ちゃん
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レジャー 2006年12月01日 15時00分
GI阪神JF 古谷自信の本命 イクスキューズ
ニュー阪神攻略のポイントは長い外回りの直線とゴール前の急勾配。「第58回阪神JF」(GI 芝1600m 阪神)の枠順がきょう1日確定した。下馬評では前哨戦のファンタジーSを圧勝したアストンマーチャンで一色のムードだが、古谷剛彦記者は新装オープンする仁川のコース形態を”吟味”した上で◎にはイクスキューズを抜てきした。 前哨戦のファンタジーS組が有利なのは間違いない「阪神JF」だが、なぜか勝ち馬はピースオブワールドしか出ていない。 昨年はファンタジーSを楽々差し切ったアルーリングボイスが、出遅れも響き14着に惨敗。過去にもスイープトウショウやラインクラフトが、不利があったにせよ敗れている。 スイープとラインは地力を見せて差のないところまで追い込んでいるので、力負けとは言い切れないが、京都(ファンタジーS)と阪神のコースの違いから生まれる、つながりのなさは無視できない。 ニュー阪神に変わり、外回りの直線は右回り最長となる。窮屈なコーナーで不利を受けた上記2頭もこのコースでできていれば…と思うが、それでも京都と違うポイントは直線の最後の坂。直線が長くなった上に2mの上りがあるだけに、タフな競馬を要求される。予想は短距離実績しかない組より、中距離で勝っている馬を評価したい。 ファンタジーSでは、アストンマーチャンに突き放された格好のイクスキューズだが、1500-1800mで勝ち鞍を挙げており、狭いところを一瞬のうちに割ってきたクローバー賞の瞬発力は目を見張らされた。ビッグレッドファームで鍛えられた底力が、本番で生きてくるはず。 当然、強敵はアストンマーチャンだが、前走から変わりそうなのは、そのファンタジーSで4着に追い込んできたハギノルチェーレ。後方で脚をため、直線に懸ける競馬で2戦とも好結果を出している。タフな競馬が要求される新コースで、長距離得意のダンスインザダーク産駒というのも不気味だ。
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レジャー 2006年11月30日 15時00分
GI阪神JF 新阪神コース大歓迎 ルミナスハーバー強襲
リニューアルされた阪神競馬場のオープニングを飾る2歳女王決定戦「阪神JF」(GI 芝1600m 3日)。阪神は外回りコースが新設され、駆け引きなしの真っ向勝負が予想される。女王候補筆頭のアストンマーチャンをはじめとするライバルたちが、未知の新コースに不安を抱く中、歓迎ムード全開なのがルミナスハーバーだ。自慢の末脚を静かに研ぎ澄ませ、晴れの舞台でニューヒロイン誕生を高らかに告げる。 今年はリニューアルされた阪神競馬場のこけら落としGIとして、華々しさを増した2歳女王決定戦「阪神JF」。旧阪神競馬場のマイル戦では“魔の第2コーナー”と呼ばれた最大の難所も、向正面からのスタートに変更され自然消滅。最大の勝負どころは、目玉として新設された外回りコースの直線474mだ。 プラスに出るのか、マイナスに出るのか、走ってみないことには分からないという声が大勢を占める中、「最初のコーナーで窮屈になるなど、予期せぬアクシデントがなくなるという点ではリスクがかなり軽減されたし、何より、ウチのは末脚が武器だからね。直線が100m以上延びて追い比べになるのは大歓迎だよ」と、リニューアルを声高に喜ぶのが、目下2連勝中のルミナスハーバーを送り出す鎌田助手だ。 9月30日の中京デビュー戦こそ「あのスローで後方から。しかも、3角からマクッて出るアンチャン(=見習い騎手)みたいな競馬」と酷評した小牧騎手のボーンヘッドでクビ差の2着に甘んじたが、2戦目の未勝利戦ではスローペースにもピタリと折り合って直線は手綱を微動だにせず、おいでおいでの大楽勝。結果は芝1600m1分33秒8のレコード駆けで、2着に7馬身をつける圧巻のパフォーマンスを見せつけた。 