摘されるという結果となった。 「『時効警察』は、毎回豪華なゲストキャストを出演させることで有名ですが、前回の第3話でゲストとして登場した中山美穂も、視聴者から『演技がいまいち』『作品の世界観と合ってない』という批判が集まりました。今後、作品の人気を保つためには、ゲストのキャスティングがポイントとなるでしょう」(ドラマライター) 次回放送の第5話では、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した経歴を持つ実力派女優・趣里が出演予定となっている。果たして、前回と今回のゲストの演技を上回ることができるのだろうか。今後もゲストの演技に期待したい。
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注目の若手俳優 南圭介インタビュー
2011年01月28日 11時30分
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警察ジャーナリスト・黒木昭雄氏死亡への不審と、ネットで流れる様々な憶測
2010年11月04日 17時00分
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ジャーナリスト・黒木昭雄氏の練炭自殺に関して他殺の噂がある!
2010年11月04日 10時00分
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【ドラマの見どころ!】イノッチ! 中越典子とイチャついてる場合じゃないよ。『警視庁捜査一課9係』
2010年08月25日 16時30分
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【ドラマの見どころ!】結婚はいつなのかしら…木村佳乃主演のドラマ。『警視庁継続捜査班』
2010年08月24日 13時30分
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芸能
ドラマが珍しくヒットしても素直に喜べない上戸彩
2010年04月27日 08時00分
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どうしても視聴率が稼げない堀北真希
2010年04月26日 12時00分
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【ドラマの見どころ!】 上戸彩! あんたやっと見れる女優になったのに、嫁に行く気? 「絶対零度 〜未解決事件特命捜査〜」
2010年04月21日 15時00分
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上戸彩がV6・森田剛との交際宣言をした理由
2010年04月16日 15時00分
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来年の大河女優・上野樹里の“羊丸刈り”ペットトリミングに、キムタク他一同「ああ、やっぱり」の声
2010年04月14日 15時00分