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スポーツ 2017年09月09日 17時30分
トラ史上2人目の2000本安打鳥谷が記録達成でも笑わなかったワケは…
阪神・鳥谷敬内野手(36)がプロ野球史上50人目となる『通算2000本安打』を放った。2回裏一死一塁、カウント2ボールから適時打となる一撃だった。記録達成後、二塁ベース上から鳥谷はスタンドをぐるりと見渡し、笑顔を見せたが、“お愛想”程度だった。「記録達成が間近となった8月半ばから、その話題を振っても全然ノッてきませんでした。自分のことよりもチーム優先の人なのは分かっていましたが」(在阪記者) チーム関係者によれば、広島戦(9月7日)の最終打席で「1999本」となり、いっそう無口になったという。対照的に、球団は記念グッズの販売も早くから企画していた。生え抜き選手で2000本に到達したのは2人目、伝統球団としてはちょっと意外だが、「チーム功労者に相応しい祝福を」と思ったのだろう。しかし、こんな声も聞かれた。「鳥谷に限らず、プロ野球選手は常にケガとの戦いです。故障を抱えながら出場する選手がいるとき、その度合いについては、首脳陣か球団スタッフが匿名でコッソリ教えてくれます」(前出・同) それは、プロ野球報道の慣例でもある。しかし、鳥谷の場合、ケガの状況がマスコミに漏れるのを物凄く嫌うのだ。当たり前の話だが、故障を抱えていれば、ベストパフォーマンスはできていない。成績も落ちる。鳥谷は「ケガを言い訳にしている」と見られるのがイヤなのだ。「球団スタッフも鳥谷に関する質問が出ると警戒して、過剰な避け方をするときもあります」(ベテラン記者) 鳥谷は「7番・遊撃」でプロ野球人生をスタートさせた。ルーキーイヤーだった04年のことである。正遊撃手となったのは、05年。チームも優勝しているが、以後、チームはそこから遠ざかっている。プロ14年目で優勝経験1回はたしかに少ない。「優勝した05年は、チームを牽引していた選手は、現在の指揮官、金本(知憲)監督です。当時、チーム全員が『将来は鳥谷がその立場を引き継ぐ』と見ていましたし、本人もその自覚を持ってやってきました。その期待に応えたのは立派だが、鳥谷は優勝に届かないことを『自分の力不足』と捉え、その考えが個人記録よりもチームの優勝となっていきました」 関西方面で活動するプロ野球解説者がそう言う。 また、ドラフトの星だった03年に逆上るが、当時の早稲田大学指導者たちは「プロで必ず成功する」と言い切っていた。他に指名された同期生は青木宣親(ヤクルト)、比嘉寿光(広島)、由田慎太郎(オリックス)。鳥谷だけ成功すると言い切った理由だが、当時の指導者はこんな思い出話をしてくれた。「入学して少し経ったころ、新入生だけ連れて焼き肉屋に行ったんです。みんな肉を頬張っていたのに、鳥谷は野菜ばかり食べていた。『肉は好きだが、栄養のバランスが』と言ったんです。10代でちゃんと自己管理ができていた。彼が大学で大成すると思ったのもそのときでした」“クールガイ”の素養も当時から持っていたわけだが、自身がチームの牽引役を引き継いで以降、優勝から遠ざかった現状がストイックさに拍車をかけたようだ。喜怒哀楽をほとんど表に出さないスタイルが批判の的になったときもあったが、信念は曲げなかった。「打撃成績が大きく落ち込んだ昨季、鳥谷は引退も考えていたようですね」(前出・プロ野球解説者) 同解説者が雰囲気として察したものだが、その読みはマンザラでもなさそう。今でこそだが、昨年の球団納会の席で、鳥谷は慣れ親しんだショートのポジションで勝負をしたいと金本監督に申し出た。その決意もそうだが、「試合に出られるところ(ポジション)を獲りに行くだけ」とし、オープン戦途中での三塁転向も受け入れた。『連続試合出場』の記録(1767試合)が史上単独2位となった4月19日は、自らの失策で試合を落としてしまった。各メディアは「記録達成のことだけでも」とコメントを求めたが、“拒絶”している。 試合後、金本監督は「2500本を必ず打て」と祝福の言葉を送った旨を明かした。それを間接的に聞かされた鳥谷は「これ以上、数字を追うと辞めたくなりそう」と苦笑いしていたが、表情はやはり硬かった。口元をちょっと緩めただけだ。優勝への思い。そのストイックな背中を見て、若手が奮起してくれればいいのだが…。
