-
社会 2017年10月07日 14時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第240回 希望なき選択
安倍晋三内閣総理大臣が秋に開かれる臨時国会冒頭において、衆議院を解散する意向を与党幹部に伝えた。さらに、安倍総理は2019年10月の消費税率引き上げに際し、 ○1兆円超を教育などの充実策に振り向ける ○基礎的財政収支(以下、PB)黒字化目標の先送り と、一部のメディアで報じられている。 消費税率を8%から10%に引き上げてもデフレは深刻化せず、他の税収が減らないという前提に立つと、増収分が5兆円台半ばになる見込みとなっている。政府はそのうち約4兆円を「国の借金」の返済に充て、1兆円分を医療、介護といった社会保障の充実に回す予定であった。 今回、安倍総理は負債返済分の4兆円のうち、1兆円を教育に回す。結果、PB黒字化目標は先送りせざるを得ない。財政規律の緩みが一段と進む──。という報道が流れているわけだが、もはやどこから突っ込めばよいのか分からなくなってしまう。とはいえ、とりあえずすべてに突っ込んでおこう。(1)消費税増税分は社会保障充実ではなく負債返済に回されてきた そもそも「税と社会保障の一体改革」は、「社会保障の安定化のために消費税増税を」という論法だったはずだ。少なくとも、国民の多くはそう理解していたわけである。ところが、現実には消費税増税分の多くは負債返済に回された。結果、PBの赤字は確かに一時的に縮小したのだが、その分、日本経済にはマイナス成長の圧力がかかり、'16年以降、わが国の経済は再びデフレ化してしまう。 左図(※本誌参照)の通り安倍政権は'14年、'15年とPB赤字を強引に圧縮した。具体的には増税し、政府の支出を切り詰め、負債を返済したのである。PBの赤字縮小とは、政府がその金額分だけ支出をせず、負債を減らしたという意味になる。'15年の日本のPB赤字は、16.5兆円。それに対し、緊縮財政が始まる以前の'13年は35.1兆円であった。その差額は何と14.6兆円! 日本政府がせめて'13年並みのPB赤字幅を維持してくれていたならば、わが国の'15年のGDPには、プラス3%の拡大圧力がかかったことになる。デフレ脱却も、余裕で達成できただろう。 ところが、現実の安倍政権は'14年から緊縮財政に舵を切り、PB赤字の縮小に乗り出した。結果的に、日本経済は再び需要が不足し、'16年にインフレ率がマイナスに落ち込み、再デフレ化。名目GDPが伸び悩み、税収が減ったため、またもやPB赤字が拡大に転じてしまった。 デフレの国は税収が増えないため、当然ながらPB赤字は拡大する。一度、'14年に失敗したにもかかわらず、まるで学習することなく同じことをする。もはや「絶望的に間違えている」としか表現のしようがない。(2)教育への支出は「投資」である 教育への支出は「投資」になる。将来の日本国民の生産性を高めるための「人材投資」こそが、教育支出なのだ。投資である以上、財源として普通に国債を発行すればいいものを、結局は「増税」による教育支出。例の「子ども保険」と発想が何も変わらない。(3)そもそも、PB黒字化目標がナンセンス 財政健全化の定義は「政府の負債対GDP比率の引き下げ」であり、他にはない。政府の負債削減でもなければ、もちろんPB黒字化でもないのだ。それにもかかわらず、政府は消費税増税による増収分を、負債削減に回してきた。さらに、BP黒字化目標の破棄すらできず、達成期限の延期。PB目標が維持される以上、予算の拡充は不可能で、日本経済のデフレが長引くだけである。 しかも、PB黒字化目標先送りと「引き換え」に、消費税増税の決定。悪夢である。その上、PB黒字化目標達成時期の延期について、マスコミが、 「PBのさらなる悪化は不可避」(日経新聞の記事より引用) 「日本の財政への信認を毀損する恐れがある」(同) と、批判する。 ここまでくると、もはや悲劇ではなく、喜劇だ。 そもそも、政府の負債を減らす必要などない。日本政府の負債は、明治期と比較すると3740万倍以上に増えている。資本主義とは、誰かが負債を増やさなければ成長しない。デフレで民間が負債を増やさない以上、政府が国債を発行し、支出を拡大する以外にデフレ脱却の方法はないのである。 しかも、日本政府の負債は100%日本円建てだ。政府の子会社である日本銀行が国債を買い取ることで、政府の負債は実質的に消滅する。 