スポーツ
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スポーツ 2019年08月28日 18時00分
日ハムの「社員募集プレゼン資料」にツイッター民ざわつく
2023年に北海道札幌市から同道北広島市の運動公園に建設する「北海道ボールパーク」に移転が決まった北海道日本ハムファイターズ。現在、中途採用の社員を募集しているが、これが思わぬところで話題になっている。 特設サイトで「人生最大にして、最後のチャンス!? ファイターズとともに新たな歴史と社会を創造する人材を募集します」というキャッチコピーで、新球場の経営や企画、事業戦略の立案やプロジェクトの進行といった部門を募集。内容は広報やプロモーション、法人営業、新球場のフードビジネスの企画・販売に経営部門まで多岐にわたる。応募資格は社会人経験1年以上で、ファイターズとともに夢を実現する気概をお持ちの方と応募資格もかなり緩い。年齢制限もないので、スポーツビジネスに関りたい人は大きなチャンスと言える。 同じサイトに「家族円満に転職するためのサポートツール」というプレゼン資料があるが、その内容がツイッターで大きな反響を呼んでいるという。最初はあいさつから始まったプレゼンは「実は今転職を考えています」という告白をした後、北海道へ引っ越ししなければならない家族を説得するために、仕事内容についての説明から北海道に住むメリットについてプログラムが進んでいく。 北海道ボールパークはどんな球場なのかや周辺施設についての説明。そして将来性についてデータを用いた説明が続く。しかし、話題になっているのはそこではない。「どんな生活メリットがあるのか?」の部分だ。出てきたのは、《都道府県魅力度ランキング10年連続1位》《家賃が安い》《温泉の数日本一》 などと魅力的な内容をプレゼンしているが、《そもそも一番北にあります》《台風が北海道に来る前にけっこう力尽きる》《Gと遭遇しない》《アスパラガスが太い》《形がカッコいい》 など、よく分からないことが資料に入っているのだ。 これにツイッター民が食いつき、8月27日現在、約2000リツイート、約3900の“いいね!”を獲得。《日ハムは何を目指しているの》《「アスパラガスが太い」でやられた》《えっとーファイターズへの転職の相談ですよね? 北海道に移住しましょう! みたいになってるのは気のせい?》《さすが大谷翔平を説き伏せた球団だ。。》 などと絶賛。しかも「アスパラが太い」に北海道民がショックを受けるおまけ付きだ。 もし転職を考えている人がいるならば、9月15日まで募集しているので検討してみてもいいかもしれない。
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スポーツ 2019年08月28日 17時30分
阪神・鳥谷、まだ「電撃引退」の可能性アリか 意味深発言が“大先輩の晩年”と重なる?
“アノ時”と状況が似ていると思った関係者は少なくないはずだ。 阪神の谷本修球団本部長(54)が関西系スポーツメディアの囲み取材に応じ、近く、鳥谷敬内野手(38)との直接会談の場を設ける旨を打ち上げた。 去る8月25日、4点ビハインドの9回、代打で登場した鳥谷が意地の内野安打を放った。全力疾走がヒットを呼んだと言っていいだろう。得点には結びつかなかったが、試合後、鳥谷は意味シンな発言をしている。 「最後の打席になるかもしれないからね」 今季、神宮球場での阪神戦は同日が最後。鳥谷は5年契約の最終年を迎えており、額面通りに受け止めるとすれば、「今の成績では現役を続けられない。最後の神宮球場での試合になるかもしれないから…」ということになる。 この発言が同日中に球団幹部に伝わり、谷本本部長が真意を確かめるため、鳥谷と直接話をすると言ったのだ。 「会談の場を設けるタイミングが非常に難しいですよね。シーズン中であり、阪神はクライマックスシリーズ進出の可能性がまだゼロになったわけではありません。試合前、本部長とチームに強い影響力を持つベテランが話し合ったとなれば、ヘンな緊張感も広まりますし」(在阪記者) 鳥谷は本拠地・甲子園球場への移動前(26日早朝)、「来年は二軍だったら、最後になるかもしれないので」と説明し、引退説を否定した。しかし、アノ人が引退を発表した時と状況が似ているのだ。 アノ人とは、前任監督でもある金本知憲氏のことだ。 「金本氏が現役引退を発表したのは、2012年9月でした。試合に出ることにこだわりを持っていたので、満身創痍。特に右肩を痛めた後は、守備でチームの足を引っ張ってしまい、居たたまれない気持ちになり、引退を決意したと話していました」(ベテラン記者) 世代交代の波に飲み込まれてしまったベテラン。