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社会 2017年09月09日 14時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 日航123便墜落の真相
私がメディアでニュースの仕事にかかわるようになって、20年が経つ。そのなかで、いまだに腑に落ちないのが、32年前に起きた日本航空123便が御巣鷹の尾根に墜落した事件だ。 乗員乗客520名が死亡した大惨事について、公式には、機体後部の圧力隔壁がボーイング社の修理ミスで破損し、その圧力で尾翼の一部が吹き飛んで、機体のコントロールが失われた「事故」として処理されている。 しかし、圧力隔壁が破損すれば、急減圧で機内に濃い霧が発生するはずなのに、それが見られなかったことなど、この墜落には、当時からさまざまな疑問が呈されてきた。 それらのなかで最大の疑問が、墜落現場の発見が大幅に遅れたことだ。 墜落時間は、8月12日の18時56分だが、地元の消防団員が生存者の落合由美さんを発見したのは、翌日午前10時54分だった。すぐに救出に向かっていれば、多くの人命が救えたにもかかわらず、現場の特定が遅れたのだ。 だが、内陸部に墜落したのだから、レーダーで捉えられていたはずだし、近隣住民の目撃証言や通報もあった。ところが、なぜか墜落現場の情報が錯綜し、特定されなかった。もっと不思議なことは、米軍が墜落直後に横田基地から輸送機を現場に飛ばし、上空から炎上する機体を確認し、その後、救援ヘリも飛ばしていながら、何もせずに引き返しているのだ。 つまり米軍は、最初から墜落現場を特定していたが、なぜか日本政府には伝わらなかったことになっている。 実は、7月に青山透子氏が『日本航空123便墜落の新事実』(河出書房新社)という本を出版した。青山氏は当時、日本航空で働いていた客室乗務員で、真相を探ろうと、あらゆる文献を収集整理し、目撃者証言を集め、いわば人生をかけて調査に取り組んできた。そして、書籍のなかで重大な事実を指摘したのだ。 まず、墜落直前の123便を2機の自衛隊のファントム機が追尾していたという複数の目撃証言だ。つまり、日本政府は最初から墜落現場を知っていたことになる。 それでは、翌朝まで自衛隊は何をしていたのか。証言によると、現場にはガソリンとタールを混ぜたような強い異臭がしていたという。 また、現場の遺体は、あり得ないほど炭化していた。つまり、墜落から翌朝までの間に、何者かが証拠隠滅のために、強力な燃料で現場を焼き尽くしたのではないかというのだ。 消すべき証拠とは何か。青山氏の著書によると、123便から窓の外を撮った写真を解析すると、オレンジ色の物体が飛行機に向かって飛んできているという。それは地上からも目撃されている。 著者の推測はこうだ。オレンジ色で塗られた物体は、訓練用ミサイルなどの飛行体で、それが尾翼を破壊したため123便は制御不能に陥った。 事件当時、国会では、防衛費をGNP比1%以内に抑える問題が議論の中心になっていた。そうしたなかで、自衛隊の不祥事は許されない環境だった。 しかし、事件から30年以上経過したのだから、政府は国民に真相を明かすべきだ。それは、加計学園より重要な問題だ。
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芸能 2017年09月09日 12時00分
「過保護のカホコ」ドラマ好調を支える“視聴率王子”の存在