それにもかかわらず、政府が存在しない財政問題に足をとられ、デフレを深刻化させる消費増税を強行。増税でデフレが深刻化したとしても、安倍政権はPB黒字化目標達成時期「延期」と引き換えに、増税を実現しようと図る。それを受け、マスコミが「PB黒字化目標達成時期の先送りは問題だ!」と、批判を展開する。 大本が狂っているため、ここまで議論がおかしくなってしまうわけである。 正直、今回の解散総選挙は、民進党の前原代表が「消費税増税+社会保障充実」が持論であるため、そこに乗っかろうとしたとしか思えない。民進党の政策に抱き着き、増税路線について「国民の信任を得る」ことが目的としか考えられないのだ。というよりも、十中八九、そうなのであろう。 結局、わが国は安倍政権にしても「財務省主権国家」から逃れられなかったという話だ。わが国はこのままデフレが続き、次第に小国化していくことになるだろう。最終的には、中国の属国だ。 '17年10月に行われる総選挙は、まさに「希望なき選択」の選挙となりそうだ。みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
-
社会 2017年10月07日 13時00分
核ミサイル頼み 飢える朝鮮人民軍兵士の不満爆発寸前
北朝鮮では金正日総書記の時代から、すべてにおいて軍事を優先する『先軍政治』をスローガンに掲げてきた。だが、金正恩委員長の時代に入ってからは、地上軍の弱体化が顕著だ。背景には兵卒たちの飢餓がある。任務より略奪や闇ビジネスが優先され、軍紀が乱れまくっているのだ。 弱体化を招いているのは軍だけではない。国内の不満分子を逮捕し、強制収容所送りにしてきた国家保衛省(秘密警察)もまた弱体化している。北朝鮮では、人民軍と秘密警察が体制維持の両輪だ。両輪が外れれば金正恩体制は転覆する。 人民軍の弱体化は、一昨年に当時の玄永哲人民武力部長(日本の防衛相に相当)が高射砲で“ミンチ処刑”されたことでも明らかだ。秘密警察トップだった金元弘も一時解任され、幹部らも高射砲で処刑された。 兄・正男の暗殺が稚拙だったのは、暗殺のプロ集団人民軍総参謀部偵察局の作戦行動ではなく、失地回復を狙った秘密警察だったからという説が根強い。 北朝鮮では10年以上前に配給制度自体が崩壊し、軍人や秘密警察の要員だからといって優先的に配給を受け取ることができなくなっている。 「平壌に住む上流階層以外の国民は、闇市(チャンマダン)に進出し、商売などで自活せざるを得なくなっています。一方、軍の将校は食糧の横領、秘密警察や警察(人民保安省)は国民や犯罪組織からワイロを受け取って生活するありさまです。こうして警察機関の監視が不十分になったことで、国内の治安は悪化しつつあります。北朝鮮には'90年代に両親を失って路上で生活する“コッチェビ”が登場しましたが、生きながらえた者の一部は不良グループを形成し、次第に武装化。日本でいうヤクザ集団化しています。カネのある彼らは将校や佐官をアゴで使っているのです」(北朝鮮ウオッチャー) 北朝鮮内部に不穏な空気が流れるさなか、またもや多数の中長距離弾道ミサイルや大陸間弾道ミサイルを工場から移動させ、発射準備を進めていることが明らかになった。米韓両軍は、10月10日の朝鮮労働党創建記念日の前後に、再びミサイルを発射するのではないかと警戒を強めている。 正恩委員長は核・ミサイル開発および作戦を担う戦略軍司令部やサイバー戦力強化に資源を集中しており、食糧不足もあって野戦地上軍に対しては冷たい。 「地上軍の軍紀の乱れを象徴するのが、飢えに苦しむ兵士たちが協同農場を襲撃し、農作物を略奪する事件が頻発していることです。農民からは『あんな盗賊みたいな奴らで米軍に勝てるはずがない』と罵られているほどです。飢えた兵士たちは国境を越えて中国にまで侵入し、たびたび略奪事件を起こしている。中国側では、地域住民が自警団を結成して対応するほどです」(同) 韓国国防省が発表した'14年国防統計年報によると、人民軍兵卒の月給は日本円にしてわずか9円。佐官級でも約78円程度だという。平均的な4人家族の1カ月の生活費は7000円ほどといわれており、これでは最初から「違法行為に手を染めて“食いぶち”を確保しろ」と言っているようなものだ。 「将校の多くは、兵士向けの配給を横流しすることで生活費を確保しているのです。だから兵卒は栄養失調になり、“口減らし”に自宅に帰される者が後を絶たない。