「あれでGIを意識した」という鬼脚をもってすれば、阪神JF出走を確たるものにするべく、適鞍の平場(500万 芝1400m 京都)に回った前走など、負けるはずがなかった。 唯一の不安は「もともと調教では気合乗りのいい馬だったし、デビュー戦の負けが1走余分だったから、だんだんカリカリしてきて馬体が細くなってきた」点だが、それも「前走の前から調教でメンコを着けるようにしているし、この中間は気分転換を図る意味で午後運動もやっている。いいガス抜きになったのか、細かった食いも先週の水曜日あたりから食べだして、今は体もふっくらしている」と敏腕スタッフの早めのケアで事なきを得た。 「スタートから我慢させれば、直線はすごい加速力で伸びる。クラウンプリンセスやカノヤザクラのドタバタした脚と違って、音もなくスッと切れる牝馬特有の切れ味。新しい阪神の外回りで、直線どれだけ弾けるのか。本当に楽しみ」 究極のキレ者・ルミナスハーバーがV3で新ヒロイン誕生を高らかに告げる。
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レジャー 2006年11月29日 15時00分
GI阪神JF追い切り速報 ぶっちぎった前走からさらに上昇 アストンマーチャン鋭伸
今週はリニューアルされた阪神競馬場で2歳女王決定戦「第58回阪神JF」(GI 芝1600m 12月3日)が行われる。新設された外回りコース使用のため、過去のデータは一切参考にできないが、コースうんぬんを凌駕(りょうが)してしまうほどの絶好気配を見せているのがアストンマーチャン。レコードでのぶっぎりVを飾ったファンタジーS時より、さらなる上昇気配を描いていると陣営は超強気だ。 レコードでの前哨戦ぶっちぎりVに加え、鞍上、厩舎ともに前週にGI制覇と、“暴風”に近い追い風の吹くアストンマーチャン。今朝はその勢いそのままに猛烈なデモンストレーションを披露、2歳女王の座に王手をかけた。 1週前(坂路800m52秒6→38秒0→12秒4)から石坂師に「いい感じやな。夏場とはまたガラッと変わった」と絶賛を受けていた天才少女は、当週も坂路で800m53秒5→38秒6→12秒2と好気配を持続。ピッチ走法ながら一完歩ごとに前脚をグイと伸ばす独特のフォームで、しなやかに、そして力強く急こう配を登坂してみせた。「馬自身がレースが近いって分かっているんだろうね。1週前も抑えるのに苦労するぐらいの手応えだったんだ。休み明けを1回使った効果か、前走よりは落ち着いているし、雰囲気もこの前よりいい感じがする」ケイコ役の上田助手は愛馬の順調な調整にほおを緩めるとともに、5馬身差の圧勝V時より状態がさらに上昇していることを断言してくれた。 その前走・ファンタジーSは2カ月ぶりの休み明けながら、6kgの体重減。この成長期に不安な材料とも取れるが、「帰厩直後で環境になじめない部分があったみたいだね。カリカリしていたし、食いも細かった」と牝馬にはよくある精神面からくる馬体細化だったと説明。「今回はカイバもしっかりと食べているからね。先週の時点で466kg。それよりは増えていると思うので、輸送を考えてもいくらかプラス体重で出せると思う」と、きっちりと立て直しに成功したという。 「正直、初めてのコースなのでどういう競馬になるかは分からないが、何せ運転手が超一流だから心配はしていないよ。単なるスピード馬じゃないし、この前の競馬を見ていたら距離も大丈夫だと思う。(新コースの)一発目のGIなので、何とかいい結果を残してほしいね」近2年の2歳女王はその後不振に陥ってしまったが、今年の阪神1600mは紛れがなく、ごまかしの利かない“ガチ舞台”。ここで勝利を挙げれば、おのずと桜のヒロインの座が約束されるはずだ。
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レジャー 2006年11月28日 15時00分
GI阪神JF 藤沢和師が岡田繁幸氏が素質大絶賛 日本一の相馬眼にかなった逸材 イクスキューズ