今やタナボタ女優と言われているのが、日本テレビ系ドラマ『過保護のカホコ』でヒロインを演じる高畑充希(25)だ。当初は、大コケ必至と言われながら、いざ始まってみれば平均視聴率10%台をキープする大ヒット。 「7月12日放送の初回が11.6%でスタートし、第2話で10.8%。第3話で12.0%。第4話は11.1%になったものの、第5話で過去最高の12.1%を記録したんです。その後も10%台を維持しており、夏ドラマのベスト3に入るヒット作となるのは確実です」(テレビ誌記者) 日テレはこの成功を喜び、早くも続編や映画版などの企画を打診しているという。ドラマがヒットする裏で密かな注目を集めているのが、高畑の相手役として登場する竹内涼真(24)だ。実は日テレ関係者が絶対に口にできないある事実があるという。 「ドラマの視聴者の8割以上が女性で、皆が皆、竹内目当てで視聴していることが判明したんです。物語は二の次。ましてや、たいして美人でもない高畑は話にも出てこない。結論を言えば、竹内を主演にしていれば視聴率20%超えを実現していたかもしれないという話です」(芸能プロ関係者) そもそも竹内の人気に火が付いたきっかけは、朝の連続ドラマ小説『ひよっこ』。 「正直、視聴率が伸び悩んでいたんです。でも農家の娘のヒロイン・みね子(有村架純)の目の前に、大企業の御曹司・島谷(竹内)という“白馬の王子様”が現れて初恋が始まったとたん、視聴率は急上昇。20%台を連発するようになった。まさに、“視聴率王子”ですよ」(テレビ事情通) 今が旬の竹内クン。気になるギャラだが…。 「NHKは1本20万円〜。日テレは50万円〜。お安くコスパに優れたキャスティングのお手本のような存在ですよ」(テレビ関係者) 当然だが、テレビ界は竹内の主演作をオファー、争奪戦を展開中だ。
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芸能 2017年09月08日 21時30分
逮捕情報が流れ始めた松居一代
夫で俳優の船越英一郎との離婚バトルで渦中の妻でタレントの松居一代だが、警察が松居の逮捕、事件化の可能性を探って捜査を続け、逮捕が秒読み段階に入っていることを、発売中の「女性セブン」(小学館)が報じている。 松居といえば現在は船越と離婚調停中で4日に東京家裁で行われた第1回調停に出廷。ほかにも、船越と船越の所属事務所から名誉毀損などで提訴されているが、いずれも民事での範疇のものだった。 しかし、同誌によると、離婚騒動の当初、船越サイドの弁護士は名誉棄損などについて警察に相談していたが、警察が注視したのは、松居が動画投稿サイト・YouTubeで公開した船越のパスポートと「恐怖のノート」。 松居は何かしらの方法で船越が別居していたマンションの部屋の合鍵を入手し室内へ。その際、室内に置いてあったノートや船越さんのパスポートを松居が持ち去った疑いが強いそうで、警察は住居侵入罪での立件を目指しているというのだ。 8月以降、捜査が本格的に進展。船越も事情聴取を受け、警察から、松居を逮捕するという話を聞いて青ざめていたというのだが…。 「船越は先ごろ、NHKの司会をつとめる帯番組『ごごナマ』が甲子園中継でしばらく放送がなかったので休暇をとって海外に行こうとしたが、パスポートが松居の手元にあって渡航できず困り果てていたという。以前から同誌は船越サイドの情報に詳しく、松居が“敵意”をむきだしにしたこともあったほど。松居が逮捕される可能性はゼロではないだろう」(芸能記者) 4日に出廷した際、松居は家裁まで公共の交通機関で往復。その道中や家裁前で報道陣から調停のことなどを聞かれても口を閉ざしていた。 8日の昼すぎの時点で、ブログでは同誌の件についてまったく触れていないが、今後の展開が非常に注目される。
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レジャー 2017年09月08日 21時00分
紫苑S(GIII、中山芝2000メートル、9日) 藤川京子のクロスカウンター予想!
