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GI阪神JF追い切り速報 ぶっちぎった前走からさらに上昇 アストンマーチャン鋭伸

 今週はリニューアルされた阪神競馬場で2歳女王決定戦「第58回阪神JF」(GI 芝1600m 12月3日)が行われる。新設された外回りコース使用のため、過去のデータは一切参考にできないが、コースうんぬんを凌駕(りょうが)してしまうほどの絶好気配を見せているのがアストンマーチャン。レコードでのぶっぎりVを飾ったファンタジーS時より、さらなる上昇気配を描いていると陣営は超強気だ。
 レコードでの前哨戦ぶっちぎりVに加え、鞍上、厩舎ともに前週にGI制覇と、“暴風”に近い追い風の吹くアストンマーチャン。今朝はその勢いそのままに猛烈なデモンストレーションを披露、2歳女王の座に王手をかけた。
 1週前(坂路800m52秒6→38秒0→12秒4)から石坂師に「いい感じやな。夏場とはまたガラッと変わった」と絶賛を受けていた天才少女は、当週も坂路で800m53秒5→38秒6→12秒2と好気配を持続。ピッチ走法ながら一完歩ごとに前脚をグイと伸ばす独特のフォームで、しなやかに、そして力強く急こう配を登坂してみせた。「馬自身がレースが近いって分かっているんだろうね。1週前も抑えるのに苦労するぐらいの手応えだったんだ。休み明けを1回使った効果か、前走よりは落ち着いているし、雰囲気もこの前よりいい感じがする」ケイコ役の上田助手は愛馬の順調な調整にほおを緩めるとともに、5馬身差の圧勝V時より状態がさらに上昇していることを断言してくれた。
 その前走・ファンタジーSは2カ月ぶりの休み明けながら、6kgの体重減。この成長期に不安な材料とも取れるが、「帰厩直後で環境になじめない部分があったみたいだね。カリカリしていたし、食いも細かった」と牝馬にはよくある精神面からくる馬体細化だったと説明。「今回はカイバもしっかりと食べているからね。先週の時点で466kg。それよりは増えていると思うので、輸送を考えてもいくらかプラス体重で出せると思う」と、きっちりと立て直しに成功したという。
 「正直、初めてのコースなのでどういう競馬になるかは分からないが、何せ運転手が超一流だから心配はしていないよ。単なるスピード馬じゃないし、この前の競馬を見ていたら距離も大丈夫だと思う。(新コースの)一発目のGIなので、何とかいい結果を残してほしいね」近2年の2歳女王はその後不振に陥ってしまったが、今年の阪神1600mは紛れがなく、ごまかしの利かない“ガチ舞台”。ここで勝利を挙げれば、おのずと桜のヒロインの座が約束されるはずだ。

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