20日の札幌大会でプロレスリング・ノア杉浦を破って初防衛を果たすも、試合後TAJIRIに毒霧で奇襲されてしまった棚橋。毒霧を食らって傷ついた左目に眼帯し「TAJIRI選手は世界で活躍した選手なんで尊敬の念はあったが裏切られた。あのタイミングで乱入は許せない」と怒りを収められずにいた。
TAJIRIを憎むのも当然。毒霧が目に付着してしまったため、試合後は同社・菅林直樹社長から「ホテル待機」を命じられたが、3度の飯より夜遊びと女遊びが大好きな棚橋は「眼帯して夜のすすきのに繰り出した。でも、ぜんぜん女の子にモテなくて楽しめなかった…」と、TAJIRIのせいで札幌の夜を満喫できなかったことを根に持っている。
これらの恨みはきっちり晴らす。あくまで菅林社長はTAJIRIについて無法行為を起こしたことから「彼(TAJIRI)をG1に出すわけにいかない」としているが、それでも棚橋は「G1は他団体の出場枠があと1枠残ってるんで、チャンピオン権限としてそこにTAJIRI出て来いよ」とかたくな。強権発動してまでTAJIRIを報復の舞台に引きずり出す考えでいる。
9・27神戸ワールド記念ホール大会でV2戦が行われることも決まっただけに、TAJIRIとの遺恨はこの夏で清算しておきたいところ。「G1でちゃんと借りを返す。俺が懲らしめる」。
思えば「実はオレ最近つけまわされてるんです」と不吉な予兆を感じ取っていたが、結果的にそれがTAJIRIという“生霊”だったというのか。この夏IWGP王者は“生霊退治”に全身全霊をかける。