3コーナーでは、本田騎手の手が動き、ヒヤッとした場面もあったが、直線で他を突き放し、無敗で牝馬チャンピオンに立つはずだったカワカミプリンセス。しかし、直線入口で内に切れ込んでいった時に、こちらも見ていてヤバイな…とは思った。
最近、審議に対してはやたら多くの意見が出ているが、このこと自体に文句をいうのは個人的には論点がずれていると感じる。
今は審議のランプが灯れば、確定後にパトロールビデオを見せてくれる。審議放送でも対象馬を発表するなど、徐々に説明をするようにはなったが、それでも説明責任は果たし切れていない。その上でファンはパトロールビデオを見て、さまざまな感想を持つのだ。
GIで、しかも無敗のプリンセスを降着に…といった温情なくルールにのっとって降着になったことは、日本の競馬にとってプラスに働くことは間違いない。個人的に馬券がクズとなってもだ。
GIはまだ続く。層の薄いマイル路線は外国馬にあっさり優勝される状況が続いている。この「マイルCS」も確固たる中心馬がおらず、波乱は十分あり得る。
ロジックに期待する。NHKマイルCは、当日の雨とロスなく内ピッタリを回った武豊騎手の好騎乗もあり、恵まれたGI制覇の印象が強かったが、ダービーでも5着に追い込み3歳トップクラスの能力は証明した。
秋2戦はまったく良いところがないが、前走にしても春より22kg増えての出走。成長分を加味しても太めが残っているのは明らかだ。今回は中1週で絞れる可能性が高くなるだけに、かえって好結果を生むだろう。