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GI阪神JF 古谷自信の本命 イクスキューズ

 ニュー阪神攻略のポイントは長い外回りの直線とゴール前の急勾配。「第58回阪神JF」(GI 芝1600m 阪神)の枠順がきょう1日確定した。下馬評では前哨戦のファンタジーSを圧勝したアストンマーチャンで一色のムードだが、古谷剛彦記者は新装オープンする仁川のコース形態を”吟味”した上で◎にはイクスキューズを抜てきした。
 前哨戦のファンタジーS組が有利なのは間違いない「阪神JF」だが、なぜか勝ち馬はピースオブワールドしか出ていない。
 昨年はファンタジーSを楽々差し切ったアルーリングボイスが、出遅れも響き14着に惨敗。過去にもスイープトウショウやラインクラフトが、不利があったにせよ敗れている。
 スイープとラインは地力を見せて差のないところまで追い込んでいるので、力負けとは言い切れないが、京都(ファンタジーS)と阪神のコースの違いから生まれる、つながりのなさは無視できない。
 ニュー阪神に変わり、外回りの直線は右回り最長となる。窮屈なコーナーで不利を受けた上記2頭もこのコースでできていれば…と思うが、それでも京都と違うポイントは直線の最後の坂。直線が長くなった上に2mの上りがあるだけに、タフな競馬を要求される。予想は短距離実績しかない組より、中距離で勝っている馬を評価したい。
 ファンタジーSでは、アストンマーチャンに突き放された格好のイクスキューズだが、1500-1800mで勝ち鞍を挙げており、狭いところを一瞬のうちに割ってきたクローバー賞の瞬発力は目を見張らされた。ビッグレッドファームで鍛えられた底力が、本番で生きてくるはず。
 当然、強敵はアストンマーチャンだが、前走から変わりそうなのは、そのファンタジーSで4着に追い込んできたハギノルチェーレ。後方で脚をため、直線に懸ける競馬で2戦とも好結果を出している。タフな競馬が要求される新コースで、長距離得意のダンスインザダーク産駒というのも不気味だ。

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