今週は暮れの阪神競馬のオープニングを飾る「第58回阪神JF」(GI 芝1600m 12月3日)が行われる。改装工事を終えた阪神は新たに外回りが誕生。長い直線に加え、ゴール前には急坂が待ち受ける過酷なコースへと様変わりした。そんななか、スピード色の濃い大本命アストンマーチャンにスキありと見て、ファンタジーSで後塵を拝したイクスキューズが逆襲に燃えている。相馬眼の鋭さには定評のあるビッグレッドファームの総帥・岡田繁幸氏がほれ込んだ好素材。藤沢和師との“最強コラボ”で2歳女王の座を狙う。 常勝軍団・藤沢和厩舎とマイネル&ビッグレッドFの岡田繁幸氏がコンビを組み、2歳女王戦線に送り込むのがイクスキューズだ。 もともとがビッグレッドFの生産馬だったが、一度売却され、今年5月のトレーニングセールでひと目見た岡田氏がほれ込んで最高価格の3700万円で買い戻したという馬。「差し引きでずいぶん損をしたので、従業員に申し訳ないという気持ちからイクスキューズと名付けた。でも、十分値段に見合う馬だと思う」と岡田氏。その期待通り、福島のデビュー戦で1秒1差の圧勝を飾ると、続くクローバー賞では芝1500m1分29秒3のレコード勝ち、ハイレベルの牡馬がそろっていた札幌2歳Sでも0秒1差(3着)の接戦を演じ、能力の高さを見せつけている。 前哨戦になったファンタジーSではアストンマーチャンに5馬身差(2着)をつけられたが、「極端に時計の速い競馬。気のいい馬だから、外枠で行きたがってしまったしね。最後まであきらめずに走っていたし、力のある馬。内で脚をためる形なら、結果は違ったと思う」と手綱を取った藤田騎手。藤沢和師も「まだ精神的に子供で、わけがわからず走っている感じだからね。それでも一戦ごとに競馬を覚えてきている。素質は間違いなく一級品」という。 1週前の追い切りは芝コースで単走。5F65秒4、上がり3F37秒8→12秒5を馬なりでマークする軽快な動きを披露。「疲れはないし、順調ですね。気分良さそうに走っていたし、いい雰囲気をキープしています」と、葛西助手は体調面に太鼓判を押す。 今回は1F延びて、新装なった阪神コース。直線がフラットな京都と違い、坂が待ち構えており、よりタフさが要求される。 「いろいろな競馬場で結果を出しているので、輸送はまったく問題ない。距離が延びるのは歓迎だし、札幌の1500mでレコード勝ちしているようにパワーとスピードを兼ね備えているから、阪神も大丈夫でしょう」と同助手。 「気性が前向きで根性もある。前半、じっくりためて直線勝負に持ち込めればチャンスはあるはず。来年(桜花賞)のためにもがんばってほしいね」と巻き返しに手応えありの口ぶりだ。 日本のトップホースマン2人が認めた素質馬が真価を発揮する時がきた。
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レジャー 2006年11月27日 15時00分
GI阪神JF アストンマーチャン 2歳女王へ
今週はリニューアルされた阪神競馬場で2歳女王決定戦「第58回阪神JF」(GI 芝1600m 12月3日)が行われる。堂々の主役を務めるのは、アストンマーチャン(牝2歳、栗東・石坂厩舎)だ。デビュー当初の評価はいまひとつだったが、メキメキと力をつけ、小倉2歳S→ファンタジーSを2連勝と頭角を現した。中間はさらなる上昇気配を示しており、2歳女王の座に王手をかけた。 僚馬アロンダイトが先週のJCダートを制覇。偉大なる先輩に続けとばかり、今週はアストンマーチャンが2歳女王の座を目指す。デビュー戦こそ2着に敗れたものの、未勝利→小倉2歳Sを難なく連勝。軽快にステップアップしていった過程ひとつ取っても厩舎での前評判は相当高かった…と推測されるが、石坂師から返ってきた答えは意外や意外だった。「勝ってはくれていたけど、正直言って半信半疑。2歳Sのときだってイライラしていてね。こんなんで競馬になるんかと思ったほど」。小倉で頂点を極めた後に放牧に出したのも、「前哨戦(ファンタジーS)まで充電? とりあえずお金を稼いでくれたから」と辛口評価は続いた。 そんなマーチャンに対する陣営の見方が劇的に変化したのは前走のファンタジーSだった。石坂師は「帰厩したら体の形、走りのフォームが変わっていたんや。それに、えらく落ち着いていたしね。