蟹江敬三の息子、蟹江一平がゲストの第8話「歩く死体」のお話は…。
意識が朦朧として、ふらふらの状態で交番に表れた森野という男(蟹江一平)。自分がある事件の犯人と言い残してそのまま死亡してしまう。加納(渡瀬恒彦)と浅輪(井ノ原快彦(V6))他、9係の面々はそれぞれ、過去の未解決事件を洗いなおすとともに、森野が交番に現れるまでの数日間の足取りを追うが…。
友達の音楽家の恋を成就させるために殺人の罪をかぶり、自分が退学になった学校にお金を寄付し、過去不良から助けた自分の彼女に迷惑がかかると姿を消したり、蟹江一平演じる森野、どこまでいい人なんだ。でも森野の死因は彼女の制止を振り払って柱に頭をぶつけ、それが原因の事故死だって。広げるだけ広げといてそこらへんが雑。それにしても、女性刑事の小宮山志保の(羽田美智子)と、監察医の早瀬川真澄(原沙知絵)って二人とも知的美人で似たタイプ。あと加納の娘でパティシエの倫子(中越典子)でレギュラー三女優がみんな地味で年増。若い女の子がもう一人ぐらいほしいところね。
本作の主人公、ちょっと変わった刑事・加納倫太郎役の渡瀬恒彦と、加納とコンビを組む部下で、倫子と付き合っている浅輪直樹役の井ノ原快彦(V6)。この二人はいいとして、ギャーギャーうるさい主任刑事の村瀬を演じる津田寛治、彼を少々ばかにしている口の悪い刑事・青柳を演じる吹越満、人良さげな刑事・矢沢を演じる田口浩正。このあたりの中年オヤジ刑事がかぶっている。それぞれ役割があるとはいえ、同世代のお父さんたち以外でこの3人が出てきてうれしい人って誰かしら? オヤジマニアック趣味の女子大生とか主婦とか? いても少数派ね。チャッピーは渋いの嫌いじゃないけど、イケメンが井ノ原だけってドラマとして魅力がなさすぎ、しかも最近新米パパになった井ノ原、いろいろ恋のウワサが絶えない中越典子と役柄でケーキの食べ歩きをしたり、マカロン食べたり、なんかいい雰囲気。そんな二人を電信柱の後ろからあの怖〜いヨメが赤ん坊抱いて見ていそう。それを思うとちょっとだけホラーで面白いけど。(チャッピー)