とりあえず、各店に電話を掛けてみることに。
コスプレ焼肉…実に懐かしい。例えば、大阪の谷町あたりには、焼肉のいいにおいがする店内を覗く…までもなく、ナース・チャイナ服・メイド・なんだかわからないがほぼ裸…といった女の子たちが闊歩しているのが外から丸見え、という店が普通に営業している光景がかつてあった。
女の子を指名して、好きなコスプレを着せて焼肉を70分くらい楽しめるのである。まさに、キャバ進化系! ところが、
「この電話は現在つかわれておりません…」
東京大阪の数店舗に電話を掛けたところ、無常にも全滅だ。
そして、まだミニスカコギャルが全盛の時代(そう、6〜7年前までは彼女らはまだいたのではないか)、ソソるコギャルが脚線美を披露していた、東京下町の某キャラクターズパブに電話をしてみる…。
「いまはフィリピンですね…」電話からは愛想のいい店長さんの声が。やはり、時は移っていた。
さらにアノ、女の子に寿司ネタの名前がついていた回転摩擦○○○○さん…。ルックスのいい子たちが、ピッチピチの抱きごこちと激しく腰を打ちつけるイキの良さで客を悶絶させてくれていたが、この店も今はもう無かった。
その他の様々な進化系キャバの店も調べたが、皆今では店をたたんでしまっていた。残念。
しかしそれらの中で、一つ残っている業種があった。それは大阪の某コスプレキャバクラである。コアな漫画の趣味を持った女の子達のコスプレを愛でながら、酒を飲むキャバクラ店のようだ。
現状を、専門家はこう指摘する。
「“コスプレキャバクラ”というのはコアな業態ですよ。ほかに、働く女の子側からは “萌えジョブ”といわれているのが、メイドリフレクソロジーとかアミューズメントカジノなど…。かつての進化系キャバクラは、オタク系のニッチ産業に接収されて一部生き残っているのではないでしょうか」(風俗ライター)
AKBなどオタク系の可愛い子が流行りの時代である。進化系キャバの中には、その時代の波に乗って生き残っているケースもあるのかもしれない。