ただ、そんだけ変わられると、それがいい方向に出るのかどうか逆に心配やった」と当時を振り返るが、結果的に“いい方向に”大変身を遂げた。 レースは2番人気イクスキューズをマークするように、道中5番手から。最初の1F以外は11秒台のラップを刻む速い流れとなったが、それを難なくついて回ると上がり3F33秒6の末脚を披露。最後はほぼ流す余裕を見せ、2着以下を5馬身ぶっちぎった。時計も芝1400m1分20秒3と“超”がつく優秀さ。2歳レコードのおまけ付きには指揮官も「えっらい強かったな」とただただ舌を巻くばかりだった。 1週前追い切りは、坂路800m52秒6→38秒0→12秒4をマーク。キビキビとしたフットワークは目立っており、石坂師は「15-15で下ろして終いだけ気合をつけさせた。追い出してからグッと頭を下げて、いいフォームで走っていたね。いい感じですよ」と順調な調整ぶりに目を細めた。「1F延びてペースが落ち着くから折り合いがどうかだけど、この前の競馬を見たら大丈夫。体もナンボか増えてると思うし、テンションも上がってないからね。ちぎってレコード勝ちをしたような馬なので、開幕週のきれいな馬場も問題ないでしょう」 今開催からリニューアルオープンとなる阪神競馬場は、フレッシュな新2歳女王の誕生を祝うには絶好の舞台となりそう。ここを勝って桜のタイトルに早くも王手をかけそうだ。
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レジャー 2006年11月21日 15時00分
GIジャパンC 世界最強へ ハーツ 2度目のディープ狩りだ
昨暮れの有馬記念で日本中を驚かせた“あの男”が海外武者修行を終え、11カ月ぶりに母国に戻ってくる。日本馬でディープインパクトに唯一の土をつけているハーツクライが、秋の東京競馬を締めくくる「第26回ジャパンC」(GI 芝2400m)で堂々復帰。真の王者はオレだ!と言わんばかり2度目のディープ退治に闘志を燃やしている。 ハーツクライ、ノド鳴り発症!衝撃のニュースが栗東トレセンを駆けめぐったのは14日の昼下がりだった。 「ハーツクライVSディープインパクト」。いまや世界のホースマンたちが注目する優駿2頭が国内最強馬の座を懸けて臨むジャパンC決戦を11日後に控え、自らの口から「ファンの方々に前もって伝えておきたかった」と喘鳴(ぜんめい)症の事実を公表した橋口師の行動は前代未聞であり、異例中の異例といえる。 しかし、ガラス細工と称されるサラブレッドが極限のスピードで本能を競い合う競馬において、各馬が大なり小なりの不安点を抱えてレースに挑んでいることを知らない人は少なくないはずだ。 ひと昔前のエリザベス女王杯。バレーボールのように腫れ上がった球節を前にしても、堂々と「桜花賞以上のデキ」と公言。結果、大惨敗を喫し見るも無残な姿で愛馬の引退を余儀なくされた西の名伯楽がいれば、1番人気に推された有馬記念を不可解な馬体減で敗れ、数日たってから「あれは虫下しをかけた影響で下痢が続いていたため」とこともなげに真相をばらし、物議をかもした坂路スタンドの番人etc...知らぬが仏の輩がまた存在するのも事実である。 その点、橋口師といえば栗東でも1、2を争うジェントルマン。「英国でも気になってはいたんだが、あれだけの強豪相手によく頑張ってくれたし、競走能力には影響はなかったと思う。その後も症状は進行していない。もし、結果に影響するなら治療や手術も考えるが、現時点でその予定はない」と誰もが納得いく形で愛馬の状況を“事前”にリリースしてくれる。 さらに、「あなたたち報道陣の後ろには情報を欲するファンの方々がいるんだし、また、あたなたち自身も競馬ファンなんだから。だから私は事務的に対応するんです」とキッパリ。勝負は時の運といえども、この状況下で惨敗でもすれば、非難を受けることは避け難いが、JRAが掲げる公正競馬を真に貫いた橋口師の勇気ある英断には万雷の拍手を送りたい。 もっとも、ネガティブな話が出たとはいえ、当のハーツは復帰戦のここを目標に順調に乗り込みが消化されている。 1週前追い切りに騎乗したルメール騎手は、「先生から少しノドが鳴っていると聞かされたが、僕が乗った追い切りに関してはノープロブレムだよ」とニッコリ。「1本目からパワフルなキャンターだったし、2本目(800m51秒9)も自分がリーダーだという感じで、すごい加速で相手を交わしていった。去年のジャパンCと同じくらい力強かったし、今回もチャンスは十分」と力強く締めくくった。 その昨年は豪快なイン強襲劇もハナ差届かずの2着惜敗。しかし、追い込み一辺倒だった当時とは違い、現在のハーツは緩急自在に立ち回れるようになった。頼もしい鞍上とともに、UAE→英国とわたり、武者修行を積んできた成果を母国で発揮するときがきた。