帰ったところで食料にありつくことはろくにできず、コッチェビらのヤクザ集団と合流してしまうのです」(同) 人民軍は海産物も支配している。北朝鮮ではどんな小型の漁船でも「人民軍の所属」であり、漁港では、ピンハネする管理者が目を光らせている。北朝鮮の漁師たちは「大和堆」(日本の排他的経済水域)がスルメイカなどの好漁場であることを知っている。日本の水産庁の船が軽武装した北朝鮮漁船から数十分間にわたり追跡され、揚げ句の果てには銃口を向けられたこともある。 「こうした北朝鮮の無法行為に対し、日本政府は“抗議”するだけ。日本は自らの水産資源を奪われているだけでなく、回り回ってそれらが核・ミサイル資金になっているという現実に、もっと強固な対応をすべきです」(同) こんな状態だから、実際、北朝鮮は防空を担う戦闘機など燃料不足で飛べず、防空網も穴だらけだ。9月23日、米空軍の戦略爆撃機B1BとF15戦闘機が、これまでに例のない北朝鮮東方の国際空域最深部を飛行した。その際、北朝鮮軍の早期警戒レーダーが稼働しなかったことが米軍事関係筋によって明らかにされた。 「北朝鮮軍は地対空ミサイルSA5(射程200〜250キロ)を保有し、敵機を早期に発見する探知レーダー(同400キロ)とミサイルの照準を合わせる射撃統制レーダー(同200〜250キロ)で防空運用していますが、深刻な電力不足で稼働しなかったのです。そもそも現状の北朝鮮のレーダーは'80年代に旧ソ連から導入、改良して使用を続けているもので、米韓軍の空からの攻撃に対抗できるような統合された防空網ではありません」(軍事ライター) 朝鮮人民軍の総兵力120万人体制は、韓国軍と在韓米軍の合計の倍だ。ところが戦闘機には燃料が入っておらず、搭乗員のお腹も空っぽ。こんなハリボテ軍隊でも、核を保有しているというだけで、日米韓は手も足も出ないのである。
-
芸能 2017年10月07日 12時00分
『レコ大』新人賞 芸能界の“ドン”の一声でまた出来レースか
年末にTBSで放送される『輝く!日本レコード大賞』の新人賞に、無名の歌手、NOBU(29)が内定したとの情報が流れている。 毎年秋口になると、音楽業界は水面下で『NHK紅白歌合戦』やレコ大を巡り事前運動が活発化する。 「紅白に関しては、芸能界の“ドン”と呼ばれる大手芸能事務所のS社長が出場枠を持っていると言われ、レコ大についても新人賞と大賞は彼の意向で決まるとされている。レコ大の“賞レース”は、いつの間にか事務所のビジネスにされ、審査員や関係者は、もはやS社長の言いなりです」(レコ大関係者) 昨年10月には『週刊文春』が、'15年末のレコ大で大賞を受賞した『3代目J Soul Brothers』が所属するLDHとS社長の事務所との間で、1億円の買収取引が行われていたと報じた。 「大スキャンダルでしたが、スポーツ紙などはレコ大の審査員を出しているため黙殺。昨年末のレコ大でも、S社長のブレーンとされる男が押した西野カナが選ばれており、黒い体質は何ら変わっていなかった。ただし一方で、レコード会社を移籍して突如、露出が増えた演歌歌手の丘みどりなどは、S社長にイチ押しされたトバッチリを受けている。紅白初出場が確実視されていましたが、結局は疑惑の件もあり、露骨すぎることから、取りやめになっていますからね」(芸能関係者) そんな昨年に懲りたかと思われたが、今年も同じような事態になりそうだというから呆れる。 「NOBUという無名歌手をS社長が押していることから、今後、各媒体に頻繁に露出すると思います。NOBUは長らくインディーズで活動し、'12年にメジャーデビュー。しかし、売れずに一度はレコード会社から契約を切られたのですが、今年3月に『いま、太陽に向かって咲く花』で再デビューした。スポーツ紙記者はいま、読者無視の宣伝記事を書かされていて、新人でもないのに早くも“レコ大新人賞内定”と言われているんです」(芸能記者) またもや出来レースになりそうだ。
-
-
社会 2017年10月07日 10時00分
天下の猛妻 -秘録・総理夫人伝- 三木武夫・睦子夫人(上)
