『G1クライマックス29』の優勝を逃し、IWGPヘビー級王座の道がいったん遠のいたIWGPインターコンチネンタル王座・内藤哲也。2冠を狙っていた内藤を「少し意識した」というG1覇者の飯伏幸太が、来年1.4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座に、翌1.5東京ドーム大会でIWGPインターコンチネンタル王座に2夜連続で挑戦したいと表明。新日本サイドはIWGPヘビー級王座挑戦権利証を飯伏に“発行”しているが、インターコンチ戦に関してはまだ答えを出していない。
この史上初のIWGP2大王座戴冠プランは内藤が“言い出しっぺ”なだけに、心中穏やかでないのは間違いないが、そんな内藤のインターコンチのベルトを狙う男がもう一人いた。8.11東京・日本武道館大会で行われたG1公式戦で、内藤を破り決勝に進出したジェイ・ホワイトである。内藤とジェイは日本時間26日に開催されたアメリカ・ロサンゼルス大会で行われたタッグマッチで激突。試合後、ジェイはブレードランナーで内藤をKOすると、内藤に挑戦表明するだけでなく、なんと“2冠”奪取を宣言した。
G1で敗れている内藤に断る理由もなく、新日本は9.23神戸ワールド大会で両者のタイトルマッチを決定した。G1覇者の飯伏は公式戦で敗れているKENTA、EVILと権利証の防衛戦を行うとコメントしており、内藤とジェイが東京ドーム大会までに飯伏と対戦する可能性は低い。2冠を得るには飯伏が権利証を守り抜き、1.4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を奪取し、1.5東京ドーム大会でインターコンチ王座を狙う形となるだろう。三つ巴となった東京ドーム大会での2大王座戦線に向けて、この一戦の結果は重要なカギを握ることになりそうだ。
(どら増田)