若い牝馬の戦いで、実戦データの少ない馬も多いですが僅かなヒントを拾って予想します。まず、持ち時計ではディアドラが良さそうです。前走も札幌2000mで勝っていますが優駿牝馬でも4着の実績で、持ち時計と実積ではこの馬が良さそうです。少し直線が短い中山なので前残り出来そうなのがポールヴァンドル、前走も勝っていますが中山でも前で競馬して勝っている実積があります。それとミッシングリンクも前で競馬します。しかし、ミッシングリンク同様に、ポールヴァンドル斤量も前走から2kg上がるので少し辛くなるかもしれません。そして、ポールヴァンドルのライバルがカリビアンゴールド。3走までは、同じ54kgで、ポールヴァンドルに先着しています。逆に末脚勝負だとナムラムラサキも良いかもしれません。恐いのは、まだ2戦ですが中山で2連勝のルヴォワール。持ち時計はありませんが前走も持ったままで勝っているのでまだ、本気を出していない可能性が高いです。中山巧者だと他にもライジングリーズンもいます。桜花賞とラジオNIKKEI賞では結果は残せませんでしたが中山1600mでの成績は良いです。ただ、距離が少し合ってないかもしれません。また、不気味なのがサロニカ。前走は桜花賞を回避しましたが3戦して全部馬券に絡んでいます。しかし、今回は大外に入ってしまったので苦しい所。逆に前走はマナローラは重馬場での実積しかありませんが優秀牝馬では大外18番から最後方のからの厳しいレースで8着で健闘しました。前走内で、よく頑張っていたのがカリビアンゴールド。スイートピーも2着と健闘しました。優駿牝馬では大外から内に入って長い距離を頑張りました。2000mなら持つかもしれません。買いたくなる馬が多過ぎますが逆に絞って勝負16◎ディアドラ15◯ルヴォワール11▲カリビアンゴールド
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芸能 2017年09月08日 20時30分
そろそろ最終処分が下されそうな小出恵介
17歳の少女と飲酒・淫行騒動を起こしたとして、6月上旬から無期限の芸能活動停止となっている俳優の小出恵介だが、処分を受けて放送中止になったNHKの主演ドラマ神様からひと言」について、NHKの上田良一会長が7日の定例会見で、小出の所属事務所と損害賠償請求を含む協議を行っていることを明らかにしたことを、各スポーツ紙が報じている。 小出の不祥事は「フライデー」(講談社)で発覚。それを受け事務所は処分を下したが、そのあおりを受け、同10日から放送予定だった同ドラマの全6話が放送中止となっていた。 「不祥事を起こしたのは同ドラマのロケで大阪に滞在中だった5月のGW明け。6月初めには試写会まで行い、小出は何事もなかったかのように出席。見どころを語っていた。にもかかわらず突然の不祥事発覚。NHKにとっては“寝耳に水”で早急に対応。放送中止を決めた」(放送担当記者) 各紙によると、上田会長は「以前も話しましたが、番組が受信料で作られているという点は大変、重いこと」と前置き。そのうえで、「所属事務所ときちんと協議していくことに変わりはありません」と明言したというのだ。 「かかった制作費に加え、賠償金も支払うことになりそうで億単位になりそう。NHKと交渉をまとめた後、小出に対する最終的な処分が決まることになりそう。さすがに年内にはまとまるだろう」(テレビ局関係者) 各紙によると、上田会長は連続テレビ小説「ひよっこ」の主題歌「若い広場」を歌う、小出と同じ事務所の桑田佳祐の紅白歌合戦出場へラブコールを送ったというが、現在の所属事務所とNHKの関係からして、桑田が出場を断るのは難しそうだ。
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芸能 2017年09月08日 18時00分
加藤綾子&久慈暁子 大谷と筒香争奪戦クライマックス
“カトパン”ことフリーアナの加藤綾子(32)がフジテレビの新人アナ、久慈暁子アナ(23)に敵対心むき出しだ。どちらが日本ハムの大谷翔平(23)を落とすか、水面下で激しい争奪戦が繰り広げられている。 「カトパンの大谷好きは有名。昨年7月、MC番組『スポーツ LIFE HERO'S』の企画で大谷への単独インタビューが実現したのですが、内容に問題アリとして、その後の取材はNGとなった。しかし、すでに1年以上経過。球団も軟化し、取材解禁になったのです。カトパンは飛び跳ねて喜んだそうですよ」(スポーツ紙記者) NGとなったインタビューは、とにかく見ている方も恥ずかしくなる内容だ。 「高校時代の映像を見て『かわいい〜』を連発。目を潤ませながら、野球の話からどんどん外れて、恋愛話に持ち込む始末。球団だって怒るはずですよ」(テレビ雑誌編集者) すっかり大谷をロックオンしたはずのカトパン。しかし、そこに現れたのが4月入社の久慈アナだ。彼女は現在、冠番組『クジパン』に出演中。その初回のゲストがカトパンだった。 「カトパンはパンシリーズの先輩として出演。『クジパンらしさを出して楽しんでほしい』と後継者に対してエールを送りましたが、全然、目が笑っていなかったのです。敵対心まる出しでした。カトパンは世話になっているフジからの依頼だったため出演を快諾しましたが、本心は出たくなかったと思います」(同) 実は、2人には会う前から不穏な空気があった。久慈アナは大谷と同じ岩手県奥州市の出身。青山学院大時代には、奥州市長、大谷の3人で対談もしている。 「久慈アナは、『non-no』などの専属モデルとして活躍。郷土の誇りとして大谷とともに『広報おうしゅう 27年1月号』に出演した経緯もある。また、久慈アナは大谷と同学年で共通の知人もいる。“市長公認カップル”との評判も立てられ、加藤としては絶対に許せない相手なのです」(前出・スポーツ紙記者) さらに久慈アナは、カトパンが聞いたら卒倒しそうなことも語っている。 「ファッションなどの流行ものを担当したいといっていますが、実はスポーツ担当が希望。しかも、加藤が大谷の次に好きな横浜の筒香嘉智(25)の大ファン。最終的にはスポーツ担当は久慈アナになり、フリーの加藤は外される可能性が大」(フジ関係者) 2人の“パンパン”の争奪戦の行方は?
