>>王監督に「死んでお詫びしろ」 主力選手も涙ながらに語った、ダイエーファン激怒の“生卵事件”とは<<
今回の動画で若菜氏は、捕手が投手に出す配球サインをテーマにトーク。試合で用いるサインが構築される流れや、投手からサインに首を振られた際の対応などについて語った。
その中で、若菜氏はダイエーコーチ時代(1997-2001)に、当時監督だった王氏のサインの出し方に辟易していたという話を語る。当時のダイエーは城島健司氏(現ソフトバンク球団会長付特別アドバイザー)が主戦捕手を務め配球サインも出していたが、勝負どころでは王氏がベンチから城島氏にサインを伝えていたという。
ただ、王氏はサインを伝える際にフォークなら握り、カーブなら腕の振りといったジェスチャーを交えていたという。そのため、若菜氏は王氏がサインを出すたびに「それはダメだって…」、「(相手が)右バッターで(ダイエーが)一塁側のベンチだったら見えるじゃん」とサインが相手に見抜かれないか懸念していたといい、城島氏にも「それ(王氏のサイン)はもう見るな」、「あれはフェイクだと思え」と王氏のサインは参考にしないように指導していたと語った。
若菜氏の発言を受け、ネット上には「ジェスチャー付きでサイン出すのはさすがに迷惑すぎる」、「王さんのサインを無視しろって伝える方も勇気がいりそうだな…」、「王さんは工藤(公康/現ソフトバンク監督)に育成命じるくらい城島に期待してたイメージだから、サイン出させない時があったのはなんか意外」といった反応が多数寄せられている。
「城島氏は現役時代にダイエー・ソフトバンク(1995-2005)、シアトル・マリナーズ(2006-2009)、阪神(2010-2012)でプレーし、ベストナインに6度(1999-2001,2003-2005)、ゴールデングラブ賞に8度(1999-2005,2010)輝いた名捕手。プロ入り当初は当時コーチの達川光男氏(元広島他)に『素人以下』と酷評されるなど捕手としての評価は低く、一時は内野へのコンバートも検討されていました。城島氏はその後王氏から『城島を一人前にしろ』と命を受けた工藤から徹底指導を受けたかいもあり1997年ごろから正捕手に定着しましたが、もともと捕手能力が疑問視されていた過去もあってか、王氏から全幅の信頼を得るまでには時間がかかったのかもしれません」(野球ライター)
現在は会長職として現場を温かく見守っているが、監督時代は選手たちに一切の妥協を許さない厳しい態度で知られた王氏。若菜氏が明かした知られざる裏話に驚いたファンは多かったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
池田親興氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC89DdDdfD-wuREdrIjnO8DA