鳥谷はベンチスタートとなることが多く、今季途中、打撃、守備ともに上向きになったのに、球団は新外国人選手を緊急獲得した。鳥谷の定位置・ショートも守れる外国人選手が獲得された時点で“疎外感”を持ったとしても、決しておかしくはない。 晩年の金本氏も外野から内野の中継プレーで、内野手がすぐ近くまで走ってきてもらわなければ、送球ができない醜態を晒していた。 金本氏は連続試合出場の記録が真っ先に思い出される。しかし、阪神OBのプロ野球解説者によれば、金本氏がもっとも誇りにしていた記録は、連続試合出場ではなく、「無併殺の連続記録だった」という。 「一塁に走者を置いた場面で、打ち損じて内野ゴロになった場合、プロ野球選手は一塁まで全力疾走しません。だから、相手チームは簡単にダブルプレーを成立させてしまうんですが、金本氏は一塁まで全力疾走し、併殺プレーを成立させませんでした。『1002打席連続無併殺』という、記録が残っているんです」(プロ野球解説者) 全力疾走に、美学を持っていた選手でもあったようだ。「最後」発言をした鳥谷も一塁まで全力疾走をしたから、内野安打を稼ぐことができた。途中、打球の方向を確かめる仕種も見られた。打った瞬間、「ダメだ」と諦め、全力疾走しなかった自分と、「間に合うかもしれないから、走れ」と、自らを鼓舞する気持ちが交錯していたのではないだろうか。 鳥谷は金本政権でレギュラーを外され、輝きを失った。監督・金本と選手・鳥谷は反目していたという報道もあった。しかし、全力疾走に真の美学を持つスピリットを踏襲したのは、間違いなく、鳥谷である。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2019年08月28日 12時00分
広島 長野久義が今オフFA宣言で巨人復帰の仰天情報
8月に入り、6連敗で首位陥落の危機を迎えた巨人。それでも広島からFA補強した丸佳浩(30)が不動の3番打者としてチームを牽引し、セ・リーグの60勝一番乗りにこぎ着けた。 一方、自力Vの可能性が消滅した広島だったが、7月後半から息を吹き返し、前半戦終了時点で11差あった巨人とのゲーム差を4.5まで縮め、8月16日には横浜DeNAに代わって2位に浮上。終盤戦はクライマックス・シリーズ進出も含めて「巨・広」による激しい丁々発止が予想されるが、そこへ気になる情報が本誌に飛び込んできた。丸のFA移籍に伴い人的補償でカープに移籍していた長野久義外野手(34)がこのオフにFA宣言し、巨人に復帰するというのだ。 その長野は成績不振で7月2日に二軍降格。チームが巨人、DeNAと熾烈なペナント争いを展開する中、一軍召集の声がかからない。それでも長野が不満の声を上げないのは、カープ首脳との間で「密約」があるからだという――。 2010年から巨人でプレーしているドラフト1位入団の長野は、昨年8月に海外FA権を取得済みで、このオフにもFA宣言が可能だ。問題は獲得に乗り出す球団があるかどうかだが、興味を示しているというのが古巣の巨人。「原辰徳監督には、長野をプロテクト名簿から外し、丸獲得の犠牲にした負い目があります。長野が望めば、買い戻しに動くでしょう。チームの士気を高めるのが狙いです」(スポーツ紙デスク) 長野の年俸は2億2000万円(推定)。これはチーム第3位で、その長野がFA宣言した場合、広島は見返りとしてプロテクト外の人的補償1人に加え、年俸の50%にあたる1億1000万円の金銭補償が得られる。これが金銭だけだと旧年俸の80%、1億7600円に膨らむ。二軍でくすぶる長野にこれだけの巨額を費やせるのは巨人だけで、単独交渉になるのは確実だ。「広島は今季の長野の年俸分を取り戻せるし、’13年オフに巨人にFA移籍したものの、出番に恵まれないかつてのドラ1投手、大竹寛を呼び戻すこともできる。昨年引退した新井貴浩のように精神的支柱に据えることが目的です。その中で、一番怖いのが長野の負傷。そのため、一軍で全く機能していない以上、二軍で調整させるのがベストという判断です」(同) 巨人もその動きを察知し、8月12日の広島戦で大竹を先発させ、プロ入り通算100勝目を挙げさせた。4月上旬の二軍戦で足を負傷、一時は引退を決意した大竹が一軍マウンドへ戻れたのは、場合によっては、長野との“交”で古巣へ戻れる、という流れが透けて見えたからかもしれない。
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スポーツ 2019年08月28日 11時30分
女子プロ野球“遅すぎる”新規参入呼びかけ、求められる新機構の設立と本当のプロ化!