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社会 2017年09月08日 17時00分
金正恩本当の狙い! 北朝鮮が世界を破滅に導く「水爆」カード
北朝鮮が水爆実験を行った9月3日、同国の命綱を握る中国は10月のビッグイベント・共産党大会に向けた重要な外交行事『新興5カ国(BRICS)』の第9回首脳会議を福建省厦門市で開催していた。習近平国家主席は、昨年9月と今年5月にもホストを務めた国際会議当日に相次いでミサイルをブッ放されており、またしても顔に泥をぶつけられた格好だ。 「北朝鮮の核・ミサイル開発をやめさせ、朝鮮半島の非核化を実現する確実なシナリオが二つあります。現在、原油は中国が年間50万トン余を輸出しているといわれ、ロシアも輸出を増やしています。非軍事的対応としては、この貿易を完全にストップすること。それを中国が実施しなければ、中国も北の共犯であることを国際社会の舞台で糾弾するのです。一方、軍事的対応としては、日本は米国と連携して、北への先制攻撃支援も視野に入れていることを内外に明らかにすべきです」(軍事アナリスト) 何しろ核実験報道を前に金正恩委員長は、「水爆弾頭化」(小型化)を誇示し、「電磁パルス」(EMP)攻撃に初めて言及して「核武力は完成した」とまで豪語しているのである。 「もしEMPが攻撃対象国の地上30〜400キロの高高度(高層大気圏内)で爆発すると、放出されたガンマ線が大気中の分子と衝突して強力な電磁波である電磁パルスを発生させ、交通制御や電子決済などあらゆるインフラを破壊し、世界は大混乱に陥ります」(同) 今振り返ると、8月29日に発射された『火星12』は「グアムをけん制する前奏曲となる」多弾頭実験だった可能性が高い。 「本来『火星12』の射程は4000〜5000キロ程度あり、平壌国際空港からグアムまでの距離は約3400キロですから、なぜ飛距離を2700キロに短縮し、3つに分離して太平洋に落下させたのか。当初は失敗とされましたが、この海域には障害物がないことと、単一ミサイルに複数の弾頭を搭載するMIRV=マーヴ(一つの弾道ミサイルに複数の弾頭を装備し、それぞれが違う目標に攻撃ができる弾頭搭載方式)を試した弾頭分離実験だった可能性が高い。自衛隊は同時大量発射やMIRV、ましてやEMPに、なす術がありません」(ミサイルに詳しい大学教授) 今回の『火星12』の軌道をそのまま5000キロまで伸ばすと平壌国際空港からはミッドウェー島北方500キロ付近の海域となり、7000キロまで伸ばすとハワイ諸島北方1000キロメートル付近の海域となる。 つまり、これは北朝鮮の対米本土攻撃のエスカレーション戦略の一環と捉えることができ、今後も北朝鮮がこの軌道を使用する可能性は十分にある。 太平洋上に落下する軌道で今後も『火星12』や『火星14』が発射された場合、日本への被害はゼロか、あるいはごく軽微だ。日本はMIRVを使うには近過ぎるから、日本にとっての現実的な脅威は、より射程の短い短距離ミサイルの『ノドン』ということになる。 「現状のミサイル防衛(MD)体制は、迎撃ミサイル『SM3』を搭載したイージス艦4隻と全国の17高射隊に配備された地対空誘導弾『PAC3』による二段構えですが、北朝鮮が同時に大量のミサイルを発射したら、すべてを迎撃することは困難です。北朝鮮は『火星12』の発射に当たって『恥ずべき韓国併合条約から107年にあたる29日に日本人を驚愕させる大胆な作戦を立てた』とも述べ、日本にも警告を発している。さらに『今後、太平洋を目標とする弾道ミサイル発射訓練を多く実施して、戦略兵器の戦力化を積極的に進めなければならない』と語ったことから、米朝のチキンレースを一度クールダウンさせる落としどころとして“日本攻撃”という切り札を使うことは十分にありえます」(前出・軍事アナリスト) 日本のMD体制には、技術以上に厄介な問題が横たわっている。 ノドンが日本に飛来した場合、論理的には自衛権を発動することは可能だ。しかし、これまで領海に進入してきた船舶や防空識別圏に進入してきた戦闘機などには対処してきたが、弾道ミサイルに関してはまだ規定がない。 「そもそも自衛隊は米第7艦隊の護衛訓練しかしていないのが実情です。加えて日本が防衛上必要とする兵器を、米国は持たせてくれません。