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谷やんの地獄耳 神戸新聞杯 アンライバルド豪快

 秋の阪神競馬3週目は菊花賞TR「第57回神戸新聞杯」(JpnII、芝2400メートル、27日)が行われる。最後の1冠へ3歳牡馬のトップクラスが顔をそろえたが、なかでも注目は皐月賞馬アンライバルド。道悪に泣いたダービー(12着)の雪辱に燃える友道調教師を栗東キャップ・谷口記者が直撃した。

 −−まず、ダービー(12着)の敗因について。
 友道調教師「前日は少しテンションが上がっている感じで皐月賞時よりうるさかったが、ダービー当日はむしろおとなしかったんだけどね。雨が激しくなって馬場が悪くなった分、外枠がこたえてしまったんじゃないかな。少しくらいの道悪ならこなせるとは思っていたが、あそこまでひどい馬場になると、前に行っていた馬の方がはるかに有利になるからね」

 −−夏の過ごし方は?
 友道師「ダービーが終わってすぐノーザンファームへリフレッシュ放牧に出しました。さすがにあんな馬場を走ったので、疲れが取れるのに1、2週間かかったけど、その後は順調に回復。メニュー通りの調整をこなして、レースの1カ月前に栗東に戻ってきました」

 −−ひと夏を越しての成長度は?
 友道師「体つきが特に変わった感じはしないんですが、動きに一段と迫力が出てきました。走りが大きくなったというか、ダイナミックになった。いつも、坂路のスタンドから真っ正面で登坂する姿を見ているんですが、春より数段パワーアップを感じますからね。それに、落ち着きという点でも春よりいい。ノーザンファームでは集団で行動させるのが普通なんですが、この馬は1頭だけ違ったメニューで調教したりして、どこに行っても動じないような工夫をしてもらいましたからね」

 −−中間の調整具合は?
 友道師「最終追い切りは木曜日の予定ですが、20日の日曜日に坂路で800メートル54秒9をやって、月曜日も馬なりで。帰厩後の1カ月は思った通りにケイコをこなせましたよ」

 −−最後に期待のほどを。
 友道師「ここまで何の不安もなくこられたのが一番。最大目標は菊花賞だといっても、この仕上がりの良さなら、初戦からいい競馬ができると思っています」

 【最終追いVTR】CWコースで併せ馬。6F79秒5→64秒5→50秒5→37秒7→11秒7(一杯)で2馬身先着した。併走馬を1秒4追走。3角から徐々にピッチを上げて、コーナーリングを利して直線入り口では併走状態へ。ゴール前の追い比べでアッサリ突き放した。これだけの豪快なケイコができるのも状態がいい証拠だ。 

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