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レジャー 2006年11月17日 15時00分
マイルCS確定 古谷指名 大穴 ロジック
19日(日)に行われる「第23回マイルCS」(GI 芝1600m 京都)の枠順がきょう確定した。古谷剛彦記者は春のNHKマイルCを制した3歳馬ロジックを本命に指名。近年、マイル路線はメンバーが手薄になっており、今年も波乱含みとの見解を示した。3歳馬トップクラスの能力を持ってすれば、古馬、外国勢をまとめて差し切るシーンは十分に考えられる。 3コーナーでは、本田騎手の手が動き、ヒヤッとした場面もあったが、直線で他を突き放し、無敗で牝馬チャンピオンに立つはずだったカワカミプリンセス。しかし、直線入口で内に切れ込んでいった時に、こちらも見ていてヤバイな…とは思った。 最近、審議に対してはやたら多くの意見が出ているが、このこと自体に文句をいうのは個人的には論点がずれていると感じる。 今は審議のランプが灯れば、確定後にパトロールビデオを見せてくれる。審議放送でも対象馬を発表するなど、徐々に説明をするようにはなったが、それでも説明責任は果たし切れていない。その上でファンはパトロールビデオを見て、さまざまな感想を持つのだ。 GIで、しかも無敗のプリンセスを降着に…といった温情なくルールにのっとって降着になったことは、日本の競馬にとってプラスに働くことは間違いない。個人的に馬券がクズとなってもだ。 GIはまだ続く。層の薄いマイル路線は外国馬にあっさり優勝される状況が続いている。この「マイルCS」も確固たる中心馬がおらず、波乱は十分あり得る。 ロジックに期待する。NHKマイルCは、当日の雨とロスなく内ピッタリを回った武豊騎手の好騎乗もあり、恵まれたGI制覇の印象が強かったが、ダービーでも5着に追い込み3歳トップクラスの能力は証明した。 秋2戦はまったく良いところがないが、前走にしても春より22kg増えての出走。成長分を加味しても太めが残っているのは明らかだ。今回は中1週で絞れる可能性が高くなるだけに、かえって好結果を生むだろう。
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レジャー 2006年11月13日 15時00分
マイルCS メジャーGI連覇だ
今週は京都競馬場で最強マイラー決定戦「第23回マイルCS」(GI 芝1600m 19日)が行われる。注目は前走の天皇賞・秋で、2つ目のGIタイトル奪取を成し遂げたダイワメジャー(牡5歳、美浦・上原厩舎)だ。陣営は指揮官の上原師を筆頭に超強気モード。1987年のニッポーテイオー以来となる天皇賞・秋→マイルCSの2連勝達成に向け、準備は整っている。 天皇賞・秋を制し、古馬チャンピオンに輝いたダイワメジャーが、返す刀でマイル王者の座に挑む。 デビュー戦(2着)のパドックで緊張のあまり、寝転んで動かなくなってしまったのは、有名な話。「神経質で環境が変わるとすぐ下痢をした」(上原師)と言うほど、精神的にひ弱だった馬が皐月賞を勝ち、その後はノド鳴りで競走生命の危機に陥りながらも、古馬の頂点を極めた。「本当にえらい馬だと思う。でも、これでも、ようやく本物になってきたかなっていう感じなんだ」と師は発展途上を強調する。 前走後はジャパンC参戦も視野に入れていた。「天皇賞の内容から、あと2Fの延長はこなしてくれそうだし、充実しているときに強い馬にぶつけてみたいという気持ちはあった。