領空侵犯機に対して『F15』がスクランブルを掛けますが、空対空ミサイルは積んでいないので、敵機が本気で攻撃の意思ありと判明すれば体当たりしかない。まあその前に撃墜されますがね。これが、『平和憲法』の元、一国平和主義に呪縛されてきた結果なのです」(国際ジャーナリスト) Jアラートが早朝に鳴り響いた8月29日、衆議院第一議員会館、第二議員会館内で『安倍やめろ! 8・29緊急市民集会』が開かれた。スピーチでは、ミサイルを撃ってくる北朝鮮批判はおざなりにし、大半をミサイルを撃たせるようなことをしている安倍政権に批判が集中した。 「トランプ大統領もグアム方面に4発撃つと脅されたときは、『これまで見たことのない火力』と逆襲したが、日本を飛び越えた『火星12』には『様子を見よう』などと言い出しています。北朝鮮は、日本国内の安倍批判を見て取り『日本を撃つのはセーフ』と受け取ったに違いありません」(同) ところで英国政府は8月31日、北朝鮮が29日に弾道ミサイルを発射したことに抗議するため駐北朝鮮大使を召還したと発表した。ちょうど訪日中だったメイ首相はこの日、安倍晋三首相と会談を行い、北朝鮮問題で連携することで一致している。 「英国は北朝鮮の鉱物資源、特にマグネサイトに食指を伸ばすオリンド社やアミネックス精油会社が朝鮮との油田開発を共同で行っているし、ロンドンの金融監督庁監督下にあるアングロ・ジノ・キャピタル投資会社などが『朝鮮開発投資ファンド』を設立し、資金募集に乗り出すなど北朝鮮の内情には詳しい。英秘密情報部の持つ北朝鮮情報は貴重です。先の米韓合同軍事演習で、米国に対して正恩委員長が恐れるB1爆撃機の派遣を断るような韓国はアテにせず、対北朝鮮で『新日英同盟』を結んだということでしょう」(同) 対イラン防衛から世界で最も進んだミサイル防衛システムを構築しているイスラエルは、Jアラートのようなサイレンが鳴ると、市民は直ちに物陰に身を隠して頭を抱えて地面に伏せるという。 「イスラエルでは警報が鳴ってからロケット弾などが飛んでくるまで、たった数十秒の場合もあります。Jアラートのことを聞いたイスラエル人の反応は『日本は3分も避難時間があるの?』でした。ミサイル着弾の際には、爆風で瓦礫などがすさまじい勢いで飛散します。戸外にいる場合、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守るというのは、割と現実的な身の守り方なのです」(中東情勢に詳しい大学教授) 北朝鮮は9月9日の建国記念日から10月10日の朝鮮労働党創建記念日の間に、再び中距離弾道ミサイル『火星12』の発射、大陸間弾道ミサイル(ICBM)『火星14』や潜水艦発射ミサイル(SLBM)の試射、さらには7回目の核実験にさえ踏み切るとみられている。“レッドライン”は、もはや完全に超えたと言っていい。 金正恩委員長は、中国が秋の党大会を終えた後、トランプ大統領からの大きなプレゼントを受け取ることになるかもしれない。
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社会 2017年09月08日 15時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 東芝半導体売却で誰が儲けた
経営再建中の東芝が、8月24日に取締役会を開き、半導体子会社の東芝メモリを米国半導体大手のウエスタンデジタル(WD)を含む「新日米連合」に売却することで大筋合意したが、31日に開催された定例取締役会では、一転、結論が先送りとなった。 当初は産業革新機構、日本政策投資銀行、米ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が、それぞれ3000億円、東芝も1000億円、さらにゆうちょ銀行など日本企業が500億円を出資。ほかにも三井住友銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行が融資として7000億円程度を負担。一方、WD社は、普通株に転換可能な社債を引き受ける形で1500億円を拠出する方向で、売却額計1兆9000億円でまとまりそうだった。 それが結局、土壇場になってWDの強硬姿勢などにより膠着。