誤算続きの中、前走のダービーでは3着に健闘し、能力の高さを証明した。武田調教師も当時を振り返って「ダービーはあの道悪だったから判断しにくいけど、よく頑張ってくれた」と満足げな表情を浮かべる。
今回は春と違って万全のデキで秋の戦いへと挑む。1週前には栗東坂路で800メートル49秒6の快時計をマーク。一段とパワーアップした姿を見せつけた。「仕上がり早のタイプでひと追いごとに体も絞れてきた。相手は強いけど、ここでどんなレースができるか楽しみ」。世代トップクラスの素質馬がいよいよ本領発揮の時を迎えた。
【最終追いVTR】攻め駆けするタイプだが、それにしても春当時以上に迫力満点の動きを見せた。角田騎手が乗ってCWコースで6F79秒5→63秒1→49秒7→36秒5→12秒4(一杯)をマーク。テンからスピード感あふれる行きっぷりで、追い出してからの反応も抜群。休養明けだが、文句なしの仕上がりだ。