日本女子プロ野球機構が来季以降のリーグ存続のため、新規参入を呼びかけた。 2010年に設立された現在の女子プロ野球だが、関係者によると「選手、スタッフの全てがわかさ生活の社員」だという。京都フローラ、埼玉アストライア、愛知ディオーネの3球団と、育成球団のレイアをわかさ生活一社が運営しているのだ。毎年多額の赤字を出しながらも選手たちに給料を支払い続けて、ここまで女子プロ野球というブランドを保って来たのは頭が下がる思いだが、一方で、これまで何社か“新規参入”の話はあったものの、「わかさ生活が選手に対して保証している条件のハードルは高い」ことが理由となり、実現することはなかった。 しかし、一社が運営していることにより、シーズン中に行われる唐突なトレード(人事異動)を始め、発表していた試合や企画が一方的に中止になるなど、ファンの不信感は増すばかり。昨年は晩年、女子プロ野球に大きく貢献された故・片平晋作元埼玉アストライア監督の追悼試合を発表しておきながら、当日になって取り止めたことがあった。これにはファンだけではなく、選手たちの会社に対する不信感も爆発。結局、急遽献花台を設置し、試合後には片平氏をチームが悼んだが、シーズン終了後には女子プロ野球発展に尽力した川端友紀が引退という名の退社。今年からエイジェックの女子硬式野球部に選手兼ヘッドコーチとして入部。わかさを離れて現役を続行している。 また、「女子野球の発展」を目指して設立し、「女子野球界の最高峰」であるはずの女子プロ野球だが、女子日本代表チーム“マドンナジャパン”への選手派遣に積極的ではないため、男子の“侍ジャパン”トップチームのような最強代表チームを作れないだけではなく、プロで代表入りを目指している選手にとっても狭き門になっているという問題も抱えていた。今回、わかさ生活が現状を明らかにし新規参入を訴えたのは、“遅すぎる”決断なのは言うまでもないが、再編されるのであれば雇用形態も含めて、本当のプロと胸を張って言えるような新しい日本女子プロ野球機構を作らなければならないだろう。社会人女子プロ野球から脱却しなければプロとは言えない。 現在の女子プロ野球には、加藤優やみなみなど、いわゆる“サラリーマン”ではなければ、もっと女子野球を広められる逸材がたくさんいるだけに、彼女たちにとって“救世主”が現れることを願うばかりだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年08月28日 06時30分
ヤクルト・村上、史上初の「10代本塁打王」が射程圏内? 達成を邪魔するのは“まさかの身内”か
「48勝69敗2分・勝率.410」で、セ・リーグの最下位に沈むヤクルト。苦しい戦いが続く中、奮闘を続けている選手の一人がプロ2年目の19歳・村上宗隆だ。 今シーズンここまで119試合に出場している村上は、25試合で4番を任されるなど長打力が持ち味の選手。今月22日の広島戦では、清原和博(西武/1986年)以来となる「10代で30本塁打」という快挙を達成してもいる。 打率(.234)はリーグ最下位だが、本塁打は4位(30本)、そして打点に関しては1位タイ(85打点)の数字をマークしている村上。ネット上のファンからは、「打点王は十分可能性あるぞ」、「9月好調なら逆転で本塁打王もいけそう」、「ここまで来たら両方とも獲ってほしい」といったタイトル獲得への期待も数多く寄せられている。 もし獲得すればそれぞれ、「10代で本塁打王」(史上初)、「10代で打点王」(76年ぶり3人目)、「10代で打撃タイトル二冠」(80年ぶり2人目)といった偉業となる村上のタイトル。ただ、これらの実現に向けては、村上一人では対応が困難な懸念も存在する。それは自球団であるヤクルト投手陣だ。 25日終了時点におけるタイトル争いの状況を見ると、村上のライバルとなりそうな他球団の選手は本塁打では巨人・坂本勇人(32本/1位タイ)、DeNA・ソト(32本/1位タイ)の2選手。打点では坂本(81打点/3位タイ)、ソト(85打点/1位タイ)の両選手に、中日・ビシエド(81打点/3位タイ)、広島・鈴木誠也(79打点/5位)を加えた4選手となっている。 ここから村上がタイトルを手にできるかは、本人の頑張りはもちろんヤクルト投手陣がどれだけ前述の4名を抑えられるかにもかかっている。