改めて交渉のやり直しとなったわけだが、いずれにせよ、場合によっては3兆円以上の価値があると言われた東芝のメモリは、安値の叩き売りという結果をもたらすだろう。その原因は、売り急いだからだ。 東芝は、6月21日に東芝メモリの売却先に関して、日米韓連合に優先交渉権を与えた。WD社を売却先に入れたくなかったからだろう。東芝とWD社は、東芝の四日市工場に共同で設備投資を行い、生産されたメモリを予め定めた割合で分け合う合弁事業を行っている。東芝とWD社は、それだけの関係だ。 ところが、WD社は東芝メモリの売却計画を知るや、売却にストップをかけ、もし売却するのであれば自社に安値で売れと言ってきたのだ。言い掛かりに近い申し入れだったため、東芝は当然応じなかった。ところが、WD社は東芝の半導体事業の売却を不服として、国際仲裁裁判所に訴えたのだ。 東芝は、それも無視して、日米韓連合に優先交渉権を与えたのだが、日米韓連合が国際仲裁裁判所の訴訟リスクを恐れ、交渉が暗礁に乗り上げてしまった。国際仲裁裁判所は、米国に有利な判決をしばしば下すからだ。そのため東芝は、WDを含む新日米連合に東芝メモリを売却せざるを得なくなったのだ。 私は、言い掛かりをつけてきたWD社が、最終的に1000億円以上の利益を出すのではないかとみている。米ファンドのKKRを含めれば、米国の儲けは、数千億円の規模に達するだろう。 もともと東芝が経営危機に陥ったのは、米国の原子力企業であるウエスチングハウスというババをつかまされたからだ。米国に会社を傾けられ、立ち上がろうとすると、火事場泥棒のような形で、またカネを奪われる。 こんなひどい話があるだろうか。実は、この事態を防ぐ手立てが一つだけあった。それは、東芝が東芝メモリを新規上場させることだ。そうすれば、一般投資家が妥当な価格で東芝メモリを買ってくれるから、東芝にとっても、東芝メモリの従業員にとってもベストの選択だっただろう。実際、東芝内においても、この方式が検討されていたふしがある。 それが実現しなかったのは、銀行が早期売却の圧力をかけたからだった。日本のメガバンクは、一体、どこを向いて仕事をしているのだろうか。
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社会 2017年09月08日 14時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第236回 食料安全保障と種子法廃止
2017年8月、東京では21日間連続で雨が降った。雨天が続いたのは東京に限らず、範囲は関東全域、さらには北日本にも及んだ。日照時間が不足した結果、キュウリやネギなど、一部の野菜の卸売価格が平年の1.5倍程度に高騰した。 筆者は「防災安全保障」に絡め、「日本国民が分散して暮らす重要性」について語っている。日本は自然災害大国である。自然災害大国である以上、国民は可能な限り分散して暮らし、いざという時は助け合わなければならない。だからこそ、交通インフラを整備し、各地方が経済成長し、「経済力」、すなわちモノやサービスを生産する力を蓄積する必要があると力説しているわけだ。 同じように、食料安全保障の面では、 「日本の各地域で、食料生産が可能なこと」 もまた、極めて重要な考え方になる。何しろ日本の食料生産が一地域に集中してしまうと、その地域が天候不順になっただけで「全滅」という話になりかねない。 もちろん、外国からの食料輸入を否定するわけではない。とはいえ、いずれにせよ安全保障の「肝」は供給能力の多様化であり、集中化、一本化ではないのだ。 逆に、「おカネ」「利益」に至上の価値を置くグローバリズムは、効率性追求の観点から「特定の○○」への特化を好む。俗にいうモノカルチャーだ。 いわゆる大航海時代から、グローバリズムはモノカルチャーであった。アメリカ大陸で砂糖のプランテーションを作り、インドの小麦農家には綿花、芥子、藍といった商業作物への転換を強い、マレーシアのジャングルを焼き尽くし、ゴムの木を植える。なぜならば、そちらの方が「利益」になるためである。 モノカルチャーは、非常事態に対して極めて弱い。少し天候不順になるだけで、その国(いわゆる植民地)では餓死者続出となる。