歴代首相夫人の中で最も猛妻中の猛妻、「最強の猛妻」と政界関係者の誰もが異論なしが、この三木武夫の妻・睦子である。政治も読める一方、賢夫人としてその度胸、豪放磊落ぶりも群を抜いている。 「もし、睦子夫人がオチンチンをつけて生まれていたら、間違いなく三木より早く総理のイスに就いていた」と、これは三木夫妻をよく知る人たちの圧倒的な見方でもあったのだ。 対して、一方の三木は、一貫して「政治改革」「党近代化」などの旗を掲げ続けてきた「議会の子」である。昭和62年(1987年)4月、じつに代議士生活50年を迎え、衆議院での表彰を受けている。これは明治、大正、昭和を通じ、政党政治家として名を残す「憲政の神様」尾崎行雄(咢堂)の63年の代議士歴に続く記録である。権勢をほしいままにした田中角栄元首相に「全権批判」の声を上げ続け、その田中が金脈・女性問題を引き金に退陣したあと、自民党内の混乱収拾のため、当時、副総裁だった椎名悦三郎による「裁定」で首相の座を手にしている。 しかし、明治大学を卒業したあとは生家が肥料商で裕福、一人息子ときたから就職せずで欧米遊学と“お坊っちゃま”生活ざんまいだった。実社会で汗を流すことなく、30歳になったとき、無所属、無名、地盤すら固まっていなかったが衆議院議員出馬、初当選を飾っている。無謀な挑戦だったが、時に朝日新聞社が純国産の社機として「神風」号をロンドンに飛ばして大きな話題となり、三木は「神風候補」とのキャッチフレーズを獲得、これが幸いしての徳島全県区3位で初当選だったのである。 一方、甘やかされて育ち、実社会でもまれた経験なしのこの政治一筋「議会の子」は、なるほど日常生活はまるで“ダメ男”だった。要するに、なんとも“手のかかる男”だったのである。 筆者が睦子夫人から、直接、聞いた話、あるいは三木の側近議員、政治部記者などの証言から、次のようなエピソードがゴロゴロ出てきたものである。 「三木の好物は殻付きの落花生とミカンだったが、落花生は殻といわず皮といわず落としまくる。ために、ズボンの膝あたりはいつもゴミだらけにしていた。ミカンは放っておけば、一度に10個、20個とたいらげてしまうのだが、皮は放ったらかし、加えて、口に残った袋を片っ端からペッ、ペッとやるから、テーブルの上はいつも戦場のごとし」 「チョッキのボタンは、段違いにかけることも少なくなかった。一人娘の紀世子が『パパが一番上のを間違えたからよ』と指摘すると、『一つしか間違わなかったのに、なぜ全部違ってしまったのか』と嘆いた」 「朝、睦子夫人が靴下を差し出す。すると三木は『なんだ。この靴下はおかしいんじゃないか』とクビをかしげた。カカトのほうを、上にはいてしまったのだった」 「三木の“電話魔”ぶりは有名だったが、番号を覚えていたのは自分の家くらいのものだった。ために、三木が電話をかけるときは必ず睦子夫人が大型ノートの電話番号控えを持って来、夫人自らダイヤルを回すのが“役目”だった。その間、三木は腕組みをしながら、当然といった顔をしている。色紙などの揮毫も同様で、墨は決して自分でするものではないと思い込んでいた」 ついには、どう接したら子供が喜ぶかが分からず、娘の紀世子が20歳になったとき、「相撲を取ろうか」とやって逃げられたこともあったのである。 かく、日常生活は不器用そのもの、“ダメ男”丸出しだっただけに、睦子がタイヘンだったことは言うまでもなかった。どんな女性だったのか。三木の私設秘書を長く務め、夫人の姿を知る元産経新聞政治部記者だった荻野明己が、実像をこう語ってくれたことがある。 「夫人は、じつはいろいろな持ち味を兼ね備えた女性です。お嬢さん気質もあって屈託なく、性格はおおらか。ためか、三木に対する非難、中傷を耳にしても、当座はあからさまに腹を立てることがあっても翌日はケロリとしている。また、ズケズケ物を言うから、人によっては誤解も買うが、じつは腹には遺恨めいた陰湿なものは何もない人でもある。本音と建て前の使い分けもしません。そうした一方で、“親分性”たっぷりの女丈夫でもある。 夫妻を見ていると、夫人は常に三木の仕事を第一に念頭に置いているのが分かる。しかし、三木に対して単なる夫唱婦随ということでなく、クールというのか、非常に冷静な愛情を注いでいるのもよく分かる。私が見る限り、夫人は三木に天下を取らせることに、限りない夢を持ってきた人に見える。夫人の存在なくして、三木の政治家としての大成はあり得なかったと見ています」 こうした睦子の“大物”ぶりは、実家が天皇家ともつながる名門中の名門だったことと無縁ではなかった。=敬称略=(この項つづく)小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材48年余のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『決定版 田中角栄名語録』(セブン&アイ出版)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