しかし、今シーズンのヤクルト投手陣が、彼ら4名に許した本塁打・打点は以下の通り。坂本 :全32本中ヤクルトから10本(31.3%) 全81打点中ヤクルトから20打点(24.7%)ソト :全32本中ヤクルトから6本(18.8%) 全85打点中ヤクルトから19打点(22.4%)ビシエド:全81打点中ヤクルトから16打点(19.8%)鈴木 :全79打点中ヤクルトから20打点(25.3%) いずれの選手にもかなり数字を稼がれており、坂本に関してはセ・リーグの野手の中で唯一2ケタ本塁打を許している。村上を援護するどころか、“足かせ”として足を引っ張り続けているのが現実だ。 ライバル選手たちの所属球団とヤクルトの残り試合は、DeNAが4試合、そして巨人、広島、中日がそれぞれ5試合。これらの試合でも投手陣が変わらずカモにされるようならば、ファンが村上に期待する偉業の数々も夢物語で終わりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2019年08月27日 22時30分
新日本次期シリーズで内藤哲也がジェイ・ホワイトとIC戦! 2大王座戴冠へ三つ巴
新日本プロレスは秋の関西ビッグマッチ『DESTRUCTION in KOBE』(9月23日、兵庫・神戸ワールド記念ホール)の一部カードを発表した。 『G1クライマックス29』の優勝を逃し、IWGPヘビー級王座の道がいったん遠のいたIWGPインターコンチネンタル王座・内藤哲也。2冠を狙っていた内藤を「少し意識した」というG1覇者の飯伏幸太が、来年1.4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座に、翌1.5東京ドーム大会でIWGPインターコンチネンタル王座に2夜連続で挑戦したいと表明。新日本サイドはIWGPヘビー級王座挑戦権利証を飯伏に“発行”しているが、インターコンチ戦に関してはまだ答えを出していない。 この史上初のIWGP2大王座戴冠プランは内藤が“言い出しっぺ”なだけに、心中穏やかでないのは間違いないが、そんな内藤のインターコンチのベルトを狙う男がもう一人いた。8.11東京・日本武道館大会で行われたG1公式戦で、内藤を破り決勝に進出したジェイ・ホワイトである。内藤とジェイは日本時間26日に開催されたアメリカ・ロサンゼルス大会で行われたタッグマッチで激突。試合後、ジェイはブレードランナーで内藤をKOすると、内藤に挑戦表明するだけでなく、なんと“2冠”奪取を宣言した。 G1で敗れている内藤に断る理由もなく、新日本は9.23神戸ワールド大会で両者のタイトルマッチを決定した。G1覇者の飯伏は公式戦で敗れているKENTA、EVILと権利証の防衛戦を行うとコメントしており、内藤とジェイが東京ドーム大会までに飯伏と対戦する可能性は低い。2冠を得るには飯伏が権利証を守り抜き、1.4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を奪取し、1.5東京ドーム大会でインターコンチ王座を狙う形となるだろう。三つ巴となった東京ドーム大会での2大王座戦線に向けて、この一戦の結果は重要なカギを握ることになりそうだ。(どら増田)
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スポーツ 2019年08月27日 22時30分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ボブ・バックランド」日本ではライバル不在だった“MSGの若き帝王”
ブルーノ・サンマルチノから“MSGの帝王”の座を受け継いだボブ・バックランドは、70年代後半から80年代にかけて、怪物ぞろいのWWFマットでその王座を守り続けた。※ ※ ※ 1976年のスタン・ハンセン戦で首に爆弾を抱えたブルーノ・サンマルチノは、年齢的にも長く頂点にはいられない状態であった。次世代のWWWF(1979年に団体名をWWFに改称。2002年に再び改称して現在はWWE)を誰に任せるべきか頭を悩ませていたビンス・マクマホン・シニア(WWWF創業者で、現在のWWE最高経営責任者ビンス・マクマホンの実父)の耳に届いたのが、当時、NWAの主要なテリトリーにおいて実績を重ねていたボブ・バックランドの名前だった。 