中3週のローテーションもいいから」(上原師)。結局、距離適性の高いマイルCSに向かうことになったが、「もともと秋に復帰したときから、最大目標にしていたレースだから、中2週でも何の問題もない」と師。「これから、まだまだ良くなる馬だしね」と来年のJC挑戦に含みを持たせた。 もちろん、中間は順調そのもの。激走の後だが、疲れはなく、連日、元気いっぱいの動きを見せている。「とにかく元気が良すぎて…。だいぶ大人になってきたけど、まだ風の強い日などは気を許せない。天皇賞馬が落ち葉1枚に驚いていては困るんだけどね。大型馬でパワーがあるから、毎日、3人、4人がかりだよ」と師は笑顔で話す。 昨年は直線で早めに先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えたゴール寸前、ハットトリックの大外強襲にあってハナ差2着と涙をのんだ。「悔しいけど、よく粘った」と師。3着ラインクラフトには1馬身差をつけており、スピード上位を証明してみせた。 そして、今年は大きな援軍を得た。「乗り役さんが手の内に入れてくれているから」と師が全幅の信頼を置く安藤勝騎手が今回も手綱を取る。毎日王冠、天皇賞・秋と完ぺきな騎乗で勝利に導いた同騎手は「切れ味はないが、平均的な脚を長く使える馬。瞬発力勝負にならなければチャンス。そのためには自分から動いていける外めの枠がいい」とGI連覇にシミュレーションもばっちりだ。 「当日輸送だと減る傾向にあるが、関西は前日に運んで1日置いておくから、ふっくらした馬体で出せる。叩き3戦目で状態もベストでいけそうだし、間違いなく去年より力をつけているからね」と力強く締めた師。その顔は自信にあふれていた。
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レジャー 2006年11月04日 15時00分
GII AR共和国杯 ドラゴンキャプテン嵐呼ぶ
日曜の東京メーンは名物ハンデ重賞「第44回AR共和国杯」(GII 芝2500m)。重賞ウイナーがただ1頭(ウインジェネラーレ)と大混戦の様相を呈しているが、本紙・特捜班はこのレースと抜群の相性を誇る矢野照厩舎に注目。2連勝と勢いに乗るドラゴンキャプテンに白羽の矢を立てた。まだ条件馬だと侮るなかれ! 歴史は繰り返される。そして、競馬は往々にしてそのジンクスがつきまとうもの。今週のキーワードはズバリ「矢野照厩舎」だ。 このAR共和国杯と同厩舎は切っても切れない間柄にある。1985年11月17日、記念すべき初重賞制覇をブラックスキー(福島記念)で果たした数分後だった。返す刀でイナノラバージョンがAR共和国杯を勝利。同日2重賞制覇という偉業を達成した厩舎にとって、この2重賞は忘れることのできないメモリアルレースだ。とりわけ、AR共和国杯は、その後もマーベラスタイマー(99年)がゲットしたほか、一昨年にもテンジンムサシで2着に善戦。同厩舎は“AR共和国杯ステーブル”として名を馳せている(?)。 そして今年は、前記・テンジンムサシに酷似した馬が参戦を表明。テンジンと同じく、500万→1000万を連勝して駒を進めてきた◎ドラゴンキャプテンだ。それまでの歩みもさることながら、鞍上の石神まで一緒。無論、所属はいうまでもなく矢野照厩舎だ。ここまで“モロかぶり”だと、薄気味悪ささえ感じてしまう。 もちろん、特注馬に推すからにはれっきとした根拠もある。 「脚元の不安があってダートを使っていた」(矢野照師)ころは結果を出せずにいたが、前々走で久々の芝を使われると一変。手綱を取った藤田騎手をして「久々の芝で戸惑っていたのに、直線の伸びはすごかった。かなり能力を感じるね」と言わしめたのだ。 前走にしても、前崩れの展開を3番手からしぶとく伸びてV2。着差はハナだが、それ以上の勝負根性と粘り強さを印象付けた。「まだ条件馬だが、過去の成績からも通用するはずだからね。それにここまでの勝ち方も良かった。そもそも、ノーチャンスなら使わないよ」と師も予想以上の活躍ぶりにニッコリ。500mの距離延長に関しても「大歓迎だよ」とキッパリ言い切った。 リアルシャダイの肌にアンバーシャダイと、血統は距離が延びれば延びるほどいいタイプ。きっと前走以上のパフォーマンスを発揮してくれるに違いない。 北Cコース5F67秒0→52秒5→38秒8→12秒3(馬なり)という最終追い切り後には、「これまでで一番のデキ。今の充実度でこのハンデ(51kg)。しかも好条件が重なっているんだからね」と色気たっぷりな表情を見せた師。今年も“矢野照旋風”が巻き起こるはずだ。