-
スポーツ 2017年10月07日 09時00分
巨人が清宮1位指名 同時に浮上した原辰徳監督再々登板
巨人はクライマックスシリーズ(CS)出場を逃し、2006年以来11年ぶりのBクラスが確定した。「4位以下でも続投」との内示を得ていた高橋由伸監督(42)ではあったが、CS進出を逃したことで、混乱は避けられない状況だ。 布石はあった。9月26日のヤクルト戦の試合前、普段は打撃ケージ裏で練習を見守る高橋監督が練習に姿を現さなかったことで、一時騒然となったのだ。これは、就任2年目にして初の事態である。 通常であれば、チームは10月に入るとすぐに戦力外通告を行わなければならない。そのため鹿取義隆GMらと来季チーム編成について話し合っていたというが、額面通りには受け取れない。ベテラン巨人担当記者は、このように分析する。 「これは2年連続で優勝を逃したシーズンにはお決まりのパターンで、後から振り返ると“あの日が解任を通告された日だった”という可能性が高い」 戦力外通告は選手たちだけでなく、首脳陣も同じだ。早めに通告しなければ、再就職先が見つかりづらい。もっとも、巨人が首尾よくCSに滑り込み、日本一を獲得すれば、高橋監督の首はつながったのだが…。 ところがここで、新たな問題が浮上した。10月26日のドラフト会議である。巨人はこれまで社会人No.1左腕の田嶋大樹(JR東日本)か、夏の甲子園で6本塁打を放った超高校級捕手の中村奨成(広陵)を1位候補としてきた。注目の清宮幸太郎(早実)は実力、人気とも申し分ないが、“ポスティングシステムを行使した上での移籍”がネックになっていたのだ。 清宮は9月22日の進路表明会見で「自分を厳しく成長させてくれる球団」を条件にプロ入りを表明した。早大進学を断念したのは、メジャーリーグに早期挑戦するためだ。そこで「12球団OK」の見返りに、ダルビッシュ有、田中将大同様に海外FA権獲得を待たず、5年前後でのポスティング移籍容認を要求しているという。プロ志望届け提出に伴い、今週中に巨人を含む獲得希望球団と面談を行い、その回答を確認した上でドラフトに臨むのだ。 巨人はこれまで、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆の「選手を売り飛ばすのは言語道断」の方針に沿い、ポスティング移籍は一切認めてこなかった。だが、岡崎郁スカウト部長は「こちらから何か言うことはないが、聞かれたことには答える形になる」とし、希望があれば清宮にポスティング移籍を約束する方針を示唆している。 「そこで大きな問題となるのが、今季沢村賞、MVPの最有力候補にも挙がるエース菅野智之(28)の存在だ。菅野もメジャー転身を希望しており、今季が入団5年目。海外FA権を得るのは4年後の2021年になる。32歳での渡米を覚悟していたが、清宮に“5年前後でのポスティング行使”を認めれば、菅野も黙ってない。だが、今の巨人から菅野が抜けたら、最下位争いに巻き込まれるのは必至。とはいえ『清宮はよくて菅野はダメ』とも言えず、巨人首脳は頭を痛めている。そこで思い当たるのは、ただ一人、菅野を説得できる“伯父さん”という展開だ」(巨人OBの野球評論家) 「3度目の原辰徳監督」が浮上したのはそのため。ドラフト会議で清宮の交渉権を引き当てることが条件だが、その日まで高橋監督の続投も含め、次期巨人監督はペンディング…。 巨人が清宮の交渉権を得て、早期ポスティング移籍を約束しなかった場合、清宮は早大に進学し、米大学への転校を模索するという。 一方、原氏のもとには、DeNAから次期監督要請があったという。南場智子オーナーはリーグ優勝7回、WBCでも世界一になった監督としての手腕を高く評価。そして何より、原氏は神奈川県出身。横浜スタジアムはまさしくホームグラウンドなのである。 「実は2年前に巨人監督を退任した際も、DeNAは監督に招聘している。しかし、読売本社の意向を忖度して思いとどまったのです。3年前に亡くなった原氏の父・貢氏が『巨人以外でも監督をして、指導者としての器を大きくしろ』と話していたこともあり、今回は機が熟していました。だが、急に断りを入れてきたそうです」(スポーツ紙デスク) 今季で2年契約が満了するアレックス・ラミレス監督の続投がようやく“当確”になったのはこのためだ。原氏が要請を蹴ったのは、3度目の巨人監督が視界に入ってきたからに他ならない。よしんば1年待っても、DeNA監督の椅子は保障されたも同然。焦る必要はサラサラないという判断か。 清宮入団に漕ぎ着け、かつ菅野を残留させるには、「原巨人」以外にはない。もっとも、清宮の1位指名を予定しているのは、オリックス・広島を除く10球団。確率はわずか10%。新旧監督の勝負運が試されている。