アメリカ大学選手権で優勝しているように、レスリングの技術は折り紙付き。技術だけでなくパワーも備えている。顔立ちも整っており、上流階級のお坊ちゃんのような品のよさがどこか感じられる。そして、何よりもバカが付くほど真面目な性格で、レスラー仲間や関係者からの評判はすこぶる良好だった。 それまでのWWWFは、イタリア系のサンマルチノやプエルトリコ系のペドロ・モラレスを王者とすることで、特定の観客層を集めるビジネスモデルを指向していた。しかし、バックランドならば、アメリカ人全体から支持を受ける王者になれる。そう踏んだビンスは新時代を託すことを決断し、1978年2月、スーパースター・ビリー・グラハムを破ったバックランドが新王座に就いた。 「ルー・テーズ以来のプロレス界を統一する絶対的な王者になれる逸材」 そんな触れ込みで売り出されたバックランドは、実際にアメリカマットにおいて、NWA王者のハリー・レイスやリック・フレアー、AWA王者のニック・ボックウィンクルらと統一戦を行っている(結果はいずれも引き分け、もしくは反則裁定でタイトル移動はなかった)。 本来はテクニシャンでありながら、ニューヨークのファンの好みに合わせてパワーファイトを展開。いかにも優等生的な見た目とは裏腹に、反則裁定なしのテキサス・デスマッチや金網デスマッチなど、ラフな形式の試合にも真っ向から挑んでいった。 そうして“若き帝王”バックランドは、5年10カ月にわたりメインイベントを張り続けることになる。途中、’79年には日本においてアントニオ猪木がタイトル奪取しているものの、これは正式に認められておらず、記録上ではずっとバックランドがタイトルを守り続けたことになっている。 1984年からのWWFによる全米侵攻では、「派手で分かりやすいアイコン」ということでハルク・ホーガンが抜擢されることになったが、そもそも世界戦略という大勝負に打って出る基盤をつくり上げたのが、誰あろうバックランドだったのだ。 こうして見ればバックランドが、歴代レスラーの中でもトップクラスの名王者であったことに疑いの余地はない。 藤波辰爾戦での★謎の3カウント ただ、日本においてはどうだったか。レイスやフレアー、ニックと比べたときに、バックランドを「一枚格が落ちる」と見るファンも多いだろう。 「全盛期のほとんどを王者としてすごし、アメリカでのスケジュールが過密で来日回数が少なかった。その影響もあるのでは?」(プロレスライター) バックランドの日本での名勝負といえば、1978年〜1979年にかけての猪木戦が挙げられようが、それ以降になると王者としての貫禄を示すような試合はほとんどない。 目立つところでも、猪木のパートナーを務めたMSGタッグ・リーグ戦や、藤波辰爾戦における謎のフォール勝ち(グラウンドの流れの中で、なぜかレフェリーの山本小鉄が3カウントを数えてしまい、勝ったバックランドまでもがこの裁定に抗議している)ぐらいである。 「レイスたちと違って典型的なベビーフェイスだから、単にきれいな試合に終わってしまうところはありました。また、猪木としては年齢やキャリアでは自分が上という意識から、ライバルとは認めたくなかっただろうし、同年代の藤波はジュニアからヘビーに格上げしたばかりで、WWF王者とはそもそものランクが違っていた。そういう意味でライバル不在でした」(同) 猪木がWWF王座を奪取したとされる試合以降、タイガー・ジェット・シンとの対戦などではラフファイトへの対応力もしっかりと披露しており、こういう試合がもっと多くあればその評価も異なっていただろう。 いかなる逸材であっても、相手に恵まれなければ光り輝くことはない。日本におけるバックランドの在り方は、そんなプロレスならではの難しさ、複雑さを改めて教えてくれる。ボブ・バックランド***************************************PROFILE●1950年8月14日生まれ。アメリカ合衆国ミネソタ州出身。身長190㎝、体重115㎏。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2019年08月27日 21時15分
桐生祥秀「100m代表落ち」危機…ユーチューバーやってる場合じゃない!?
