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またも弾道ミサイル! 金正恩の“挑発”とトランプの“暴発”『北vs米』開戦X秒前

 最近、政府がテレビで「ミサイル発射時の、身を守る方法」を流しているのがやたらと気になる。そのキナ臭さが現実に起きようとしている。北朝鮮が7月4日に発射した弾道ミサイルについて、菅官房長官は5日の会見で、ICBM(大陸間弾道ミサイル)である可能性が高いとの見方を示した。

 韓国国民から弾劾され塀の中に堕ちた朴槿恵前大統領は、2015年12月の南北当局者会談決裂の際、北朝鮮・金正恩党委員長の交代を目指す決裁書にサインしたという。同政策は情報機関の国家情報院が主導し、正恩委員長の引退や亡命、斬首作戦まで含まれていた。
 「しかし、露骨に北朝鮮寄りの政策を打ち出して発足した文在寅政権には、当然ながら引き継がれませんでした。軍事手段を含む北朝鮮への圧力強化で緊密に連携する日米と異なり、米韓間では“戦略”にズレが生じているのです」(朝鮮半島ウオッチャー)

 それが如実に表れたのが、6月30日に行われた米韓首脳会談だ。
 「トランプ大統領は『北が核実験とミサイル発射を停止し、それが検証された後ならば北との対話に応じる用意がある』という“最初から対話の余地なし”の立場ですが、韓国側は『核実験、ミサイル発射など挑発的行為を“中断しさえすれば”対話する』と表明し、それ以上の要求を控えている。となれば、北側得意の瀬戸際外交が復活し、韓国からのおいしい土産物を手に入れた後、核・ミサイル開発を再開するか、密かに開発を継続する危険性が排除できないわけです。トランプ大統領が文大統領に差し出した握手はたったの4秒間。安倍晋三首相との29秒間とは比較になりません」(同)

 煮え切らない韓国に対して怒りを隠せないトランプ大統領。一方、韓国にも腹に忍ばせている不満がある。
 「トランプ大統領は『習近平国家主席によると韓国は歴史的に中国の一部だった』と語っています。日本の専門家はこの発言を『米国は韓国を見捨てる伏線を張り始めたな』と捉えました」(国際ジャーナリスト)

 韓国は今、「THAAD(高高度ミサイル防衛システム)を見せろ」という中国の要求に対し、米中の板挟みとなって厳しい状況に置かれている。
 「6月24日には、政府の認可したデモとしては史上初の米国大使館を取り囲むデモが行われました。主催者発表によると、3000人が『THAAD反対』を訴えて米大使館の周囲を巡るコースを行進し、『人間の鎖』で包囲したと誇示したのです」(同)

 THAADを配備して韓国を守ろうとする米国の大使館にはデモをし、韓国に嫌がらせをする中国の大使館にはデモをしない韓国人。
 彼らに処方する薬はない。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて、日本・アメリカ・韓国の3か国は国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要請した。
 開戦X秒前! 北朝鮮と米国のボタン戦争に指がかかった今、日本に恐怖の大王が降ってくるのは絵空事ではない。

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