「この打ち切り措置を見て、大相撲は夏(5月場所)がもし出来ても生中継はできないなあ、と思った関係者が多かったようですね。幕内の取組がはじまるのが、だいたい16時ごろ。その後2時間に電力需要がピークになると言われては中継しようにも自粛せざるを得ないでしょう」と話すのは、あるテレビ関係者。節電の影響は本場所の中継にも影響するというのだ。
「センバツでの打ち切り措置が逆にNHKのクビを絞めたとも言えますね。もっとも、16時以降は両国国技館では中継やらないというNHK側の意志表示ともいえそうですが。もし夏場所から再開されるという決定を相撲協会がしても、所轄の文科省が節電を理由にクビを縦に振らないでしょう。取組時間を2時間前倒しする以外、方法はありませんね」(前出の関係者)。プロ野球開幕日程変更で揉めた原因のひとつ、東京ドームの照明問題は、とりもなおさず両国国技館の電力問題にもあてはまる。
八百長問題の影響で再開のメドの立たない角界だが、25日の特別調査委員会の会合で処分案などの内容を大筋でまとめる模様だ。それにともない、大相撲再開の声が起こってくるのは必至。しかし、両国国技館の照明問題やNHK中継の可否など、問題はまだまだ山積みだ。