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レジャー 2006年10月30日 15時00分
JBCマイル バトラーV4で決める ダート界制圧
今週の川崎競馬は11月2、3日の2日間がJBCデー。2日には交流GIの「JBCマイル」(ダ1600m)が行われる。中央、地方所属の有力馬が一堂に会し、混戦模様の一戦だが、注目は目下3連勝中と勢いのあるメイショウバトラー(牝6歳、栗東・高橋成忠厩舎)だ。破竹の快進撃を続けるバトラーの好調の秘密とは? 管理する高橋成師を直撃した。 −−1年5カ月ぶりの欅Sこそ12着と惨敗しましたが、その後は破竹の快進撃が始まりました。 「長い間の休みがあって、これだけの競馬で3連勝するんだから、能力の高さとダート適性があったんだろう。若いころはわざとケイコで砂をかぶらせたり、折り合い面にいろいろと苦慮した馬だったが、それも今では見事に克服。脚元にも不安がなく、思い通りの調教を積めて、レースにも順調に使えているから馬自身にも力がついてくるんだろうな」 −−JBCマイルに参戦を決めた理由は? 「1度、地方のGIに使いたいと思っていたんだ。南部杯は除外で使えなかったが、深いダートの佐賀でサマーチャンピオンSを勝ったし、適性を示してくれたからね。しかも、当時はこちらも佐賀競馬は初めてで、手探りの状態。暑い盛りにいったん小倉に下ろして、そこから佐賀に入厩したが、案の定、狭い馬房で暑く、隣にうるさい男馬がいたから舟ゆすりをするなど、イレ込んで汗ビッショリ。当日のパドックなんて、もう“シュン太郎”でこれはダメだと思ったのに勝つんだからね。その時に本当に大したヤツだと思ったんだ」 −−26日の坂路では800m52秒4→37秒8→13秒5の好時計を楽々とマークしました。 「19日にすでに、坂路で53秒4、ラスト1F12秒8の時計を出しているように、この中間も予定通りのメニューをこなしているが、19日のケイコに比べても、26日の動きの方が良かった。上々の追い切りだったね」 −−最後に、JBCマイルに向けての抱負をお聞かせ下さい。 「脚質に幅が出て、どんな競馬もできる。ゲートを出たなりで競馬ができるのは強み。涼しくなって馬の調子はグングンと上がっているから、つねに脚元に細心の注意を払ってやらないといけないほど。今回の結果次第ではJCダートも視野に入ってくるし、楽しみな一戦だよ」
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JBCマイル バトラーV4で決める ダート界制圧
2006年10月30日 15時00分
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GI天皇賞・秋追い切り速報 バランスオブゲームまた固まった
2006年10月25日 15時00分
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GI天皇賞・秋 注目は黄色と黒の縦ジマ勝負服 狙え!社台ファーム2頭 ダンスインザムードとローエングリン
2006年10月24日 15時00分
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GI菊花賞追い切り速報 フサイチジャンク反撃
2006年10月18日 15時00分
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GI秋華賞 藍子 キス&キッス軸
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