陸上男子100メートル日本歴代2位(9秒98)の桐生祥秀がYouTubeの公式チャンネルを開設したのは、去る7月26日のこと。東京五輪1年前の大事な時期の“配信業兼務”には、当然ながら批判的な意見が多く上がっていた。 「もともと桐生は陸上競技ももっとメジャーにしたい、小学生の低学年にも興味を持ってほしいと思ってやってきました。実際、地方の大会に行くと、握手を求める小さい子どもに気さくに応じていますし、学校訪問にも積極的です」(スポーツ協会詰め記者) 映像配信を始めたのも、陸上競技に興味を持ってもらいたいとの思いからだろう。しかし、その中身は今のところトレーニング風景がメイン。面白いかどうかは別として、こんな声が聞かれた。 「見る人が見れば、桐生の好不調が分かります。どんな調整をしているのか手の内を明かすようなもので、ライバルはニンマリでは?」(スポーツ紙記者) 確かに、五輪本番まで「あと1年」を切ったというのに、桐生の調子は上がってこない。先のマドリード国際大会での100メートル走決勝では、桐生は10秒08で4位。日本歴代1位(9秒97)の記録を持つライバル、サニブラウン・ハキームは10秒05で3位だった。準決勝では桐生の方がタイムを上回っていたので、「久々に強い桐生が見られそう」と期待していたファンも多かっただけに、そのガッカリ感はYouTubeのバッドサインとなって返ってきた。 「桐生はマジメな性格なので、負けると敗因をすべて自分のせいにしてため込んでしまうところもあります。映像の中身はともかく、気晴らしになるのなら配信業も悪くないのでは? という意見もありますが…」(関係者) そんなふうにかばう声も聞かれたが、このままでは100メートル走の代表枠から落選してしまう危険性も高い。 「桐生が9秒台を出して以来、他の日本人選手も『10秒10』を切っても、平凡なタイムに見られるようになりました。代表枠争いは熾烈です」(同・関係者) 日本人初の9秒台をたたき出した桐生に頑張ってほしいと思うファンは多い。手の内を明かすよりも、ハイレベルなレースをけん引してもらいたいものだ。
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スポーツ 2019年08月27日 17時30分
アントニオ猪木氏が愛妻の死を報告、ファンからは心配の声も…
元プロレスラーで元参議院議員のアントニオ猪木氏が27日、自身のツイッターを更新し、妻でカメラマンの田鶴子さんが27日未明に亡くなったと報告した。 猪木氏は「8月27日未明、妻・田鶴子が永眠致しました。生前のご厚誼に深く感謝致します。カメラマンとして私の写真を撮りながら、いつも献身的に尽くしてくれました。今は感謝の言葉しかありません。故人の遺志により、葬儀は家族葬で行います。弔問、香典、供花はご辞退申し上げます。アントニオ猪木」(原文ママ)と愛妻の死を報告。カメラマンとして猪木氏に同行し、公私ともに支えてくれた田鶴子さんに感謝した。 猪木氏は女優の倍賞美津子をはじめ、幾度かの結婚と離婚を繰り返しているが、先月の参院選には「体力の限界」を理由に政治家からの引退を表明。長年激闘を続けてきたこともあり、腰の手術も受けた猪木氏の体の衰えを心配する声がファンの間から漏れていた。田鶴子さんの訃報を受け、ファンや関係者からは猪木氏を励ます声が続出している。 今年2月に行われた永遠のライバル、故・ジャイアント馬場さんの追善興行のオープニングに現れた猪木氏は「私もおくりびとから、おくられびとになりつつある」「最近は元気ですか!と言っても元気がない」などと弱気な発言を見せながらも、大観衆のファンの前で「ダァーッ!」のパフォーマンスを見せてファンを喜ばせた。“燃える闘魂”の務めはまだ終わっていない。令和になっても猪木氏の“元気”で多くの人々を救ってきているだけに、哀しみを乗り越え、また“元気”な姿を我々に見せてもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2019年08月27日 11時50分