-
-
芸能 2017年10月07日 07時12分
竹内涼真との熱愛にコメントしなかった里々佳
発売中の「女性セブン」で俳優の竹内涼真との熱愛が報じられた、アイドルグループ「恥じらいレスキューJPN」の里々佳が5日夜、都内のライブハウスで行われたイベントにグループで出演し様子を、各スポーツ紙が報じている。 報道をまとめると、里々佳は会場入りの際、大きなマスク姿で顔を隠し、関係者らしき男性5人にガードされるという厳戒態勢。集まった報道陣から「竹内さんとお付き合いはされているんですか?」、「(週刊誌の取材に)『お友達』だと答えられたそうですが」などと質問が飛ぶと、「すみません、急いでいますので、失礼します」とだけ話し、足早に会場に入り。 ライブでも熱愛報道については一切触れず。終演後、メンバーで1人だけ物販に参加せず帰路に。関係者にガードされ、報道陣からの質問には答えず、何度か会釈して無言でタクシーに乗り込んだという。 6日の昼すぎ、報道後初めて自身のツイッターを更新。「昨日は渋谷でのライブありがとうございました!」とのみ書き込んだが、ファンからは「色々大変やけど、頑張れ」、「応援してます」などと温かいメッセージが寄せられた。 「竹内サイドは交際についてコメントしていないだけに、里々佳があれこれ答えるわけにはいかなかったのだろう。アイドルとしてまったく知名度がなかったが、今回の件で一躍名前が知られた。少なくとも、里々佳にとってはプラスになったのでは」(芸能記者) 報道を受け、過去の2人のSNSの投稿をチェックした双方のファンが、“検証結果”を互いにネット上で発表する事態に発展。 2人のSNSに対し、「土下座してファンに謝罪しろ」といった罵声を浴びせるファンもいるほどだ。 せっかくブレークした竹内だが熱愛報道が出てしまったからには“無傷”ではいられないようだ。
-
芸能 2017年10月07日 00時21分
川島海荷の不倫疑惑 事務所の力でもみ消しか
女優として活動するだけでなく、情報番組「ZIP!」(日本テレビ系)の司会を務めることで「朝の顔」としても知られている川島海荷(23)が、男性との手つなぎデートをしていることが発売中の「FLASH」(光文社)で報じられた。 報じられた内容は、暗闇の路地を手をつないで歩いている模様が撮影されていたのだが、それだけではない。相手の男性と食事を楽しんでいる様子も含まれており、テレビでは見ることが難しい川島の素の表情から、男性との関係が親密であることを感じさせる。しかし、この熱愛は、純愛ではなく不貞行為であるという。 川島のお相手の男性は、TBSに勤務する40代の男性とのことだが、この男性はすでに結婚しており、子供もいるという。妻子の存在を隠して女性を口説く男性は数多いが、騙されていたとしても不倫が事実であれば、ベッキーと同じように川島の今後の芸能活動に深く影響していくだろう。 朝の情報番組には、清潔感がある芸能人やキャスターであることが重要だが、不倫というイメージが強くなると「ZIP!」を降板する事態にまで発展する可能性もある。さらに、川島は清純派女優としてのイメージが強く、かつては「9nine」というグループに所属しアイドルとしても活動していた。よって、不倫が広まってしまうと清純派のイメージは一気に崩壊するだろう。 しかし、この手つなぎデートの真相が公にならず、風化していくとの見方も強い。なぜなら、川島が所属している事務所が「レプロエンタテインメント」だからだ。同事務所は、所属タレントのスキャンダルをテレビ番組などで報道しないように、強い圧力をかけることで有名な事務所。所属タレントであるマギーの不倫が発覚したときも、一切報道されずレギュラー番組は継続して出演中だ。 川島は、この報道に対して何らかのコメントを発表するのか、それとも事務所の力でもみ消すのか、どちらにしろファンにとっては悲しい報道となったようだ。
-
その他 2017年10月07日 00時17分
あるスーパーから食品が消えてしまう