イギリスに支配され、インドの小麦農家が綿花への切り替えを強制された結果、19世紀だけで、2000万人以上のインド住民が餓死した。イギリスによって、当時は先進国であったインドが貧困に追い込まれた。 餓死者を続出させたという意味で、イギリスのインド支配ほど残酷な事例は、毛沢東の大躍進、スターリンのホロドモール(ウクライナ人に対する餓死強制)以外は知らない。 それはともかく、安全保障とはいずれにせよ多様化、分散化が重要なのだ。ところが、非常事態に備えて供給能力を多様化、分散化しても、非常事態が発生しなかった場合は「ムダ」という話になってしまう。 ムダを極力排除しようとするグローバリズムと、国家安全保障の相性が悪い理由は、 「日本の特定地域のみで食料生産が行われるようになって構わないのか?」 という命題について考えるだけで、理解できるはずだ。 モノカルチャーは危険である。最近の日本で言えば、「種」の寡占化を招きかねない種子法廃止は、まさに「亡国の政策」としか呼びようがない。都道府県に稲と麦、大豆の種子の生産や普及を義務付ける主要農作物種子法(以下「種子法」)が、来年4月に廃止されることが決まった。種子法は、大東亜戦争敗北後の食糧増産を目的に、1952年に制定されたものだ。政府が地方交付税で予算を支出し、都道府県が管理する原種などから種子を生産し、毎年、農家に配布することで作物の品質を保つ仕組みになっている。 種子法廃止の最大の問題は、これまで「税金(地方交付税)」を使い、各都道府県や公的機関、農協、農家が協力して、精密機械並に精緻に「原種、原原種、優良種」である種を各圃場で生産し、農家に多様な種を「安く」提供していた仕組みに対し、予算がつかなくなることである。 実は、種子法廃止もまた「緊縮財政」の問題なのだ。 種子法が廃止され、都道府県の圃場管理の予算がなくなると、間違いなく種子の価格は上がる。というよりも、種子の価格を引き上げることこそが、種子法廃止の目的なのである。 モンサントやカーギルなど、アメリカのアグロバイオ企業、穀物メジャーの代理人である日本の規制改革推進会議は、平成28年10月6日 未来投資会議構造改革徹底推進会合「ローカルアベノミクスの深化」会合 規制改革推進会議農業ワーキング・グループにおいて、2.施策具体化の基本的な方向(1)生産資材価格の引下げ (10)戦略物資である種子・種苗については、国は、国家戦略・知財戦略として、民間活力を最大限に活用した開発・供給体制を構築する。そうした体制整備に資するため、地方公共団体中心のシステムで、民間の品種開発意欲を阻害している主要農作物種子法は廃止する。 という、意味不明な理屈に基づき、種子法廃止を提言した。 これまで、日本は「種子法」により、税金を使い「安く、優良で、多種多様な種子」を農家に提供してきた。日本の優良で安い種子は、「税金(地方交付税)」により担保されてきたのである。それを「生産資材価格の引き下げ」というお題目で廃止する。意味が分からないのは、筆者だけではあるまい。 種子法が廃止されれば、間違いなく日本の種子は「高騰」の方向に向かう。そもそも、日本の種子が安すぎることを問題視したモンサントをはじめとするアグロバイオ企業が、種子法の廃止を望んだのである。 しかも、種子法廃止の1カ月後に可決された農業競争力強化支援法により、 「都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進すること。」 という、異様としか表現のしようがない条文までもが法律化されてしまった。 過去何十年という期間、税金を使い、日本の都道府県が蓄積してきた「種子のノウハウ」が、外資系を含む企業に提供されていくことになるわけだ。最終的に、日本の種子産業はモンサントに代表される巨大アグロバイオ企業に支配されることになるだろう。50年後には、天皇陛下はモンサント産遺伝子組み換えの稲で新嘗祭を執り行うことになる。 いかなる言い訳をしようとも、安倍政権、そして種子法廃止法案および農業競争力強化支援法に賛成票を投じた国会議員たちは、亡国の輩なのだ。みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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