巨人・原監督、「公開処刑」になすすべなし? 由伸・松井の目前で起こり得る最悪の事態とは
原辰徳監督(61)は「こんなタイミングの悪いときに…」と嘆きたい心境ではないだろうか。 8月29日の広島戦、地上波・日本テレビ系列でのプロ野球中継が決まった。しかも、解説は前任監督の高橋由伸氏と、“次期監督候補”とされる松井秀喜氏。巨人ファンでなくても、2人が原采配をどう見ているのか、是非とも聞いてみたいところだ。しかし、同日の巨人はベストメンバーで戦えない可能性も高いという。 「29日の先発は桜井俊貴(25)で決まりました。桜井は高橋前監督が指揮官に就任した最初の年に選手生活をスタートさせた投手です。怪我などもあり、高橋監督の時代は戦力になれなかったので、桜井もやってやろうという思いでいるはず」(スポーツ紙記者) 同日は苦手・広島との3連戦の最終日。しかも、巨人は日程の関係で先発ローテーションに一抹の不安を抱えているのだ。 「24日先発は高橋優貴、25日は山口俊が先発しました。安定している山口、勢いのある高橋はローテーションの日程上、広島3連戦で使えません。かといって、今の巨人は先発投手が不足しているので、高橋、山口に中6日の十分な間隔を与えられません。2人は『中5日』で広島3連戦の次の阪神戦で投げさせる予定」(前出・同) 広島3連戦の初戦(27日)はメルセデスと発表された。順当に行けば、翌28日は菅野。桜井を加えた3人で勝ち越しを決めたいところだが、桜井の前に1人がコケて1勝1敗となっていた場合、桜井に余計なプレッシャーを与えることになる(同時点)。 また、こんな情報も聞かれた。 「広島戦の次の阪神3連戦なんですが、高橋が30日、山口が31日に先発すると、9月1日の先発投手がいないんです。今村を二軍から昇格させて先発させるか、メルセデスを中4日で投げさせるかのいずれかです。今村を投げさせると思われますが、早めの交代となりそうなので、リリーフ陣は総動員となりそう。そういった阪神戦の状況を考えると、広島3連戦ではリリーフ投手を休ませておかないと…」(ベテラン記者) 原采配の長所は、選手起用にある。「勝負どころ」と読んだ場面では代打を送り、また、投手交代でも「ヤバイ」と思った場面ではクローザーの中川を早いイニングで投入し、最後の9回は別投手で逃げ切るといった変則継投策も行う。24日のDeNA戦では延長11回、「カウント2ボール0ストライク」という打席の途中で石川を代打起用し、サヨナラ本塁打を呼び込んだ。 決めたら躊躇しない原采配に、救援陣温存といった選手起用での“制限”が加わったら、長所が発揮されない。 「売り出し中の若手野手の大半は、高橋政権で獲得し、育成した者ばかり。4番の岡本も高橋前監督がガマンして使い続けたから、今日があるんです」(プロ野球解説者) 一方の“次期監督候補”のゴジラ松井だが、これまで指揮官就任のオファーを断り続けたのは、一学年年下の高橋前監督からその座を奪うような図式を嫌ったからだという。高橋時代に育て、原政権で開花した今の若手を見せられたら、巨人との距離感を縮めようとしなかった心境にも変化が見られるかもしれない。やはり、29日の原監督の胸中は複雑だ。同日のテレビ中継は試合以外でも楽しめそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「松坂大輔=レッドソックス」トレード説、不要論と戦うジャパンのエース
2011年03月22日 11時45分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「福留孝介=カブス」 アナリストは称賛しても、日本帰還説が…
2011年03月22日 08時00分
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日本人メジャーリーガーはどうなる? 「高橋尚成=エンゼルス」 「魔球・バルカンチェンジ」に2年目のジンクスはない?
2011年03月21日 18時00分