人種差別の問題を完全に解決することは難しい。特にドイツはここ数年で多くの難民を受け入れ、これまで以上に多人種への理解を示さなければならなくなった。 そんな中、ドイツの大手スーパーマーケット『EDEKA(エデカ)』が行ったキャンペーンが話題だ。外観はどこにでもあるスーパーマーケット。しかし店内に足を一歩踏み入れると、商品が全くない。野菜の棚もお菓子の棚も全てが空っぽだ。これはどういうことなのか。その答えは店内にある覚書で見ることができた。 「外国人がいないということはこういうことです。ガラガラの棚は全くもって退屈でしょう」 実はこれ、人種差別への抗議を示すためのキャンペーンなのだ。これを行ったEDEKAによると、商品棚を使って“外国”を受け入れないとはどういうことか、人々に見て欲しかったという。 スペイン産のトマトやオランダ産のチーズなど、生活にとって欠かせないものでも外国産は一切排除。純国産のものだけを店内に並べたのだ。というよりほとんど棚に残っていないのだが、ここに訪れた多くの人は考えさせられたようだ。知らず知らずのうちに人種差別をしていないか改めて向き合う機会が生まれたという。 もちろんこの日は通常営業で、ワケを知らないお客さんはただただ不思議に感じながら店内を回っていたそう。1日の営業利益を捨ててでも社会性の強いメッセージを伝える辺りがドイツらしい。 ちなみに、ビール棚は健全で「ドイツ人が国産のビール好き」という結果を見せつけたと意外な声もあがった。いずれにせよ、話題になっているという点ではスーパーの狙い通りになったといえるだろう。
-
芸能 2017年10月06日 22時43分
「キスマイ超BUSAIKU!?」放送でファンから様々な悲鳴が続出!
人気アイドルグループ「Kis-My-Ft2」のレギュラー番組「キスマイ超BUSAIKU!?」(フジテレビ系)が、10月5日深夜に放送された。 同番組は、毎週月曜日の23:00から、全国ネットで放送されていた「キスマイBUSAIKU!?」がリニューアルされた番組だ。放送開始当初は、ジャニーズなのにブサイクだと一部で話題となっていたキスマイ初のレギュラー番組として放送され、キスマイファンだけでなく、ジャニーズに興味がない視聴者にも人気があった番組であったが、近年放送されていた内容は、ジャニーズと無関係のゲストを交えたランキング戦や、キスマイ同士がカッコよさを競う内容よりも、人気のデートスポットなどを紹介する機会も増えたことから「情報番組のようだ」と、一部ファンからも批判があった。 今回のリニューアルは、キスマイのメンバーがより過激なテーマに挑戦することがアナウンスされており、情報番組からの脱却を期待する声も多かった。そして10月5日、初回1時間スペシャルとしてゲストに大久保佳代子を迎え放送されたが、SNS上では視聴者の評判も良く、今後に期待ができる内容となった。 過激なテーマというだけあり、藤ヶ谷太輔が相手役の女性の太ももにキスをするなど、恥ずかしくて悲鳴を上げてしまうような内容となっており、日常、男性にときめく機会が少ない女性にも勧められる番組となっているだろう。 しかし、同番組に対して別の意味の悲鳴を上げているファンが多いのも事実である。 同番組は、元々全国ネットであったのに対し、リニューアル後は深夜枠へ移動となり、番組のリニューアルが発表された頃は、放送が決定していた一部地域のみにだけ告知がされていた。現在は放送ネットが公開されているが、東海地方や北海道など、遅れネットの放送局もあり、沖縄県と長崎県に関しては放送開始日が未だ未定のままである。キスマイはドームツアーも満員にできるほどの多くのファンがいるため、まだ放送開始されていないファンにとっては、まさに悲鳴を上げたくなる状況だろう。 SMAP解散騒動以降、不遇な状況が続いているキスマイだが、リニューアル後の同番組がヒットすれば状況も変わってくるかもしれない。今後の動向に期待したい。
-
-
芸能 2017年10月06日 22時28分
俳優との恋愛を告白した佐藤仁美の"天使"時代
NHKの連続テレビ小説に5作も出演し、もはや常連ともいえる女優の佐藤仁美(37)が、10月4日に放送された「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)に出演した。同番組で佐藤は、1996年に放送され大ヒットした「イグアナの娘」(テレビ朝日系)などに出演していた10代の頃、ある大物俳優と交際していた過去を告白。 佐藤といえば、現在はトークバラエティ番組にも出演し、美人なルックスでありながら「結婚できない女」としてのポジションを確立。しかし、大物俳優と交際していたとされる当時、佐藤は"天使"のような可愛さで注目を集めていた。 元々、佐藤は1995年に行われた「ホリプロスカウトキャラバン」に参加し、グランプリを受賞したこともある逸材。グラビアアイドルのような水着姿の撮影もしており、天真爛漫な表情で撮影に挑んでいる佐藤の姿は、若い時代を知らない男性も納得するほどだろう。 そして、佐藤は大ヒットする「イグアナの娘」出演することでさらにブレイク。"天使"のような美少女ということで大きな注目を集めた。そんな"天使"のような佐藤に注目したのは世間だけでなく俳優も同じだったというわけだ。 佐藤が交際していた俳優の名前は、公にはされなかったが番組に出演していたピースの又吉にだけこっそり教えられた。俳優の名前を聞いた又吉が「めちゃくちゃ有名」と言ったことからも現在も活躍している人気俳優であることが考えられる。 今後しばらくは、インターネット上でその大物俳優が誰かを特定する動きが見られるだろうが、佐藤の交際相手が判明する日はくるのだろうか。
-
芸能
ジョージ・クルーニーがパパラッチにとうとうキレた
2009年09月11日 15時00分
-
その他
幻覚ナビ
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
紫苑S(3歳オープン、牝馬、中山芝2000メートル、12日) アベコーの気になる推奨馬は!?
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
紫苑S(3歳オープン、牝馬、中山芝2000メートル、12日) 藤川京子 エオリアンハープの差し切りよ!
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
紫苑S(3歳オープン、牝馬、中山芝2000メートル、12日) 本紙・橋本は好仕上がりのデリキットピースを指名
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
朝日CC(GIII、阪神芝2000メートル、12日) 本紙・谷口はGI馬キャプテントゥーレを信頼
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
姫川特別(1000万下、新潟芝2400メートル、12日) 本紙・橋本はミスズオペラを狙い撃ち
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
HP版!!狙え「アベコーのハッピー馬券」
2009年09月11日 15時00分
-
レジャー
HP版!!狙え「藤川京子のフォーキャスト馬券」
2009年09月11日 15時00分
-
社会
田中美絵子氏 今度は出会い系サクラ過去発覚
2009年09月10日 15時00分
-
スポーツ
“朝青病”伝染 白鵬よ、お前もか
2009年09月10日 15時00分
-
芸能
山Pをトリコにした鈴木亜美
2009年09月10日 15時00分
-
芸能
噂の深層 押尾被告 米国で復帰の勝算
2009年09月10日 15時00分
-
芸能
「R JEWEL GIRLS」第8回 こはる
2009年09月10日 15時00分
-
芸能
ほしのあき「結婚ないです」
2009年09月10日 15時00分
-
芸能
鳥居みゆき 浮気は放置
2009年09月10日 15時00分
-
芸能
「9」の日に坂本九さんを偲ぶ会
2009年09月10日 15時00分
-
スポーツ
体に覚えこませろアプローチ ピッチエンドラン編
2009年09月10日 15時00分
-
その他
幻覚ナビ
2009年09月10日 15時00分
特集
-

あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
-

TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
-
-

元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
-

岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-

misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分
